徒然草 第52段 仁和寺にある法師 品詞分解
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「徒然草」 第52段 「仁和寺にある法師」の品詞分解です。助動詞・用言（動詞・形容詞・形容動詞）を品詞別に色分け表示。
敬語動詞も別途色分け表示。
助動詞＝赤
動詞＝青
形容詞＝黄
形容動詞＝紫 ※なし
敬語動詞＝緑
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徒然草 仁和寺にある法師
作者＝「兼好法師」 ジャンル＝「随筆」 成立＝「鎌倉時代末期」
◆仁和寺にある法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ、心うく覚えて、あるとき思ひ立ちて、ただひとり、徒歩より詣でけり。
仁和寺 【名詞】
に 【格助詞】
ある 【動詞】 ラ行変格活用「あり」の連体形 OR 【連体詞】
法師 【名詞】
年 【名詞】
寄る 【動詞】 ラ行四段活用「よる」の連体形
まで 【副助詞】
石清水 【名詞】
を 【格助詞】
拝ま 【動詞】 マ行四段活用「をがむ」の未然形
ざり 【助動詞】 打消「ず」の連用形
けれ 【助動詞】 過去「けり」の已然形
ば 【接続助詞】
心うく 【形容詞】 ク活用「こころうし」の連用形
覚え 【動詞】 ヤ行下二段活用「おぼゆ」の連用形
て 【接続助詞】
ある 【連体詞】
とき 【名詞】
思ひ立ち 【動詞】 タ行四段活用「おもひたつ」の連用形
て 【接続助詞】
ただ 【副詞】
ひとり 【名詞】
徒歩 【名詞】
より 【格助詞】
詣で 【動詞】 ダ行下二段活用「まうづ」の連用形（謙譲の本動詞）
けり 【助動詞】 過去「けり」の終止形
◆極楽寺・高良などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。
極楽寺 【名詞】
高良 【名詞】
など 【副助詞】
を 【格助詞】
拝み 【動詞】 マ行四段活用「をがむ」の連用形
て 【接続助詞】
かばかり 【副詞】
と 【格助詞】
心得 【動詞】 ア行下二段活用「こころう」の連用形
て 【接続助詞】
帰り 【動詞】 ラ行四段活用「かへる」の連用形
に 【助動詞】 完了「ぬ」の連用形
けり 【助動詞】 過去「けり」の終止形
◆さて、かたへの人にあひて、「年ごろ思ひつること果たし侍りぬ。
さて 【接続詞】
かたへ 【名詞】
の 【格助詞】
人 【名詞】
に 【格助詞】
あひ 【動詞】 ハ行四段活用「あふ」の連用形
て 【接続助詞】
年ごろ 【名詞 OR 副詞】
思ひ 【動詞】 ハ行四段活用「おもふ」の連用形
つる 【助動詞】 完了の助動詞「つ」の連体形
こと 【名詞】
果たし 【動詞】 サ行四段活用「はたす」の連用形
侍り 【動詞】 ラ行四段活用「はべり」の連用形（丁寧の補助動詞）
ぬ 【助動詞】 完了「ぬ」の終止形
◆聞きしにも過ぎて、尊くこそおはしけれ。
聞き 【動詞】 カ行四段活用「きく」の連用形
し 【助動詞】 過去「き」の連体形
に 【格助詞】
も 【係助詞】
過ぎ 【動詞】 ガ行上二段活用「すぐ」の連用形
て 【接続助詞】
尊く 【形容詞】 ク活用「たふとし」の連用形
こそ 【係助詞】
おはし 【動詞】 サ行変格活用「おはす」の連用形（尊敬の補助動詞）
けれ 【助動詞】 詠嘆「けり」の已然形
◆そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。
そも 【接続詞】
参り 【動詞】 ラ行四段活用「まゐる」の連用形（謙譲の本動詞）
たる 【助動詞】 完了「たり」の連体形
人ごと 【名詞】
に 【格助詞】
山 【名詞】
へ 【格助詞】
登り 【動詞】 ラ行四段活用「のぼる」の連用形
し 【助動詞】 過去「き」の連体形
は 【係助詞】
何事 【名詞】
か 【係助詞】
あり 【動詞】 ラ行変格活用「あり」の連用形
けん 【助動詞】 過去推量「けむ」の連体形
ゆかしかり 【形容詞】 シク活用「ゆかし」の連用形
しか 【助動詞】 過去「き」の已然形
ど 【接続助詞】
神 【名詞】
へ 【格助詞】
参る 【動詞】 ラ行四段活用「まゐる」の連体形（謙譲の本動詞）
こそ 【係助詞】
本意 【名詞】
なれ 【助動詞】 断定「なり」の已然形
と 【格助詞】
思ひ 【動詞】 ハ行四段活用「おもふ」の連用形
て 【接続助詞】
山 【名詞】
まで 【副助詞】
は 【係助詞】
見 【動詞】 マ行上一段活用「みる」の未然形
ず 【助動詞】 打消「ず」の終止形
と 【格助詞】
ぞ 【係助詞】
言ひ 【動詞】 ハ行四段活用「いふ」の連用形
ける 【助動詞】 過去「けり」の連体形
◆少しのことにも、先達はあらまほしきことなり。
少し 【副詞】
の 【格助詞】
こと 【名詞】
に 【格助詞】
も 【係助詞】
先達 【名詞】
は 【係助詞】
あら 【動詞】 ラ行変格活用「あり」の未然形
まほしき 【助動詞】 希望「まほし」の連体形
こと 【名詞】
なり 【助動詞】 断定「なり」の終止形
極楽寺 【名詞】
高良 【名詞】
など 【副助詞】
を 【格助詞】
拝み 【動詞】 マ行四段活用「をがむ」の連用形
て 【接続助詞】
かばかり 【副詞】
と 【格助詞】
心得 【動詞】 ア行下二段活用「こころう」の連用形
て 【接続助詞】
帰り 【動詞】 ラ行四段活用「かへる」の連用形
に 【助動詞】 完了「ぬ」の連用形
けり 【助動詞】 過去「けり」の終止形
◆さて、かたへの人にあひて、「年ごろ思ひつること果たし侍りぬ。
さて 【接続詞】
かたへ 【名詞】
の 【格助詞】
人 【名詞】
に 【格助詞】
あひ 【動詞】 ハ行四段活用「あふ」の連用形
て 【接続助詞】
年ごろ 【名詞 OR 副詞】
思ひ 【動詞】 ハ行四段活用「おもふ」の連用形
つる 【助動詞】 完了の助動詞「つ」の連体形
こと 【名詞】
果たし 【動詞】 サ行四段活用「はたす」の連用形
侍り 【動詞】 ラ行四段活用「はべり」の連用形（丁寧の補助動詞）
ぬ 【助動詞】 完了「ぬ」の終止形
◆聞きしにも過ぎて、尊くこそおはしけれ。
聞き 【動詞】 カ行四段活用「きく」の連用形
し 【助動詞】 過去「き」の連体形
に 【格助詞】
も 【係助詞】
過ぎ 【動詞】 ガ行上二段活用「すぐ」の連用形
て 【接続助詞】
尊く 【形容詞】 ク活用「たふとし」の連用形
こそ 【係助詞】
おはし 【動詞】 サ行変格活用「おはす」の連用形（尊敬の補助動詞）
けれ 【助動詞】 詠嘆「けり」の已然形
◆そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。
そも 【接続詞】
参り 【動詞】 ラ行四段活用「まゐる」の連用形（謙譲の本動詞）
たる 【助動詞】 完了「たり」の連体形
人ごと 【名詞】
に 【格助詞】
山 【名詞】
へ 【格助詞】
登り 【動詞】 ラ行四段活用「のぼる」の連用形
し 【助動詞】 過去「き」の連体形
は 【係助詞】
何事 【名詞】
か 【係助詞】
あり 【動詞】 ラ行変格活用「あり」の連用形
けん 【助動詞】 過去推量「けむ」の連体形
ゆかしかり 【形容詞】 シク活用「ゆかし」の連用形
しか 【助動詞】 過去「き」の已然形
ど 【接続助詞】
神 【名詞】
へ 【格助詞】
参る 【動詞】 ラ行四段活用「まゐる」の連体形（謙譲の本動詞）
こそ 【係助詞】
本意 【名詞】
なれ 【助動詞】 断定「なり」の已然形
と 【格助詞】
思ひ 【動詞】 ハ行四段活用「おもふ」の連用形
て 【接続助詞】
山 【名詞】
まで 【副助詞】
は 【係助詞】
見 【動詞】 マ行上一段活用「みる」の未然形
ず 【助動詞】 打消「ず」の終止形
と 【格助詞】
ぞ 【係助詞】
言ひ 【動詞】 ハ行四段活用「いふ」の連用形
ける 【助動詞】 過去「けり」の連体形
◆少しのことにも、先達はあらまほしきことなり。
少し 【副詞】
の 【格助詞】
こと 【名詞】
に 【格助詞】
も 【係助詞】
先達 【名詞】
は 【係助詞】
あら 【動詞】 ラ行変格活用「あり」の未然形
まほしき 【助動詞】 希望「まほし」の連体形
こと 【名詞】
なり 【助動詞】 断定「なり」の終止形
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