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「カセットによる音楽基礎講座」第5巻 [音楽理論]

ひきつづき,1971年刊行の音楽之友社「カセットによる音楽基礎講座」の内容についてです。

第5巻は「伴奏のつけ方〔作曲II〕」です。
第4巻にひきつづき高木東六氏が担当。1971年11月発行です。

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メロディはだれでも作れるが,伴奏はそれなりに勉強しないとつけられないと,そういう趣旨です。 カセットを聴くと,ちょっと古臭い感じの「タリーン」という感じのエレキギターの音や,エレクトーンの音が出て来て(エレクトーンはこの講座通して結構使われています。当時最先端の楽器だったのでしょう)。ちょっと引きますが,ガマンして聞くと,内容は結構本格的に音楽の歴史から始まります。グレゴリオ聖歌のモノフォニーから入り,ポリフォニー,ホモフォニーと進んで来たことが示され,そこに氏の考え方が示されます。

この巻だけでも独立している様な感があります。面白いのは,独奏楽器もしくは伴奏楽器としてピアノ,オルガン(ここではエレクトーンのこと)と共にクラシックギターを使っていることです。その担当は,当時第一人者だったと思われる小原安正氏です。他に前の巻に引き続きピアノは聖学院高校の菅野真子氏,エレクトーンは国立音大の竹内剛氏,フルートの犬塚エイ子氏も参加しています。

メロディ+伴奏の独奏として捉える場合と,伴奏専門に回る際の実例が,親しみやすいメロディを使っていくつも示されています。伴奏には楽器毎のフィギュレーションを考える必要があるとしています。ハーモニーに関しては最小限のコードネームを使った易しいものです。第3章でやった様な基礎があれば十二分で,そこまでは全く必要ないことでしょう。

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    コメント 2

    アヨアン・イゴカー

    表示されている画像ですが、虫眼鏡を当てて見るように、随分大きく拡大できるのですね。素晴らしい機能に驚きました。
    by アヨアン・イゴカー (2015-01-12 22:47) 

    Enrique

    アヨアン・イゴカーさん,ありがとうございます。
    この仕掛けは,元はJohn Davenport Scheuerさんという方が開発したものようです。
    http://www.dynamicdrive.com/dynamicindex4/featuredzoomer.htm
    素晴らしい仕掛けですが,直接使うにはプログラミングの知識が要るようです。これを,Ujiki.oOさんが簡単に使える様にして,ご自身のページで公開下さっています。
    http://create2014.blog.so-net.ne.jp/Automation4Featuredzoomer
    写真の枚数を決め,それぞれに大中小のサイズの画像URLを用意して,貼り付けていけば,コードが自動発生するので,それを自分のページに貼り付けると出来上がりです。
    標本箱の中をルーペでのぞく様な仕掛けで,いろいろ応用範囲ありそうです。
    記事がコンパクトになり,画像を必要に応じて拡大することが出来るので,大きな画像を直接張るよりも,通信が軽いなど様々なメリットがあります。
    by Enrique (2015-01-13 09:39) 

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