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静岡浜松の工場にツバメ飛来
浜松市南区白羽町の伊藤令司さん(69)が経営する経糸(たていと)工場では、商売繁盛のシンボルとして知られるツバメが今年も飛来し、元気な鳴き声を響かせている。 今年は例年に比べ二十日ほど早い三月上旬に飛来した。工場の天井に取り付けられた照明器具のかさに、七組のつがいが巣作りをし、四月下旬にひながかえり始めた。親鳥が餌を運んでくると、われ先にと大きな口を開け大合唱が始まる。 「三十年くらい毎年来ています」と話す伊藤さんは元気に鳴くひなを見上げ、「新型コロナウイルスの影響で四月以降は工場の稼働も週一回ほどになり収入は激減したが、ツバメが来る限り、工場を続けたい」と目を細める。 ツバメの鳴き声と競うように工場の機械が忙しく音を立てる日が戻るのを願った。 |
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