スマホアプリを開発する前に必ず抑えるべきiPhoneとAndroidの10の違い

スマホアプリを開発する前に必ず抑えるべきiPhoneとAndroidの10の違い

はじめに

スマホアプリを作る際に
iPhoneアプリにするか、
Androidアプリにするか
はたまた両方同時に作るかは最初に悩むところだと思います。
そこで機能面、ビジネス面から比較してみました。

ビジネスとしての比較

1.OSシェア

日本でのシェアは若干Android優勢ですね。


電波問題があり地方ユーザーへアプローチする場合はdocomoの電波が入る必要があって、そうなるとAndroidしかありません。

世界を見るとAndroidの方が優勢です。

出展

アジアはもっとAndroidよりのようですしグローバル展開を考えるとAndroidです。

2.アプリの審査

完全にAndroidの勝利です。

Android、審査ありません。ただしあまりに度が過ぎるとGoogle様よりアカウント停止などの制裁が下されますので気をつけて下さい。

数百万ユーザーいるアプリがいきなり停止をくらいこともあるようです。おーこわ。

3.ダウンロード

ダウンロード数を伸ばしやすいのはiPhoneです。ちなみにお金をかけた場合の話です。

iPhoneアプリはApp storeからダウンロードするのですがTOP25に入るとものすごいダウンロード数が伸びます。

つまりどうにかしてTOP25に入れてしまえばいいのです。ちなみにどれくらいダウンロードされるとTOP25に入るかもわかっています。広告やブーストメディアなどを駆使すると(有料ですが)それが簡単にできます。

Google Playそういった操作が若干難しいので、気長にユーザーを増やすしかありません。

4.マネタイズ

これは有料課金はどちらがしやすいかという話ですが、これはiPhoneですね。
アプリ内課金のゲームなどを作る場合はiPhoneからはじめるのが当たり前になってきているくらいです。

これは無料のアプリをダウンロードする場合であってもApple様がクレジットカード登録を義務付けているためです。

全ユーザーがボタン2つくらいで課金する可能性があるというのはAndroidとは大きく違います。

5.グローバル展開

これはOSシェアからいくとAndroidでしょう。と言いたいところですが、
Androidの各国の端末差異に対応していくのは非常に運用コストがかかるため一概にAndroidとは言い切れません。
これはどこの国のどのユーザーを狙うかによって判断がわかれるとことだと思います。

機能面の比較

1.できる事はiPhoneアプリよりAndroidアプリのほうが多い

iPhoneアプリは制約がいろいろあります。開発の自由度がAndroidアプリに比べると低いです。
また審査も厳しいのでコンテンツの内容も制限が入ります。

一方、Androidアプリはやりたいほうだいですw
iPhoneアプリでできてAndroidアプリでできないことを探すのが難しいくらいです。

AndroidはOS自体がオープンソースなのでそれこそ色々できてしまいます。

それ故、まずアプリの仕様を考える際はiPhoneアプリから考えたほうがいいです。
Androidアプリから仕様を考えはじめると同じ機能はiPhoneアプリで制約があり作れなかったということになり二度手間になります。

2.作りやすさはAndroidアプリよりiPhoneアプリ

iPhoneアプリを作る場合はXcodeという開発ソフトを使うのですが、
これが異常に良くできておりまして、簡単なアプリならホームページビルダー並にアプリがサクサク作れてしまいます。

一方、Androidはそういうツールが充実していないためちょっと大変です。

また一番の問題が検証です。すでに日本でも100台以上のAndroid端末が発売されており、
各端末毎に微妙にOSカスタマイズが入っているためそれらに対応していく必要があります。

この作業が死ぬほどめんどくさいです。

現実的にはすべての端末で動作確認をするということは出来ないため、
端末数を絞って確認するのですが各社ごとにカメラの挙動が違ったり、
変な独自機能を入れていたり、画面サイズがばらばらだったりで微調整が必要になり検証→修正→確認が大変です。

iPhoneは画面のサイズ もOSも割りと統一されているので開発だけみるとiPhoneの方が早いです。

3.性能はiPhoneアプリのほうがいい

性能って何?って話になると思いますが、
ここでいう性能は「アプリがぬるぬる動くかどうか」ということにします。

これは断然iPhoneアプリですね。触ってみればわかります。

最近はAndroid端末もすごいいいスペックの端末が出てきたのでiPhoneに迫る勢いですが、
現時点はiPhoneですね。

4.運用のしやすさはAndroid

これも運用って何?って話なのですが、ここでいう運用はPDCAサイクルを回す速さとします。

iPhoneアプリの場合、何か改善したいと思ってアプリを修正してもバージョンアップするには再度Apple様の審査を必要とします。

これが1週間くらいかかるのですが、リリースしたアプリに致命的なバグがあったけど、修正が反映されるのは最短でも1週間って。。
そんなことを毎回やっていたらアプリのレビューが炎上して取り返しのつかないことに。。

一方、Androidはすぐにマーケット公開されるのでWEBサイトに近い形で運用ができます。
開発会社にとっては嬉しい限りです。

5.課金は引き分け

次に課金アプリの開発のしやすさです。あ、もちろんアプリ内課金です。
iPhoneアプリは結構めんどくさいです。
Androidアプリは結構簡単です。

じゃあ、Androidアプリのほうがいいじゃんと思うのですが、
Androidアプリはキャリア決済というガラパゴスな仕組みがあります。
これは各キャリア様が用意した決済方法で全キャリアに対応するには3つ課金モジュールを開発しなくてはいけません。
単純に開発する量が3倍になるということです。

ということで課金に関しては甲乙つけがたいので引き分けです。

最後に

iPhoneアプリとAndroidアプリで双方メリット、デメリットがあります。
両方同時に作るにしてもちゃんと特徴を抑えておくことで、スムーズな開発・運用が可能になります。
参考になれば幸いです。

 


この記事はあなたの役に立ちましたか?他の人達にも役立ちそうでしたら、上のボタンより共有をお願いします。共有して頂けたら今後提供する記事の参考やモチベーションアップにつながります。