安旨ウイスキーとしては最初となる、バーボンの定番、ジムビームを飲みます。
ジェイコブの実家では、農園で作られたトウモロコシを使ってウイルキーを作っていました。
その後ジェイコブは1790年にケンタッキー州(当時はバージニア州の一部)に移住し、そこに蒸溜所を設立、1795年に「オールド・ジェイク・ビーム・サワーマッシュ」というウイスキーを販売しました。
その後、「オールド・タブ」と呼ばれていたバーボンは、禁酒法の困難を乗り越え、1943年には「ジムビーム」として売られるようになりました。
ジムビームとは、ビーム家の4代目である「ジェームズ・ボーリガード・ビーム」のあだ名でした。
ビーム社の経営は、ジェームズの血を引くノー家に引き継がれました。
6代目となるブッカー・ノーは、ジムビームの伝統を引き継ぎつつも、ブッカーズ、ベイカーズ、ノブクリークといったクラフトバーボンも生み出しました。
現在は息子であるフレッド・ノーに経営を譲りましたが、90歳を過ぎても未だ健在です。
ビーム社は2014年にサントリーが買収し、「ビーム・サントリー」となり、世界二位の酒造グループとなっています。
今回飲むジムビームはホワイトとも言われ、バーボンの製法に則った4年熟成のボトルです。
もう一つのレギュラーであるブラックは6年熟成です。
では実際に飲んでみます。
味わいは、アルコールからの辛みはそこそこではあるもののあまり気にならず、その後はほろ苦さを持ちつつ甘みが広がっていきます。
あまり飲み慣れていない人はチェイサーを用意した方がいいですが、相対的にストレートで飲みにくいとは感じられず、甘さを楽しめる仕上がりに感じられます。
味わいは、ストレートに比べて柑橘系の苦みが目立つようになり、後から酸味、最後に甘さが締めてきます。
味わいは、ほろ苦さが主体で、後味に甘みが残ります。
1:4で割ると、接着剤の香りと共にオレンジの香りが広がります。
味わいは、軽く苦みと酸味が半々に訪れる印象です。
バーボンでは水割りにすることはほとんどありませんが、ジムビームの水割りは飲むにはあまり適してないですね。
味わいは、酸味と苦みが比較的強く訪れ、甘さはほとんどありません。
1:5まで薄く作ってやると、苦みが抑えられて、さっぱりした印象になります。一方で奥から昆布を思わせる味わいが加わってきます。
しかし、薄めのハイボールにすることで癖が抑えられ、うま味を伴う食中酒としていただけるでしょう。
サントリーが販売しているジムビームのハイボール缶もアルコール度数が5度とかなり薄く仕上げています。
バーボンに慣れない人は、ハイボールから始めたほうがいいかもしれません。
世界一売れているバーボン
ジムビームは、ドイツ移民であったジェイコブ・ビーム(ヨハネス・ヤコブ・ボーム)の手によって作られたウイスキーが源流となっています。ジェイコブの実家では、農園で作られたトウモロコシを使ってウイルキーを作っていました。
その後ジェイコブは1790年にケンタッキー州(当時はバージニア州の一部)に移住し、そこに蒸溜所を設立、1795年に「オールド・ジェイク・ビーム・サワーマッシュ」というウイスキーを販売しました。
その後、「オールド・タブ」と呼ばれていたバーボンは、禁酒法の困難を乗り越え、1943年には「ジムビーム」として売られるようになりました。
ジムビームとは、ビーム家の4代目である「ジェームズ・ボーリガード・ビーム」のあだ名でした。
ビーム社の経営は、ジェームズの血を引くノー家に引き継がれました。
6代目となるブッカー・ノーは、ジムビームの伝統を引き継ぎつつも、ブッカーズ、ベイカーズ、ノブクリークといったクラフトバーボンも生み出しました。
現在は息子であるフレッド・ノーに経営を譲りましたが、90歳を過ぎても未だ健在です。
ビーム社は2014年にサントリーが買収し、「ビーム・サントリー」となり、世界二位の酒造グループとなっています。
今回飲むジムビームはホワイトとも言われ、バーボンの製法に則った4年熟成のボトルです。
もう一つのレギュラーであるブラックは6年熟成です。
では実際に飲んでみます。
ストレート
先に、メロン、接着剤を思わせる香りが広がります。その後は洋梨、青リンゴ、レモン、オレンジと続きます。味わいは、アルコールからの辛みはそこそこではあるもののあまり気にならず、その後はほろ苦さを持ちつつ甘みが広がっていきます。
あまり飲み慣れていない人はチェイサーを用意した方がいいですが、相対的にストレートで飲みにくいとは感じられず、甘さを楽しめる仕上がりに感じられます。
ロック
ストレートよりも接着剤を思わせるエステリーな香りが強くなり、レモンやオレンジのような爽やかさも広がります。そして残り香のようにバニラの甘い香りが広がるようになります。味わいは、ストレートに比べて柑橘系の苦みが目立つようになり、後から酸味、最後に甘さが締めてきます。
水割り
まずトゥワイスアップにすると、メロンの香りが強く広がり、青リンゴやナシ、オレンジが続き、最後にバニラの甘い香りが残ります。味わいは、ほろ苦さが主体で、後味に甘みが残ります。
1:4で割ると、接着剤の香りと共にオレンジの香りが広がります。
味わいは、軽く苦みと酸味が半々に訪れる印象です。
バーボンでは水割りにすることはほとんどありませんが、ジムビームの水割りは飲むにはあまり適してないですね。
ハイボール
1:3で割ってみると、メロンや接着剤の香りが一気に広がり、奥からレモンの爽やかな香りが続きます。最後の最後に、ウエハースのような香りが締めます。味わいは、酸味と苦みが比較的強く訪れ、甘さはほとんどありません。
1:5まで薄く作ってやると、苦みが抑えられて、さっぱりした印象になります。一方で奥から昆布を思わせる味わいが加わってきます。
まとめ
ジムビームは、バーボンとはこういうものだというのをしっかり象徴した香りと味わいを持っていますが、接着剤の香りが苦手な人には厳しいかも知れません。しかし、薄めのハイボールにすることで癖が抑えられ、うま味を伴う食中酒としていただけるでしょう。
サントリーが販売しているジムビームのハイボール缶もアルコール度数が5度とかなり薄く仕上げています。
バーボンに慣れない人は、ハイボールから始めたほうがいいかもしれません。
- メーカー:ビーム・サントリー
- 容量:700mL
- アルコール度数:40度
- 香り:メロン、接着剤を思わせる香りが主体。青リンゴ、オレンジ、レモンが続く。
- 味わい:苦みがメイン。奥から酸味。
- ストレート B: アルコールの辛みはあるが、奥から甘みが出て比較的飲みやすい方。香りも豊か。
- ロック C: 柑橘系の爽やかさが出てくる。ただし苦みは強め。
- 水割り D: 1:3から1:4では苦みが目立って飲みにくい。
- ハイボール C: 薄く作る方が苦みが抑えられ、昆布のようなうま味が出る。