こんばんは!
舞台「幕末太陽傳 外伝」
全ての公演を無事に終えることができました!
ご来場いただいた皆様ありがとうございました!
お手紙とプレゼントも本当にありがとうございます!
語り継がれてきた伝説の映画
その中での新しい役回り
そして初めての座長公演
プレッシャーが無かったといえば嘘になります。
いつかのブログでも言いましたが、
この作品のビジュアル撮影の日
全ての始まりの時
佐平次っぽさとはなんなのか、
幕末に生きる人とはなんなのか、
映画は観ましたがあまりにも自分とはタイプの違う想像がつかない人種にかなり戸惑いを覚えました。
その帰り道から
「居残り佐平次」の落語を洗いざらい見て
幕末に関する作品や江戸を象徴する喋り方、所謂「べらんめえ口調」を
受験勉強かと思うくらい研究しました。
しかし稽古をしていってもなかなか掴めず
佐平次を嫌いになりそうにもなりました。
それでも物語に出てくる言葉や
佐平次が放つ言葉に力を貰うことが多々ありました。
そこには決して便利ではなく
今より明らかに物が少ない時代に
貸本を待ちわびる人がいたり
色んな手段を使ってでも一番になりたいと思ったり
変わろうとする時代に刃向かう人たちがいたり
自分が変わろうとする人がいたり
新しい時代を見届けようとする人がいたり
物語の人達はその時代を必死に生きていて。
生きることに対してこんなに客観的に見ることをそれもなんとかしがみつきながらそれでも笑う佐平次の生き様
「豊かさ」とは、物が多いことでは決してない
それこそが幕末に生きる者ないし佐平次なのではないかと気づいてから
少しずつ見えなかったものが見えてきました。
2.5作品だと
僕は、既にキャラクターがそこにいてくれて
もちろん研究や知識を蓄える作業は大事ですが、自分がその役に近づくというイメージですが
でも佐平次は
自分に近づける、姿形、発想、言動、その全てを自分が型となってそこに入れ込む
そんなイメージを持っていました。
結果的にどう見えていたのかは見る方によりけりですが、大切なことは自分なりに物語に風を吹かせられるかでした。
全ての人が初共演というのが僕にとっては逆に良くて
何も知らないからこそ知って気づく楽しさや時間が座組を作ってくれました。
なんだか、この作品だけで一冊の本が出来るくらい想うことや残したいことが沢山あります。
生きることって簡単にみえてそうじゃないし、むしろ難しいことのほうが多くて
辛いことも乗り越えなければならないこともあったり、涙を流すことも、やめたくなることもある。
でも、実は
普段何気なくしている行動例えば窓を開けて景色を見たり、遠くから聞こえる音も、肌から感じる温もりも
そんな些細な事だって生きているということが感じられて、しかもご飯を食べたり、好きな物を買ったりすることがどれだけ当たり前でないことなのか。
なんだか行き過ぎてて自分でも気持ち悪いですが、その考えに至ったのは怪我をしてから尚更思いました。
あー、本当に本出したいな。笑
間違いなく自分にとって
「幕末太陽傳 外伝」での時間は
迎える新しい時代へと繋がる
そしてその先へ吹き続ける風になると思っています。
この作品に出会えて
当たり前過ぎて忘れていたことを思い知らされ且つ沢山のことを見に染みて学びました。
これからも佐平次の分も新しい時代を生き続けて笑い続けて色んな景色や出会いを大切にしていきたいと思います。
全ての作品含め「幕末太陽傳」に関わる全ての方に感謝しています。
この先100年語り継がれていきますように。
それでは、また。