私は無実です。大日本プロレスのグレート小鹿会長(77)が全日本プロレスの元3冠ヘビー級王者・故ジャンボ鶴田さん(享年49)の「幻のクーデター事件」(本紙既報)における“密告者説”を否定した。
小鹿会長はミスタープロレスこと天龍源一郎(70)から、1977年末に故サムソン・クツワダさんが鶴田さんをエースとした新団体設立を計画していると、故ジャイアント馬場さんに密告した「犯人」だと指摘された。本紙の直撃に対し「その記事は読んだが、事実は違うな。オイラは犯人じゃないぞ、フフフ…」と堂々胸を張って新事実を明かした。
「当時ジャンボは完全に馬場さんに囲われてしまい『かごの中の鳥』になっていた。ストレスが爆発寸前になっているところへクツワダが新団体のおいしい話を持っていった。当然、ジャンボは彼に一直線で引かれる。誰の目にも異変は分かったんだ。馬場さんが自ら感づいたというのが本当のところだと思うよ」
さらには「ジャンボは体育会系出身でしょ。上下関係への気遣いは人一倍だった。オイラたち他の選手とも食事したり遊びたかったと思う。でも馬場さんがそれを許さなかった。ある意味かわいそうな部分もあったね」と続けた。天龍が「小鹿さんこそお家騒動を収めた陰の大功労者」と評したことについては「大功労者という評価だけは史実に残してよろしい。それではオイラの78歳の誕生日(28日)までごきげんよう…」と一方的に取材予定を決めて話を打ち切った。