中国、コロナ研究の窃盗試み 米が警鐘
米連邦捜査局(FBI)と米サイバーセキュリティー・インフラセキュリティー庁(CISA)は共同声明で、新型ウイルスの研究を行っている組織に対し、中国が実施したとみられるサイバー攻撃について警告。「こうした行為者は、COVID-19関連の研究と関わりのあるネットワークや人物からワクチン、治療法、検査に関する貴重な知的財産や公衆衛生データを特定し不正入手しようと試みていることがわかっている」と述べた。
さらに「これらの分野を標的にした中国の取り組みは、COVID-19に対するわが国の対応に大きな脅威をもたらしている」とした。ただFBIとCISAはいずれも、中国の関与を裏付ける証拠や事例を示していない。
米メディアはこれに先立つ11日、FBIが間もなくワクチン研究のハッキングに関し警告を発すると報道。中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は同日、この疑惑を否定し、中国はいかなるサイバー攻撃にも断固として反対すると述べていた。
【翻訳編集】AFPBB News
■関連記事
・中国ハッカーがコロナワクチン研究成果の窃取試み FBIが警戒
・紅茶、ビール、ニンニク…都市封鎖で世界各地の棚から消えた商品
・遺伝子でたどる新型コロナの起源 中国最初の症例前に他国で感染あったのか