安倍はウォール街の証券取引所で「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」と発言。憲法については「国家権力を縛るものだという考え方はあるが、それはかつて王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方であって、今まさに憲法というのは、日本という国の形、そして理想と未来を語るものではないか」だって。

一体、どこのお花畑なのか?

要するに、民主党の3年間を誰も反省しなかった。

2010年1月、首相の鳩山由紀夫は、政治資金規正法違反事件で検察の追及を受けていた小沢一郎に対し、「どうぞ戦ってください」と述べている。

国家のトップが国家権力との闘争を唆したわけです。

2010年8月、首相の菅直人は「改めて法律を調べてみたら(総理大臣は)自衛隊に対する最高の指揮監督権を有すると規定されている」と述べています。

つまり、自分が自衛隊の指揮権を持っていることを知らなかった。

軍隊のトップが、その自覚がなかったわけです。

現実はすでにフィクションを超えている。

あらゆる寓話、不条理小説の域を超えている。

一番悪いのは、こうしたバカを政界に押し込んだ国民です。

やはり、ためらわずに言うべきだと思います。

わが国はバカに支配されています。

エイブラハム・リンカーン(1809〜1865年)の演説に倣(なら)えば、「バカのバカによるバカのための政治」が行われているのが現在です。

昔も今も人口に占めるバカの割合はそれほど変わらないと思います。ただ、バカが圧倒的な権力を持つようになったのが現在の状況です。

自我が肥大した幼児のような大人が、社会の一線で大きな口を叩くようになってしまった。

今はネット環境が整っていますので、誰でも声をあげることができるようになっている。要するに、バカが情報を発信するインフラが整ったのです。