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「検察庁法改正に抗議意思を示すツイートが約380万以上」というマスコミ報道の虚構 スパム・ロンダリングは大問題だ!

time 2020/05/11

「検察庁法改正に抗議意思を示すツイートが約380万以上」というマスコミ報道の虚構 スパム・ロンダリングは大問題だ!
この記事の所要時間: 1120

Twitterでは昔から「ネットデモ」という企画が開催されていました。「Twitterデモ」とも呼ばれています。

Twitterのトレンドとは、ある一定の地域で、一定の時間に多かった「ワード」です。

「ネットデモ」といえば聞こえはいいですが、要するにTwitterのトレンドの集計システムを利用して、指定の時間にひとつのハッシュタグのツイートを集中させてトレンドに掲載させようと呼びかける工作です。

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Twitterのトレンドを操作しようと企む人びと

Twitterのトレンドは、目立たない商品、企画などを多くの人に紹介できるという点では、それなりに有意義なものです。

トレンドにのせるために対価を支払ってツイート参加者を募集しているケースもありました。

以下略ちゃんが見かけたのは、まだフォロワーが2万人くらいだった頃「ココナラ」というお仕事紹介サイトで、素人が自分で作って歌っている曲の動画をYou Tubeに投稿、トレンドにのせたいので「曲名」のハッシュタグを付けて指定の時間に1アカウント1回500円でツイートしてほしい、という依頼でした。

Twitterのトレンドというのは瞬間風速ですから、ライバルの少ない時間を狙って指定の時間にハッシュタグを集中させれば、トレンド入りは可能です。この依頼者は10万円程度の予算のようでしたが、瞬間風速とはいえ、無事にその時間のトレンドに「曲名」のハッシュタグが掲載されていました。

 

現在は禁止行為

昔は、Twitterもおおらかなもので、こうしたお金を支払ってハッシュタグのツイートを依頼する行為は大目に見られて見逃されてきました。

状況が変わったのはTwitter社が広告に力を入れだしてからです。

Twitterの広告というのは、Twitter社にお金を支払って自分のツイートを強制的に他のユーザーのタイムラインに表示してもらう仕組みです。

このTwitter広告とバッティングするような「反応」をお金で売買することが厳しく禁止されるようになりました。

宣伝するなら運営にお金を支払って広告に掲載しろ、ということです。

現在では、フォロワー、リツイート、いいねなどを売買する行為は規約で禁止されています。「ココナラ」でもそうした依頼は禁止になりました。

正確には「表」のマーケットでの売買が禁止されたということです。

今でもDMなどで、ときどき依頼が舞い込みますので、裏では売買は行われていると思います。

 

政治的な世論工作とトレンド操作

このように商品や企画を知らせるというCM効果としては、トレンド操作はそれなりに価値のあるものだとは思います。

しかし、ものには限度があります。

とくに、政治的な政策について「賛成」「反対」の世論をトレンド工作で巨大な声であるかのように見せかける虚構はとても危険なことであり、するべきではないと考えています。



「#検察庁法改正案に抗議します」Twitterデモ

5月9日夜から10日朝にかけ「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグのTwitterデモが企画されました。

 

5月10日14時には瞬間風速で約332万件のツイートになっています。

これは単純なリツイートは含まれず、ツイートと引用リツイートの総数です。

ハッシュタグをツイートしている人の中には、女優の小泉今日子さんや、作家のメンタリストDaiGoさん、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんなどの有名人も含まれています。

(ただしその後、きゃりーぱみゅぱみゅさんは5月11日10時頃、ハッシュタグ付きツイートを削除されています。)

 

スパム投稿

たしかに数としては多いのですが、この総数には、このようなツイートも含まれています。

 

スクリプト(簡易的なプログラム)によるスパム投稿ですね。

 

休眠アカウントがとつぜん40回もつぶやく

例えばこのアカウントは、5月10日4時21分のこのツイートから

5月10日4時34分のこのツイートまで、13分間に連続して40回「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグだけを集中してツイートしていました。(アイキャッチ画像)

このアカウントの今年の他のツイートはZOZOの元社長の前澤友作さんの「【総額10億円】#前澤お年玉 100万円を1000人にプレゼントします!」の応募リツイートなどの4つの懸賞応募リツイートだけです。

懸賞応募目的だけのアカウントで、おそらく「【総額10億円】#前澤お年玉 100万円を1000人にプレゼントします!」の応募のためにたくさんアカウントを作って応募、そのまま放置していたアカウントだと推測されます。

 

この他、フォロー0,フォロワー0のアカウントも大量にTwitterデモに参加していました。

380万件以上というのは、こうしたスパムアカウントにより大量に水増しされた虚構の数字です。

 

こうしたスパムアカウントたちは役割を終えると、アカウントを削除したりツイートを削除したりして、証拠の隠滅を図っています。

スパムとして通報されて規制がかかっているアカウントもあります。

 

実際の参加者数は?

トレンドはハッシュタグがツイートされた数ですから、単純計算では、ひとつのスパムアカウントが100回つぶやいて1万アカウントで100万件です。

巧妙に工作をしていますから、実数を推測するのは難しいですが、実際に参加しているアカウントは、きゃりーぱみゅぱみゅさんのツイートをリツイート、いいねしている数プラスアルファの約16万程度ではないかと個人的には考えています。

 

ハッシュタグをツイートしているからといって抗議しているとは限らない

「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグをツイートしているからといって、必ずしも抗議の声をあげているとは限らないことにも注意しなければいけません。

「#検察庁法改正案に抗議します」というタグに対して批判意見を言うツイートもトレンドに加算されます。

トレンドとは、そのタグを話題にしているツイートの数です。

このタグをツイートしているアカウントには次の5つの種類があります。

  1. 純粋に法案に抗議をしている人。
  2. 依頼によりツイートをしている人。
  3. 「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグについて批判している人。
  4. 人気のトレンドに便乗して、人気タグを付けて、無関係な自分の宣伝をしている人。
  5. 大量のアカウントを所有して大量につぶやくスパマー。

抗議の声をあげていると考えられるのは、1と2だけです。

これを正確に伝えなくてはいけません。



マスコミによるスパム・ロンダリング

さて、問題はここからです。

Twitterをされている方であれば、ここまでの説明で「虚構のトレンド工作」についての問題点はある程度、ご理解いただけたはずです。

ところが、この「虚構のトレンド工作」の数字をTwitter外に持ち出そうとする人たちがいます。

新聞、テレビなどのマスコミです。

 

NHKニュース

NHKが7時のニュースで報道したようです。

これについて、ツイッター上では、9日夜から10日にかけて、俳優や演出家、漫画家などの著名人による抗議の投稿が相次ぎ、「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグをつけた投稿は10日午後3時半の時点で380万件を超えるなど、広がりを見せています。(NHKニュース)

NHKのニュースでは、「虚構のトレンド工作」についての問題点がすっぽりとなくなっています。

これではTwitterをしていない人は、380万人が抗議をしたかのように錯覚してしまいます。

スパマーの存在を消し去って伝えているのです。

スパム・ロンダリングです。

 

共同通信

共同通信の記事も同じです。

 会員制交流サイト(SNS)のツイッター上で9~10日にかけ、検察庁法改正に抗議意思を示す市民や野党議員、著名人のツイートが相次ぎ、一時約380万以上を記録した。検察官の定年を延長する検察庁法の改正部分を含んだ国家公務員法改正案を巡り、検察庁の独立性が安倍政権にゆがめられかねないと懸念する声もある。

国家公務員法改正案の審議は8日の衆院内閣委員会で、黒川弘務東京高検検事長(63)の定年延長問題をただそうと森雅子法相の出席を求めた立憲民主党などの野党会派と共産党が欠席したまま始まった。ツイッターでの抗議は、改正案の早期成立を急ぐ与党の動きを受けて広がった。

(共同)

と共同通信が記事を書き、東京新聞などが掲載しています。抗議意思を示すツイートが約380万以上と読めてしまいます。

やはりスパマーの存在を消し去って虚構の数字を報道しています。

スパム・ロンダリングです。

 

仕掛け人を「ネットメディアや言論に詳しいジャーナリスト」と書く朝日新聞

朝日新聞も同様の記事を書いています。問題なのは、有識者としてこのTwitterデモの参加者の津田大介さんを取り上げたことです。

 街頭デモの強い口調には違和感があり、冷静に議論できるようにハッシュタグの言葉づかいを選んだという。「こんなに広がるとは思わなかった。政治家たちがこれでも無視して強行採決をしたら、本当に恐ろしい国になる」と話した。

投稿は9日夜から急増し、10日午前2時には100万件を突破。明け方になっても伸び続けた。

ネットメディアや言論に詳しいジャーナリスト津田大介さんは「深夜にこれほど投稿が伸びるのは見たことがない」と驚きを隠さない。「新型コロナウイルスへの政府の対応は緩慢なのに、『不要不急』にみえる法改正は迅速に進む。一般になじみがなく、わかりにくい問題だったが、政府に注目が集まる今だからこそ気づかれることになった」と読み解く。(朝日新聞)

と朝日新聞はこのTwitterデモについての分析を津田大介さんに取材して、さももっともらしい記事にしています。

しかし、津田大介さんは、154万人のフォロワーを背景にこのハッシュタグをツイート、リツイートしまくって拡散させている張本人です。

仕掛け人ともいえる津田大介さんに客観的な分析などできるはずもなく、朝日新聞の記事は茶番です。

 

マスコミはデモ参加人数についても主催者発表という水増し人数フェイクを報道します。

スパム・ロンダリングにより、同様のフェイクをTwitterの報道でも行って国民をミスリードしようとしているわけです。

 

※スパム・ロンダリングという言葉は、この記事を書いていて思いついた造語です。他の人が使用しているかは不明です。

 

 

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コメント

  • 使い古された手法なのにこれを嬉々として「国民の声」と見なすのはやっぱりおかしすぎますね

    by M.N. €2020年5月11日 7:35 AM

  • すげぇ380万人もいたのか
    ツイッターだけでこれならマスコミが報道したら大きく変わるなぁ
    同じメンバーが一万人ぐらいでアクロバティック擁護を7年以上も繰り広げてきた
    安倍信者とは大違いだなあ

    by さんご €2020年5月11日 10:26 AM

  • 詳しくまとめて頂きありがとうございます。
    Quoraで多分に引用させて頂き投稿致しました。

    ttps://qr.ae/pNyvZv

    by 苦手 €2020年5月11日 10:43 AM

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