富山市の側溝にベトナム人技能実習生の男性の遺体を遺棄したとして、富山中央署捜査本部は12日までに、死体遺棄の疑いで、側溝脇のアパートで男性と同居していたベトナム国籍の技能実習生で清掃作業員、ゴ・コン・ミン容疑者(20)を逮捕した。遺体の首や腹には刃物による複数の傷があり、捜査本部は殺人容疑も視野に捜査を進める。
逮捕容疑は4月ごろ、清掃作業員のグエン・バン・ドゥックさん(21)の遺体を同市赤田の側溝に運び、遺棄した疑い。
ドゥックさんは4月2日早朝に退勤したのを最後に、姿が見えなくなった。捜していたベトナム人の知人らが今月5日、アパート脇の側溝で死亡しているのを発見した。
捜査関係者や知人によると、2人は同じベトナムの語学学校に通い、昨年7月に来日した後も同じ清掃会社に所属。会社が用意した富山市のアパートに移住してからは、ドゥックさんは「ルームメートと生活上の摩擦が絶えない」などと友人に相談していた。
4月1日午後にも、友人と電話中にミン容疑者と言い争いになり「数日前から激しい口論をしている」と話していたという。〔共同〕
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