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(雷鳴)
(茂兵衛)ほら。(裕一)ああ… ありがとうございます。
舶来品だ! 返せよ。
・(八重)逆に手間が省けてよかったじゃないか。留学取り消しになって音楽に未練もなくなったようだし。恐慌さまさまだね…。(茂兵衛)ハハハハ。
・(八重)代替わりは早くおし。 あの子は跡取りさえ作ってくれりゃいいんだから。
♪~
♪~(ハーモニカ)
♪~
僕は この家を出ます。
♪~
♪「泣いて 生まれて 響く命」
♪「きっと嬉しくて 笑っているんだ」
♪「僕らはきっと 出逢うでしょう」
♪「手を引き 背を押し 出逢うでしょう」
♪「きっといつか今日の日も意味を持って ほら」
♪「耳をすませば」
♪「星の見えない日々を 超えるたびに」
♪「互い照らすその意味を知るのでしょう」
♪「愛する人よ」
♪「親愛なる友よ」
♪「遠くまで 響くはエール」
(浩二)兄さん やめろって。
やめろって! なっ 東京さ 行くんだろ?
なあ そうなんだろう?離せって!
ご… ごめん… 大丈夫?
その優しさが うっとうしいんだよ。
兄さんが出てったらこの家 どうなっか分かってんだろ?
なあ 答えろよ! ちょ… 待てって。母さん!(まさ)裕一 本気なの!?
あなたには無理!
ここにいて… そばにいて!
母さんは 僕の幸せ 願って「無理」って言ってくれてんだよね。
音さんはね 僕の幸せ 願って「やれる 大丈夫だ」って言ってくれる。
幸せ願ってくれる思い 一緒だ。
だったら… 僕は音さんに賭けます。
ごめん。
(及川)坊ちゃん…もう 坊ちゃんじゃねえか。あんたに ひと言 言いたい。
恵まれた家 優しい両親 約束された将来親に売られた俺が求めても得れねえもんをあんた 全て持ってる。なのに その上で まだ自分の夢とやらを欲しがってる。
あんた 強欲だよ。全部 欲しがんじゃねえよ!
ありがとう。
そうなんだ… 僕 ずっと 自分が恵まれてることに気付いてなかった。
感謝もしなかった。
それ捨てないと自分の道 歩けないことに気付けなかった。
これまで この家 支えて頂き 本当に…本当にありがとうございました!
(汽車の走行音)
(汽笛)
父さん…。
(三郎)音さんを見送った。 泣いてたぞ。
俺 東京行く。そうか。
これ… 音さんの住所だ。
もしもの時はって頼まれてた。
頑張れよ。ありがとう。
いろいろ… ごめん。
気にすんな。 俺が悪いんだ。
俺は 本当 何やっても駄目だけどおめえだけは自慢だ。必ず成功する。早く レコード聴かせてくれな。
俺… 俺… 家族 捨ててきた。
おめえが捨てたって俺は おめえを捨てねえ。 安心しろ。
後のことは俺に任せとけ。
ハハハハ…!
信用できねえか? ハハハ。
まっ そりゃそうだ。
ともがぐ 俺みてえになんな。 行け。
父さん…。
ありがとう。
♪~
おい! ぼけっと歩いてるな!すいません…。
東京 怖いな…。
(子どもたちの遊ぶ声)
♪~
音さん。
裕一さん…。
♪~
一緒に住む?
(吟)ええ~っ!? 困る!
だ… だって 新婚でしょう?
ああ… いや…。えっ?
でも… あっ…。音? 音… 駄目よ。
ねえ 待って… 待って!
契約を交わすためにレコード会社を訪ねました。
(廿日市)1年3,500円。 結構なもんでしょう?
まあ… 僕の年収に比べれば少し落ちるんだけど。ああ…。
この意味 分かる?あっ… はい。
(廿日市)月に2曲は作曲してもらう。
基本は 毎日レコード会社に来て仕事なんだけどまあ それは適当でいいから。はあ。
このお金ね 言っちゃえば 君にお金貸してるのと同じなんだよ。
はあ。早くヒット曲出して 会社にお金返そうね。
はい。言ってる意味… 分かるよね?
はい はい…。よし。
じゃあ ここに住所と名前書いて。
いや~ ヒット曲なんて書けっかな?
裕一さんなら大丈夫!うん…。
大丈夫かな~?
(杉山)廿日市さんレコーディングが始まります。
大御所だから使ってるけどつまんねえ曲だよな~。
やめた! 行かない。
「つまらないから行かない」と伝えます。
おい! おい ちょっと… ちょっと待て!
君は バカなのかな?冗談です。
分かりづらいよ。
新入りの作曲家は いかがでした?
頼りねえな~。
まっ 木枯とあいつどっちかは 一年でクビだな。
小山田先生の推薦ですが。
そう それ。 それが謎なのよ。
新居探しは音の音楽学校の近くで始めました。
しかし なかなかいい物件が見つかりませんでした。
うん?
喫茶店?バ… バンブー?
「竹取物語」の「竹」ですから入らないわけにはいきません。
(保)いらっしゃいませ~。(恵)お好きな席へ どうぞ。
(恵)ご注文は何にいたしましょう?
あっ コーヒーで。私 ミルクティーで。
かしこまりました。コーヒーとミルクティーね。
(保)はいよ~。いや~ 疲れたね。
うん。どうする? 明日にする?
でも お姉ちゃんが あのあとも…。
絶対 いかんからね。
嫁入り前に… わ… 若い男の人と床を共にするなんて。
じゃ… じゃあ 僕 どこで寝ればいいの?
庭で寝ろって。
吟さん 優しそうなのに 結構きついね。
真面目なの。 どっかないかな~?
あるわよ。
裏の家。
どうぞ。
お邪魔します。お邪魔します。
広いな~!うん!
はあ~… あっ! こっちは台所だ~。
フフッ ちゃんと使い切れるかな?ハハハ…。
あっ… ここ 寝室かな?
そうね!
うわ~!
ここは… 仕事部屋ね。うん!
この広さなら… ピアノ置けっかな~?
いいよね。うん。 いい。
ここにする?予算 少し超えてっけど。
なら やめる?
う~ん… ここだ!
うん。 ここにしよう!
裏の喫茶店の名前もいいしね。「バンブー」っていいよね!
最高だね。うん。
ずっと こうしていたい。
うん… 僕も。
こうして 2人の結婚生活が始まりました。
全ての人に歓迎されたわけではなく結婚式もありませんでしたが幸せでした。
あの~… いかがいたしましょう?お借りになりますか?
(2人)はい!