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盾の勇者の成り上がり 作者:アネコユサギ

盾の勇者の成り上がり

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研究結果

「……よくここまで来ましたわ。もうすでに勝敗は決しているでしょうが私はここで引き下がりません」

「アトラ! いい加減諦めるんだ!」


 研究所の最終防衛ラインの一つ前でアトラ、フィーロ、キールが偽者達を待ち構える。

 そしてフォウルがアトラに向けて怒鳴る。


「お兄様? ハクコは例えどんな不利な状況でも逃げたりは致しませんわ。それはお兄様こそがお分かりかと思います」

「……そうか。ではアトラ、お前の為に俺は鬼になろう」

「キールくん。フィーロ。これが終わったらナオフミ様にきつーく叱って貰いますから覚悟しなさい」

「兄ちゃんを守って見せる!」

「絶対に負けないもん」


 先に動いたのはアトラ達の方だった。


「てぇええええええええい!」


 アトラが手刀でフォウルと偽者に突撃し、フィーロが得意の突進で錬や元康に向けて高速で走り出す。

 そしてキールが樹とリーシアに向けて独特のステップで近づいて襲い掛かった。


「早い!」

「アトラさん……毎度戦っていますが、その度に強くなっていきますね」

「強くならねば……強くなりたいと私は願っておりました。私はまだ……尚文様を守るために強くなります!」

「アトラ……立派になって……だけど今のあいつを俺は認めない!」


 と、フォウルと偽者に問答をしながらアトラは姿勢を低くして、攻撃を避けたり、往なしたりを繰り返し、隙を窺う。

 一対二でも不利だとは思えないほど、緊迫した戦い方だ。

 それはフィーロも同じ……いや、フィーロの方が分が悪い。

 何せ相手は勇者二人とフィロリアル三匹だ。


「はい・くいっく! すぱいらる・すとらいく!」


 実戦経験とLvの上昇、そして気の扱いを熟知したフィーロが高速化の魔法を唱えて、元康の取り巻き三匹をなぎ払って回転しながら飛んでいく。


「ぐぅ……ここ一週間、よく戦うが改めて、とてつもない子だって思い知らされる!」

「フィーロたん! さすがだよ! 強化した自分をここまで追いこむなんて!」


 錬と元康が避けきれず、それぞれの武器で防御の構えを取ってフィーロの突撃を受け止めた。


「アトラちゃんもそうだが、どうして戦闘の天才がこうもあの尚文に付いて行ってしまったんだ」

「ごしゅじんさまはフィーロが守るの!」


 はいくいっくの効果時間が切れたフィーロは羽ばたいて魔力の残滓を出しながら天井に足を付けて一直線に錬に向かって蹴りを入れる。

 錬はそれを紙一重でかわし、剣で切りつけようとするが、フィーロは剣の刀身を横から蹴りつけて軌道をずらして逃げる余裕を確保する。

 が、その隙を狙って元康が槍のスキルを放つ。今、元康が所持している槍は……サディナの銛だ。

 大方、サディナから借りて、コピーした武器だろう。


「トリアイナ!」


 雷の一閃がフィーロ目掛けて飛び、衝撃波が通り過ぎる。


「きゃん! ……負けない」


 元康のスキルで吹き飛ばされたフィーロだが、即座に受け身を取って、戦闘を維持する。


「わんわん! リーシア姉ちゃん覚悟!」


 キールは、けるべろす形態になってリーシアと樹に向かって襲い掛かった。


「ふえぇえ! キール君、もう諦めて!」

「イヤだ! 兄ちゃんは……兄ちゃんを守るのは俺達だ!」

「……キール君。先に謝っておきます。すいませんが少しの間、眠っていてください」


 樹が……キール目掛けてスキルを放つ。強く弓を引いて、光る矢を飛ばした。


「そんな攻撃当たるか!」


 キールは大げさに樹の放ったスキルを避けた……はずだったが、樹の放った矢は、一旦キールの背後をすり抜けたかと思うと、まるで誘導されたかのようにカーブして戻ってくる。

 バシンとキールは戻ってきた矢を尻尾ではたき落とした。

 ……のだったが。


「スプラッシュアロー……付与スリープアロー」


 はたき落とすと同時に矢が弾けてキールに命中した。


「キャン! うう……まだまだ」

「残念ですが……無理です」

「え……あー……」


 キールがキョトンとした表情になったかと思うと、白目を向いて倒れてしまった。


「迎撃される事を前提に放つスプラッシュアローに眠り効果を付与しておきました。少しの間、意識は戻りません……」

「キール君……ナオフミさんをとても大事にしていたんですね」

「さあ、まだ戦いは続いているのです。行きましょう」

「はい!」


 樹とリーシアがアトラとフィーロに狙いを定めて、それぞれスキルを放つ。


「きゃ……ま、まだまだ、負けません。」

「ギャン! うー……フィーロは負けないもん!」


 吹き飛ばされ、なぎ払われてもフィーロとアトラは負けを認めず、血反吐をはく思いで立ちあがって戦いを繰り広げた。


「アトラ、もう諦めろ」

「まだ、まだですわ!」

「そうか……」


 フォウルが拳に力を込め、アトラの腹部に叩きこむ。

 今までアトラは辛うじてその攻撃を体をのけぞらせたり、回転して往なしたりして最小限のダメージで抑えてきた。

 だが、今回はその拳は見事にめり込み、アトラは「カハッ!」と声を漏らし、ぐったりとした。


「アトラ……今回は兄ちゃんの勝ちだ。兄ちゃんはアトラが強くなって誇らしい気持ちでいっぱいだ」


 と、意識の無いアトラを抱えて、フォウルは淡々と呟いた。

 後はフィーロか……。

 と言う所で、ワシは最終決戦兵器を起動させる。

 多勢に無勢だ。フィーロ一人ではもはや勝ち目は無い。

 すぐに次の部屋へ来るだろう。

 最後まで見ていられたら良かったが残ったエネルギーを回さないといけない。

 すまないフィーロ。少しでも時間を稼いでくれ。



 やがてワシの作った決戦兵器が起動した。


「ラフー」


 大きな培養槽の培養液を抜いて、出てきたのは決戦兵器用のボディを得たラトの魔物であるミー君だ。

 前作った体よりも大きな巨体の中に様々な能力を付与している。

 最悪、第八世代の雛型として自己進化能力も備えさせているし、ワシの研究内容をボディのコア近くに埋めている。

 ワシ亡き後でも誰かが研究を引き継げば、ラフタリアは蘇るだろう。


 コイツはこれまでの攻防でかなりの戦果をあげている。

 もちろん、ワシの調整不足で途中何度も暴走してしまったが、今回はそうも言ってられない。

 コイツに搭載した戦闘能力は今までのラフ種の集大成と言える物に、更に液体化も可能としている。

 核である部分に攻撃されなければ無限に再生を繰り返し、終わらない戦いを偽者共は強いられる。


 難点は飛行能力がフィーロよりも低い。

 尻尾に魔力で浮かす機能があるけれど、長い助走の果てにある短時間の飛行能力しかない。


「わかるな? お前が最後の防衛手段だ。この部屋の前にある防衛装置前で偽者共を待ち構えて倒せ!」

「ラフー!」


 ドスンドスンと音を立てて、ミー君は研究室を出て行った。

 後は……なるようにしかならないだろう。

 ミー君を起動させ、回復したエネルギーでフィーロ達がどうなったかを探す。

 ……やはりフィーロも負けてしまったようだ。

 偽者共に捕えられて転がされている。

 そして……最後の防衛ラインでミー君が偽者達と遭遇した。


「ラフー!」

「こ、この子は……」


 ん? いつの間にかラトが来ているではないか。

 まあ、何度も遭遇しているが、最初の暴走以外は特に問題も無く戦っている。

 今更いたとしても知ったことでは無い。


「ラフー!」


 さあ! 偽者と勇者共を殲滅するのだ!


「ラフー」


 ちょいちょいとミー君は手招きし、事もあろうに偽者共に道を譲りやがった。


「なんだと!」


 どうぞどうぞと偽者共の為に防衛装置を破壊、無理矢理扉を開けて案内まで始めやがる。


「あの……この子は一体?」

「あー……ミー君。もしかして侯爵を利用して、最初から私達の味方をする為に待っていたんじゃ?」

「ラフー」


 コクリと頷いたミー君はラトに向かって笑みを浮かべる。

 くっそおおおおおおおお!

 真面目に働いているかと思ったら、最初からワシを利用する事しか考えていなかっただと!?

 コイツは許せん!


 こんな事もあろうかと、遠隔操作コアを植えつけておいて良かった。

 ワシは石板から指示信号を発動させた。


「ラフー」


 ベシッとミー君はワシが埋め込んだコアを体外へ弾きだして踏みつけた。

 く……確かに液体化の能力を付与したのは失敗だった。コアの支配能力と調整が足りなかったのだろう。


 おのれおのれおのれ! サディナやガエリオンに続き、貴様もワシを裏切るのか!

 もはや手段は無いに等しい。

 ここは自爆装置を起動させる時が来たか。

 だが、避難出来ていない奴隷共がまだこの研究所には沢山いる。


 ……緊急脱出をするにもエネルギーが足りない。

 第八世代の生産に回し過ぎたのが原因だな。

 ワシだけでも逃げようかとポータルの準備をするが、ガエリオン達が防衛装置を破壊した後に逃走不可のドラゴンサンクチュアリを唱えた所為で逃げられない。


 ここまで来て後悔は無い。

 ならばする事は一つだ。


「やっと見つけましたよナオフミ様!」


 偽者がワシの研究室に勇者その他をゾロゾロ連れて入ってきた。

 ん? いつの間にか元康の槍の形状が変わっている。


「よくぞここまで来た偽者共よ」


 ワシはもう一つの最終決戦兵器を起動させる。

 それはバイオプラントで作った搭乗型のプラントゴーレムだ。

 ゴゴゴと音を立て、ワシの足もとからプラントゴーレムが出現し、ワシはコックピットに収まって操作を始める。

 どくろを模した意匠にキャッスルプラントに内蔵していた飛行能力を付与している。


 研究室の壁を取り払って天井を高くして浮かび上がり、奴等に主砲を放とう。

 威力は実験していないので不明だがな。

 期待できる程度には弄った。


「さあ、最後の勝負を始めようではないか偽者共よ」

「あー……ラフタリアさん。どうする?」

「ナオフミ様を守る防壁は全て倒して行きましょう。じゃないと話も聞いてくれません」

「わかった」


 勇者共がそれぞれスキルにEPとSPを込める。


「重力剣!」

「トリアイナ改め、ブリューナク!」

「スプラッシュアロー!」

「トルネードスロー!」

「うぐうううう……」


 バキンバキンと破損個所がコックピットにある石板に浮かび上がる。

 やはり多勢に無勢か。

 もはや浮いていられる事も出来ず、ワシはプラントゴーレムから飛び降りて、奴等に向かって構える。


「ナオフミ様、お覚悟を」

「誰が覚悟などするものか、偽者め!」

「……もう我慢も限界です。少しばかりナオフミ様と言えど私も暴力を行使させて頂きます」


 偽者がワシに向かって急接近して剣を振りかぶる。


「覚悟!」


 ワシは盾で偽者の剣を受け止めた。

 ガキっとイヤな音が盾から響く。

 同時にズキンと頭に痛みが走った。


 そして……体の中を何かが通り過ぎて行った。


「……?」


 偽者が不思議そうな顔をしながらワシに何度も剣で切りつけてくる。

 その速度は先ほどよりも遅い。

 だが、その度にワシの中を何か……気が通り過ぎていく感覚がする。

 気の操作だったか、どうやったか思い出せんな。


「ナオフミ様、もしかして……」


 偽者が剣を持っていない手でワシの頬を叩く。

 ただそれだけなのに、ワシは大きく仰け反った。


「うぐはああ!」


 口の中に血の味がしだす。

 やばい、口を切ったではないか。


「やっぱりそうです」

「どうしたんだ?」

「このナオフミ様、防御力が全くありません。今の私達が本気で攻撃したら死んじゃいます」

「な、なんだって!?」


 く……見破られてしまったか。

 そう、最初に述べた通り今のワシの防御力は限りなくゼロ。

 新・七つの大罪の盾はその高い技能の代償として防御力が全くない盾なのだ。

 でなければ毎回毎回基地の奥に隠れていたりなどしない。


「なんでそんなに防御力が無いんだ?」

「呪いかもしれません」

「うわ……シャレにならないぞ」

「ラフー」

「侯爵……そろそろ降参しなさい」

「ふ、誰がするものか! ワシは本物のラフタリアを蘇らせるまで戦い続ける」


 もはや、やけくそだ。

 偽者共を倒した後、世界征服をする為にあえて使っていなかったカーススキルを使ってここは切り抜けねばならん。

 キャッスルプラントに向かって、カーススキルを唱えれば……そう、ワシに歯向かう物を苗床にするバイオベースを作り出せるはずだ。

 カーススキル――。


「させません!」


 ワシがカーススキルを唱えるのを事前に察知した偽者がワシの胸倉を掴んで締めあげる。


「いだだだだ」


 ぐ……痛みで思考が定まらない。


「ナオフミ様、投降してください。そうすればみんなでその呪いの盾からナオフミ様を解き放つ方法を考える余裕が出てきます」

「ふん、断る! 偽者め!」

「ナオフミ様!」


 ワシは乱暴に振り払って偽者の拘束を逃れる。

 もう一度カーススキルを使って――。


「ナオフミ様! もうやめてください!」


 涙声で偽者がワシに向かって飛びついて来た。

 偽者はワシの頭を胸に押し当てる。


「思い出してください。ナオフミ様、私は昔、こう言いましたよね?」


 偽者は一拍呼吸を整えて言う。


「「どうか、信じてください。私は、ナオフミ様が何も罪を犯していないと確信しています。貴重な薬を分け与え、私の命を救い、生きる術と戦い方を教えてくださった偉大なる盾の勇者様……私はアナタの剣、例えどんな苦行の道であろうとも付き従います」と言いました……ナオフミ様を信じてついてきているみんなの為に、元に戻ってください」


 え?

 え?

 ええ?

 なんだ? この言葉は……ワシは……ワシは……。


「フィーロやアトラちゃん。キール君が今のナオフミ様を慕う意味もわかっています。例え呪いに侵されていても、本質は変わっていないのでしょう。ですが私は、あのナオフミ様に戻ってほしいのです」


 聞き覚えのある鼓動がワシの耳に入ってくる。

 そして肌のぬくもりも……。

 だが、認める訳にはいかない。

 でないとワシの……存在意義が……ぐ……。


「私の信じるナオフミ様は朴念仁で、女性関係にトラウマを抱えている所為で恋愛はからっきし、人の不幸を笑いますし、優しいのか厳しいのか分からない所があります」


 く……放せ! これ以上、ワシに触るな!

 と、言いたいが喋る事が出来ない。


「きっと、貴方もナオフミ様の側面の一つなのでしょう。こんなにも、私がいないと嘆いて作りだした魔物達を見ていれば、ナオフミ様が私をどう信じてくれているのかわかってきます。ですから感謝の言葉を貴方に……」


 ワシは目の前にいる……偽者……ではなく……。


「ありがとうございます。貴方が出てきたから、私はナオフミ様の本心の一部を知ることが出来ました」


 奴は頬を赤くし、ワシの顔を優しく掴む。

 やがて一度離し、腰に下げていた袋から何かを取り出した。

 バルーンで作られたボールと小さな旗。


「ナオフミ様に思い出してもらう為に持ってきました。ナオフミ様にとっては安い物だったかもしれませんが、今でも私の宝物です」


 そして……偽者、いやラフタリアはワシの頬に口付けをした。


「本当は元の世界になんて戻ってほしくなんて無い! ですけど……ナオフミ様を傷付けるこんな世界よりも、ナオフミ様には元の世界が良いと私も思います」


 その瞬間。

 バキンと音を立てて、ワシの盾の外装が砕け散り、新・七つの大罪の盾がツリーから消失する。

 そこでフッとワシは意識が切り離される感覚を覚えた。


 ……そうか。

 ワシは岩谷尚文ではなく、その尚文を土台にして、新・七つの大罪の力で生み出された人格が混ざった物だったのか。


「うぐあああああああああああああああ……!」


 叫びと共に、ワシは自我が消えていくのを感じる。

 いや、還るのだ。岩谷尚文の意思の一つとして。


 それで、良いのかもしれない。

 ワシは……もはや本望だ。

 世界の行く末などどうでも良い。


 ラフタリアが生きてここに居て、感謝の言葉を述べてくれている。

 それだけで本望だ。


 ゴゴゴと物音を立ててキャッスルプラントが崩壊して行く。

 キャッスルプラントはワシの盾の力でその力を維持している。

 普通の盾ではそれだけの力を出す事は出来ない。


「ラフー!」


 ミー君が、全員に避難するように声を出す。


「ラフタリアさん」

「わかっています!」


 ラフタリアはワシを背負って走り出した。

 もう……ワシでいられる時間は限界のようだ。

 願わくば、ラフタリア達が崩壊する研究所から無事に逃げ出せる事を……。


 盾の勇者である、本物の岩谷尚文よ。

 お前は……自分の本心に、早く気付くべきだ。


 でなければ――貴様は、いつか必ず後悔する。


 その時ワシはお前の心の一部として、共にいると思う……ラフタリアを想う心として。


 それにしても実に滑稽だ。

 偽者偽者と連呼している者が偽者だったとはな。

 次の波までに残された時間は少ない。

 激しく無駄な時間を……?


「そうか……そうだったのか……」


 薄れ逝く意識の中で今更になって大きな結論に至る。

 ワシの八日間にも及ぶ研究結果を見るに、波とは――――の戦いであり。

 その無意味な現象の果てに――何があるのかまではわからんが――世界がある。

 敵の言葉を思い出すのだ。


 何故奴はラフタリアと――……

ここまでが番外編です。

明日から本編に戻り、リザルトをします。

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