2月28日以後に車検切れとなる車両については有効期間が伸長され6月1日まで有効となっていたけれど、本日さらに国交省からリリース出て、7月1日まで伸長出来ることになった。最長で3ヶ月間伸ばされることになる。大手メディアなどでは報じられていないが、自賠責保険(強制保険)についていえば期限延長の対象外。すなわち6月30日以前に期限切れを迎えるなら、事前に加入しなければならない。
一般道を走行する車両は必ず自賠責保険に入ってなくてはいけない。もし期限切れで走行していれば『無保険運行』ということになり、一発免停の6点+1年以下の懲役または50万円以下の罰金になる。現実的には告知不足のため厳密に取り締まられれることはないと思う。今回は特例。そもそも大半の人が車検の中に自賠責保険が含まれると認識しているんじゃなかろうか。
自賠責保険、被害者救済という目的のため、今までの判例を見ると悪質な行為を除き、万一期限切れになっていても支払われる。ましてや今回のような特殊な事情があれば、違反に問われたり支払われなかったりすることはないだろう。ちなみに国交省や警察の関係者に問い合わせてみたら、どちらも「自賠責保険の延長を忘れずお願いします」と言ったあと「こんな状況ですから‥‥」。
どうやら明確な取り締まり指針が出ていないらしい。ただし。仮に4月10日で自賠責保険切れだったとすれば、6月に車検を取ったとしても自賠責は4月11日に遡って加入しなければならないという。つまり支払う金額からすれば同じ。もっと言えば「本来なら加入しているとみなし悪意は全く無い」。つまり犯意無く、さらに過失とも言いがたいという解釈になるのかもしれない。
とはいえ自賠責保険切れの不安を感じながら運転するより更新した方が気楽だと思う。もし3密とならず手軽に更新出来るのなら、自賠責保険切れの前に手続きしておくといい。一番好ましいのは営業中の民間車検施設(ディーラーも含む)も多いので、普通に車検更新を行うことだ。そもそも車検は安全確保のために行なわれるもの。安全のためにも期限内に受けておきたい。
また任意保険は期限切れになったら何の救済措置も受けられない。必ず更新しておくこと!