プロキシ、VPN、トーア 違いを理解しましょう

インターネットサーフィンしたり、ダウンロードしたり、コンテンツをストリーミングしたりするときにプライバシーや匿名ツールを利用する理由は多くあります。トレントソフトを利用するときや旅行中に外国からネットフリックスにアクセスするなど様々です。

ニーズに応えるような方法を探すのは困難な場合があります。特にネットプライバシーや暗号化の専門家ではないならさらに難しいことでしょう。

VPNを使うべきなのでしょうか? プロキシサーバーの一種を使った方が経済的でしょうか? もしそうなら、どの種類のプロキシを使用するべきなのでしょう? もしかしたらVPNやプロキシであなたのニーズを満たすことが不可能かもしれません。トーアで他のユーザーと接続を共有するべきなのかもしれません。正しい選択をするためにはこの3つのサービスの基本的な違いを理解する必要があります。

プロキシサーバーとは

VPN1_620プロキシサーバー(この場合、オープンプロキシサーバー)は送信先のサーバーへ続くインターネット通信用のパイプのようなものです。送信先のサーバーとその間のルーターには、通信がプロキシサーバーアドレスから来ているように見えます。あなたのIPと活動はプロキシサーバー自体にログされているのです。ログされないようにすることもできます。

プライバシー保護とネットでの匿名性を守るためのオープンプロキシサーバーには主に2種類あります。HTTPとSOCKSプロキシサーバーです。

HTTPプロキシサーバー

最もシンプルで基本的なプロキシサーバーはウェブプロキシです。ウェブ通信(HTTPおよびHTTPS)をクライアント(あなたのブラウザ)からホスト(アクセスしようとしているウェブサイトをホスティングしているサーバー)にリダイレクトすることしかできません。これによって、あなたのIPがウェブ通信源だという情報を隠します。

メリット

  • このようなサーバーはHTTPリクエストにしか対応していないため、無料VPNサービスやSOCKSプロキシサーバーよりも高速であることがほとんどです。
  • 無料プロキシサーバーは市場に多く流通しているため、ウェブサーフィンを匿名にするだけなら経済的です。

デメリット

ウェブプロキシサーバーはどのような時に使うべきですか?

あなたの国で特定のウェブサイトが制限されている場合、または技術的な理由でインターネットサービスプロバイダを通じて利用不可能な場合、ウェブプロキシサーバーでそのようなサイトに一時的にアクセスできるようになります。ただし、通信は遅く、危険です。

SOCKSプロキシサーバー

基本的なウェブプロキシと比べ、少し上級でかなり珍しいSOCKSプロキシサーバーはウェブブラウジング以外にも利用できます。

メリット

  • HTTPでない通信(SMTP、FTP、トレント通信など)にも対応

デメリット

  • ウェブプロキシサーバーと同じように、セキュリティーに問題がある。
  • HTTP(ウェブ)プロキシサーバーより遅い

SOCKSプロキシサーバーはどのような場面で使用すればいいのでしょう?

通信は暗号化されていないため、無料SOCKSプロキシからメールにアクセスすることはお勧めできません。もちろん、あなたのIPアドレスからアクセス不可能なFTPサーバーにアクセスするために使ったり、国際サーバーでチームや個人ゲームを楽しむために使うことは可能です。リアルタイムでゲームするのはほぼ不可能です。インターネット通信に追加でパイプが加わったことで、遅延が生まれるからです。

VPNとは?

VPN(仮想プライベートネットワーク)は単なるパイプではなくIPアドレスを隠す以外にも高度なプライバシーやセキュリティーの面でメリットのある暗号化トンネルです。端末にVPNクライアントがあってVPNサーバーに接続していると通信は様々な複雑さの度合いとセキュリティーの度合いですべて暗号化されます。

メリット

  • 通信はすべて暗号化され、セキュリティー対策とプライバシー保護に向いている
  • 柔軟で安定している

デメリット

  • すべての機能性と安定性には有料アカウントが必要
  • 無料サービスは遅いことがある。

VPNサービスはどのような場面で利用するべきなのでしょう?

安定して匿名でネットを利用しセキュリティー対策が欲しいならVPNが最適です。安定性のためには費用が掛かりますが、被害に遭うより料金を支払った方がいいでしょう。

トーアとは

トーアはザ・オニオン・ルータの略称で、匿名でブラウジングしたりダウンロードしたりするのに最適です。VPNがあってもなくても利用できます。完全に暗号化されたネットワークを他のユーザーと形成して帯域幅とIPアドレスを共に共有しあう仕組みになっており、ネットワークを常に暗号化しておくにはローカルのコンピュータ処理能力に頼っています。

ローカルトーアクライアントをインストールしたり、トーアブラウザソフトウェアでインターネットサーフィンしたりするためにはトーアプロトコルで全ての暗号化・匿名化が可能です。

メリット

  • 複数層で暗号化する。
  • 検索サイトではアクセス不可能な「ディープウェブ」のサイトにアクセスできる。
  • 無料で利用可能。

デメリット

  • 複数層の暗号化のため非常に遅い。そのため、トレント、Kobi、音声ストリーミングには向いていない。
  • 違法行為のためにトーアを使っていなかったとしても政府機関に注目される可能性がある。

トーアはどのような場面で利用するべきなのでしょう?

非常に遅くても追加でセキュリティー対策は欲しいならトーアとVPNを併用して機密情報の消費や出版のために利用できます。

トーアはジャーナリスト、活動家、人権活動家、啓発活動家などに頻繁に利用され、特に、インターネットに制限のかかった国に住んでいる人やそのような国で働いている人に役立っています。

VPN

結論

あなたに最適なプライバシー・セキュリティー解決策は目的によって大きく異なります。コンテンツのストリーミング、ゲーム、匿名でウェブサイトにアクセスしたりするなど人によって目的は大きく異なります。

プロキシの用途は限られていて無料版はプライバシーの面で問題があります。トーアは柔軟で無料ですが、それなりのデメリットがあります。

VPNはプロキシに勝っていることは明らかです。非常に安定していて安全なだけでなく、成果も最高です。ネットで高度な匿名性を提供しているため、インターネットサービスプロバイダの帯域幅調整や政府による特定のサイトの制限にも対抗できます。

単純なインターネットサーフィン以外の用途のためにVPNサーバーではなくプロキシを選択する理由は高品質のVPNサービス料を支払いたくないか、そのお金がないかの二つでしょう。VPNサーバーは案外高価ではなく、最低月額10ドルなので検討することをおすすめします。

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