今回は安旨ウイスキーの第五弾として、1000円スコッチの代表格の一つ、ホワイトホース ファインオールドを飲みます。

スコットランドを象徴する宿を冠したウイスキー

wh2020_ホワイトホースの名は、スコットランドの首都であるエディンバラにある酒場兼宿屋の「白馬亭(ホワイト・ホース・セラー)」から採られています。
白馬亭は文人達の集まる場所で、イギリスで起きた名誉革命に反対するジャコバイトと呼ばれる人々が、スコットランド王家でもあったスチュワート家を再びイギリス王室に戻そうと蜂起の準備のために集まった場所とも言われています。

白馬亭は、スコットランドの人々にとって自由と独立の象徴でもありました。

その名を冠したホワイトホースは1881年に、ブレンダーであったピーター・マッキーによって誕生しました。
基本的なキーモルトとしてラガヴーリン、グレンエルギン、オルトモア、クライゲラキを使用しています。

日本への輸出も戦後になってから行われ、白馬が駆け抜けていくテレビCMでも有名でした。


現在はレギュラーボトルであるファインオールドと、日本限定の12年ものがラインナップされています。
最近ではハイボールを強く推すCMが放送されていて、ハイボール缶も登場しました。

では実際に飲んでいきます。

ストレート

飲み始めはカカオのような香ばしさが広がり、その後にラムレーズンの芳醇な香りが続きます。

味わいは、ほろ苦さが先に訪れ、後から酸味、後味に甘さを得られます。
アルコールからの辛みはそれなりにあるものの、刺激が強い印象は少ないです。

ロック

先にラムレーズンの甘い香りが広がると共に、ラガヴーリン由来かと思われる正露丸のようなピートが鼻をついてきます。加水されていくとレモンのような爽やかさもプラスされます。

味わいは、辛みが少々出てくるものの、その後は軽く酸味、甘さが主体となり、苦みはストレートよりは控えめになります。

水割り

まずトゥワイスアップでは、ラムレーズンの芳醇な香りが先行し、正露丸の香りが続き、リンゴのフルーティさが後を追いかけてきます。

味わいは、アルコールからの辛みがそれなりにあり、続いてほろ苦さが広がります。ストレートに比べると甘さは控えめになります。

次に1:4で割ってみると、海藻を思わせるスモーキーなピートの香りが広がり、その後はリンゴ、ラムレーズンが続きます。

味わいは、ほろ苦さを帯びつつも、酸味と甘みがほのかに感じられます。

ハイボール

最初に正露丸の香りが広がり、後からラムレーズンの香りが続きます。リンゴの香りも残り香として感じられます。
味わいは、甘みが前になり、酸味も柔らかい印象です。

まとめ

フルーツの香りとスモーキーさが兼ね備わっている上に、様々な飲み方でも飲みやすさの偏りは少なく、飲み慣れていない人でもハイボールや水割りにしても楽しめると思います。

輸入元のキリンがハイボールを推していますが、それを裏切らない飲みやすさを持っています。

値段が1000円を超えて少々贅沢になりますが、常飲するのに悪くはありません。
  • メーカー:ディアジオ(輸入元:キリンビール)
  • 容量:700mL
  • アルコール度数:40度
  • 香り:正露丸、海藻を思わせるスモーキーな香りと、ラムレーズンの香りがメイン。加水でリンゴ、レモン。
  • 味わい:ほろ苦さが先んじるも、後からフルーツを思わせる酸味と甘みが柔らかく訪れる。
  • ストレート B: アルコールの辛みは少なめ。ほろ苦さが目立つ。
  • ロック B: 飲み始めに辛みが気になるが、徐々に甘みが広がる。ピートが引き立つ。
  • 水割り C: ある程度加水することで、フルーティさとスモーキーさのバランスがよくなる。
  • ハイボール B: 甘みが出て飲みやすい。スモーキーさも健在。

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