2012年より、加藤憲一の肝いりで、職員試験から筆記試験を廃止してしまいました。これは日本でも数少ない事例です。東京都では専門試験のない教養試験のみの試験だけの試験区分を作りましたが、おろかにもすべての筆記試験を廃止したのです。
加藤憲一によれば、「知識よりも人物本位」とのことで、「小田原市の採用試験は“人物重視”です。公務員になるために特別な対策を講じなければ解けないような「公務員試験」を廃止し、面接を中心に適性検査やグループワークなどから、皆さんの「人間力」を見させていただきます。」などと述べられています。
市役所の職員は、行政職員です。行政職員であれば、税金や予算管理や建築や測量や防災や道路に関する知識が必要です。つまり、国語、数学、行政学、設計、測量、危機管理、最低限の知識がなければできません。
国語のわからない、数学のわからない、行政の知識がない、勉強もしない人がコネや口八丁で入って、私たちの税金や水道や道路や行政を管理するのは怖くないですか?私は、とても恐ろしいです。
当時、夕刊フジのインタビューに答えたある神奈川県の別の自治体職員は、「地方の役所は、幹部職員の身内や議員、農漁協幹部の紹介など、コネ採用の割合が高い。その依頼を断る格好の手段が筆記試験です。小田原市の事情は知らないが、ウチでは(教養試験の廃止は)絶対にやめてほしい」と語っていました。まさにそのとおりでしょう。市長が直々に最終面接で判断するとなれば、「うちの子供をいれてくれ」と市長のもとへお願いに来るでしょう。
結果、小田原市の採用試験には応募者が殺到し、それを面接だけで判断し、加藤憲一市長が最終面接で採用、まるで殿様気取りではないか。
この結果は無残なものになりました。
不祥事多発
例えば、加藤憲一市長が、その眼力で、2013年に採用した消防職員は、神奈川県の消防学校で複数の女性職員に対してセクハラ行為を繰り返し、8月に依願退職しました。
別の事務職員は「尊徳マラソン大会」で、知り合いの市職員が代走して入賞したことが発覚し採用の内定は保留となったが、半年後の10月に入庁させました。自分が入る市のマラソン大会で別の人物に走らせて名誉を得ようとした人を、です。
また、2019年12月には、当時29歳の男性職員が懲戒免職されました。小田原競輪場の事業資金930万円を横領したことが理由です。役職は主任であり、おそらく大卒であり、2012年度以降の採用の可能性が高く、その場合、筆記試験廃止後の採用になります。
小田原市長選挙に出馬することなど
加藤憲一は、これらの件に関して、まともな責任を取ったとは聞いていません。加藤憲一は、今からでも遅くはないから辞職し、偉大な早雲公の銅像に土下座すべきでしょう。小田原市長選挙に出馬することなど考えられない。