宿毛の岸辺より

ラノベと過ごす、テン・イヤーズ

 ライトノベルという分野に手を出し、瞬く間に趣味の中心になってから10年という歳月が経過した…………と言うことに気が付いたので初投稿です()

 

Q.要するにこれはどういう記事なの?

A.2010~2019までの各年における印象に残った1冊を紹介する記事だよ。ただそれだけ

(筆者が読んだ年であってその本が発売された年でないのは注意)

 

 

2010年 生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録1

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 全てはここから始まった。物理部から始まった侵蝕が私が所属していた部にも到達したのがこの年である。元々漫画を殆ど読まない人種であった上、当時メインの趣味としていたアーケードゲーム、DQMBL2がサービス終了し代わりとなるものを受け入れる余地があったのもドハマりする原因にあった。あの頃ラノベを借り貸ししあった友人達はその大半が既にこの趣味からは卒業しているのに関わらず未だ私はラノベを読み続けている辺りかなりの歴史的瞬間である。あれから10年、今でも「生徒会室で駄弁ってるだけ」というスタイルはオンリーワンと言った風格を醸し出している。

 

2011年 はたらく魔王さま!

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 第17回電撃文庫大賞 銀賞受賞作品であり、今では電撃文庫の看板作品の1つにまでなっているが、私個人にとってはたらく魔王さま!は「初めて購入した新作」という特別な作品である。それまで既に何巻も続いている作品をBOOKOFFで漁るのみだった筆者が初めて遭遇した電撃大賞がこの第17回であり、その中から選んだ1冊(学生の小遣い事情は厳しいのだ…)である。受賞作品の中で伸びたのが魔王さま!だけだったので少し鼻高々だったりする。地球→異世界ゼロ魔とかがあったが異世界→地球は初体験だったし心情描写など作りこみが丁寧なのが印象的な作品。現在は物語が最終局面を迎えつつある状態で新刊が1年半近く途絶えているので何かと不安である。

 

2012年 スクリューマン&フェアリーロリポップ

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 表紙にホイホイされて新人作家のデビュー作を読んだら予想以上のクオリティに度肝を抜かされた作品。この他にミス・ファーブルの蟲ノ荒園などを手掛けた物草純平先生はどの作品も売り上げの都合上か数巻で打ち切りになってしまっているが電撃文庫どころか人類の損失レベルには素晴らしいものばかりなのでぜひ読んでもらいたい。というか私が新刊を読みたい。

 

2013年 この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま

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 ついこの間無事完結したなろう発の決定版。毎月刊行されるラノベを読むので手一杯な筆者はWebノベルにかんしてはノータッチであり、初めて読む異世界転生モノである。(初めて読むなろう発という意味では魔法科高校の劣等生の方が早い)このすばは異世界転生モノのお約束を少しずらして…というのが持ち味だが、これは即ちこの時既にダンプに轢かれて死んじゃったけどチートを貰って異世界転生して俺TUEEEがテンプレ化していたという訳なんだよな~とかしみじみ感じたり。メインとなる3人のヒロインが揃いも揃てイロモノだし主人公はクズマさんだし…という部分でも新鮮な作品だった。続編希望

 

2014年 問題児たちが異世界から来るそうですよ?撃て、星の光より速く!

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 私の人生で出会った中で最も偉大で最も強く最も格好いいラスボスとの最も熾烈で最も熱いラストバトル、それがこの1冊である。…………語りたいことが多くて逆に語れないが、この10年のラノベ人生の中でベストを決めるとしたら間違いなくこれを選ぶであろう。

 

2015年 ソードアート・オンライン オルタネイティブ ガンゲイル・オンラインⅢ -セカンド・スクワッド・ジャム〈下〉-

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 銃撃戦がメインのVRMMO、GGOを舞台に時雨沢恵一先生がスピンオフ?面白くならない訳がないだろ!と言った感じのシリーズだが、その中でも3巻は特にお気に入りの1冊。SJ参加者も観戦者も全力でGGOというゲームを楽しんでいる雰囲気が伝わってきて「俺もGGOやりてー!」ってなるのが最高。しかし現実はまだまだSAOの世界には程遠い。

 読書メーターを導入したのもこの年で、これ以降は何を読んだのかが調べやすくて助かる。

 

2016年 ぼんくら陰陽師の鬼嫁

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 ソード・ワールドのリプレイで有名な秋田みやび先生による現代が舞台の陰陽師モノにして契約結婚モノ。護里・祈里の双子が可愛いでも一番の萌えキャラは姑の史緒佳さん…………というのは置いといて、物語としては(契約)夫婦が二人三脚で事件に挑む怪奇ミステリであり、事件を通しての二人の距離の縮め方が本当に素敵な作品。秋田先生なのでもふもふもたくさん。

 

2017年 ラストエンブリオ4 王の帰還

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 2015年にもピックアップしてたけどこいつ本当に問題児シリーズ好きだな。ギフトゲームという形でありながらも本質的には人類の未来を勝ち取るための戦いが主軸のこのシリーズにおいてこの巻は色々な事象が明らかになり、その結果立ちはだかる問題に対して十六夜と焔が重大な決意を下す…という熱い展開でテンションMAXな訳ですよ。新刊はまだか

 

2018年 ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXIV

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 作中、何度もどんでん返しを見せてくれたシリーズの最終巻は一筋縄では終わるはずもなく、でも読み終わってから振り返って見ると1巻の時から着地点はしっかりと決まってたんだろうなってなる納得感が同居する素晴らしいラストだった。

 そして、間髪入れずに始まった新シリーズ、七つの魔剣が支配するもまた先の読めなさに期待大である。

 

2019年 幼なじみが絶対に負けないラブコメ

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 2019年話題沸騰の新作!といえばこのおさまけであり、読んでみてすぐにドハマりしてしまった。「過剰な青春」がテーマの1つとあとがきで書かれているようにハイテンションのまま最後のオチまで走り切ったのは本当に面白かったなぁ。おかげで続巻に要求されるハードルが凄いことになっちゃってるかんもあるけど。

 この年は電子書籍を導入した結果従来の倍以上の本を購入・読破したけれどもその中で今年はこれ!ってなるのだから読んで。

 

これからのxx年

 

 こうして振り返ってみると10年なんていうのは文字にしてみると随分と大仰な感じだがそこまで大したものでもないかなって気分になる。次の10年もあっという間だろうが、その時私がどうなっているかは分からないが死ぬまでラノベが好きであることを今はただ祈るばかりである。まあ、個人的にはラノベを読むのはソシャゲをするのより手軽に出来ることなので早々飽きることは無いだろうが。