石川県庁ハヤブサ ひな誕生 7年連続、今年は3羽
県庁のベランダに巣を作っている県絶滅危惧種のハヤブサのつがい一組から、ひな三羽が生まれた。県職員が四月末までに確認。ひな誕生は二〇一四年から七年連続となった。 親鳥のそばで真っ白な羽毛のひな三羽が寄り添っている。県自然環境課の担当者は「県庁の環境が気に入っているのだと思う。今年も無事にふ化してよかった」と喜んだ。ベランダに砂を敷き、窓のブラインドを下ろして刺激しないようにし、繁殖を見守ってきた。 県によると、ハヤブサは高所から鳥などの獲物を探せる海岸近くの断崖に巣を作る習性があり、県内では能登半島と加賀地方の海岸で繁殖。県庁の高層階ベランダは営巣に適した環境とみられ、〇五年に産卵が初めて確認された。 ハヤブサは県レッドデータブック絶滅危惧II類、国レッドリスト絶滅危惧II類。ひなの誕生は同課のホームページでも紹介している。巣立ちは六月初めごろ。(押川恵理子)
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