他艦船擬人化ゲーの『アズールレーン』(アズレン)にエンタープライズ役で出演しているが、
艦これとは何の関係も無い声優の石川由依に危害を加える趣旨の脅迫が電子掲示板・5ちゃんねる(5ch)の
艦これ愚痴スレに書き込まれた事件に関するまとめ
事件の概要
犯人は声優の石川由依を誹謗中傷する書き込みを、同氏が出演している
他艦船擬人化ゲーを原作とするアニメ『アズールレーン』が放映された2019年秋前後から5chのブラウザゲーム板にある
「艦これ愚痴スレ」で繰り返していた。
- スレッドのタイトルからはわかりにくいが、愚痴スレの趣旨は2013年にスタートし、艦船擬人化ジャンルの“中興の祖”とされるブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』のプレイヤーがゲームの仕様に対する不満などを吐露する場所として立てられたものである。
ところが2016年頃からはゲームシステムに改善が見られないこと、さらにアズレンが日本版をスタートさせた前後からは運営がゲームは二の次で意味不明なリアルイベントを連発してその度に大小の不祥事を起こしたり、予約制のカレー屋を開店するなどの迷走を繰り返していることへの不満が主な話題となっていた。
また、石川氏は艦これには出演しておらず、直接スレッドの趣旨と関係した話題で名前が出ることは稀である。そのため、過去に艦これ出演歴がある声優が他艦船擬人化ゲーに出演すると「裏切者」と罵倒される事例が相次いでいたことと比較して、艦これとは全く関係の無い石川氏が攻撃対象にされる理由を疑問視する声が多かった。- 2018年9月、ローソンで艦これとタイアップしたキャンペーンの開催期間中にアズレンのイラストを使用したGoogle Playカードを限定販売する趣旨の店内放送をエンタープライズ役で行ったと言うニアミス(?)が発生し、愚痴スレで話題になったことはある。
- 特に犯人が勘違いしている点として、愚痴スレは近年その色彩が強まっているとは言え「艦これアンチスレ」ではない。スレの参加者は「上記のような理由で艦これに失望・引退した元プレイヤー」「キャラクター(艦娘)は好きだが運営は嫌いな現役プレイヤー」「艦これは特に興味が無かったが、狂信的なプレイヤーから自分が遊んでいるゲーム(アズレンなどの他艦船擬人化ゲーもあれば、その時々で全くジャンルが異なる人気作品の場合もある)を中傷されてアンチになった」など様々な理由から書き込んでおり、決して全員が「艦これアンチ」でもなければその対立項としてアズレンを称賛する参加者ばかりと言う訳でもない。
むしろ、スレの趣旨とは無関係にアズレンを始めとした他艦船擬人化ゲーを称賛する書き込みや艦これとの関係性が不明瞭な速報・ネタバレの貼り付けは歓迎されないムードがある。
犯行予告が書き込まれた愚痴スレでは書き込み内容の酷さから「これは通報すべき」と言う意見が相次ぎ、各地の警察に通報が行われた(相談に行ったところ「他県の警察で捜査しているからご安心ください」と説明されたとの報告も有り)。
そして5月5日、石川氏の所属事務所が事態を重く見て警察に被害届を提出し、顧問弁護士を交えて捜査に協力していることをプレスリリースで発表した。
現在は警察が犯人の特定作業を進めており、容疑が固まった段階で逮捕に踏み切るものと思われるため、今後の動向が注視される。
各社の報道
事件の構造が多岐に渡っているので、トピックごとに分類する。
mittの被害届提出
irodoriの被害届提出
※以下随時追加予定
事件の背景
被害届提出が各社のニュースで報じられた後、犯人と同一人物と思われる書き込みで前年放送の『けものフレンズ2』に登場し、石川氏が演じていたキュルルと絡めての誹謗中傷が繰り返されていたことを主な根拠として同シリーズの1と2の評価を巡る対立が背景にあるかのように推測する動きがTwitterや一部のアフィブログで起きている(その多くは、最初に脅迫が書き込まれたのが艦これ愚痴スレであることには触れていない)。
石川氏やけもフレ2のスタッフ等を名指しした脅迫が愚痴スレに書き込まれてから日が浅い4月22日には、けもフレ2の監督を務めた木村隆一がTwitterで次のようにコメントした。
https://twitter.com/Ryuichi_Kimura/status/1252925121741742080
5chみたいなところで脅迫めいたことを書くと、ちゃんと警察から連絡来るんだよ。だからやめ時なさいよ…。ホントに。
だが実際はキュルルと絡めたもの以上に、
アズレンのアニメ放送開始後から石川氏に対する誹謗中傷が愚痴スレで激化しており(例:
愚痴スレPart2009の327 ※閲覧注意)、特にアニメでのエンタープライズを「メンヘラ花子」呼ばわりしていた書き込みの方が目立っていたぐらいである。
他にはアズレンのベルファスト(CVは過去に艦これ出演歴のある堀江由衣)や、同作の日本版を運営するYostar社長の李衡達氏に憎悪を向けていた時期もあった。特に後者へは悪質な粘着を行っており、時には【石川氏の枕営業の最中】と言う著しく名誉を害する設定で書かれたコピペを何度も貼り付けていた程である。
そのため、愚痴スレにおいては「けもフレ2が完成度の低さやスタッフの炎上騒動などで悪評の的になっていることに目を付け、たまたま同作のキュルルを犯人が憎悪して止まないアズレンのエンタープライズと同じ声優が演じていたから利用されたに過ぎない」と言う見方が主流となっている。
また、今回の件でアズレンの厄介勢に責任を押し付ける動きが一部に見られるが、実は本人らしき人間が2020年の3月14日に
愚痴スレPart2080の181番目のレスでセルフ開示を行っており、
それによれば実際のところは「艦これは引退気味(嫌いではないらしい)のアズレン、けもフレ、石川由依アンチ」のようである。また「アズ〇イジも俺の敵」と発言している。
なお、けもフレのファン界隈では2否定派・「真フレ」と呼ばれる2肯定派のどちらも当然だが犯人に同情的な意見は無く、特に多数派の前者からは
キュルルは嫌いだが仕事として演じた声優には同情していたので、気に入らないから脅迫すると言う心理は理解不能
そもそもキュルル役の声優がミカサと同じ人だと言うのを今回の騒動で初めて知った
嫌なツイートですが、先月〇害予告を受け被害届を提出・捜査していただいてます。詳細は後日書きますが犯人は僕以外にも複数に対し脅迫しており、現在これについて一部まとめサイト等が僕やお客さんの名を加害者側と誤読させアクセス稼ぎに利用している様です。あまりに悪質なため抗議させて下さい。→
→まだ全て把握できていませんが即時削除と訂正謝罪掲載を求めます。
また先の警察での被害届提出の際これらまとめサイトの悪質さについての話も出ており、内容により今回の犯人・犯罪と関連付けて捜査も可能とのことです。各種サイトが改善されないようであれば追って報告し打診します。→
→かねてから大手まとめサイトは真摯な人間や真剣なお客さんを外野から茶化し、怒りや対立を煽り、業界に泥をかけながら反社会的な金稼ぎを増大させている印象ですが、最近これら扇動の実害が笑いごとでなくなりつつあります。皆様、観賞のこれからの為に下劣なデマや悪意を育てぬ様ご協力お願いします
注目すべきは下二つのつぶやきだろう。「やらおん!」は特に恣意的な編集をして「アズガイジとたつき信者終了」という論調でまとめており(
魚拓)、これら所謂まとめブログに対して強く抗議していると見られる。
その後同日18時までには「やらおん!」が該当記事を削除。以下のような謝罪風文書を残す。
2つの記事を削除いたしました
たつき監督様申し訳ありませんでした
一応はお粗末ながらも改善らしきポーズを取ったことにはなるのだが、再発防止に関する内容がなかったことや、これまでにもirodori側はまとめブログから散々煮え湯を飲まされ続けていたため、警察に打診をするのかどうかが注目される。
また、同ブログでは2019年の夏頃から「艦船擬人化ジャンル、特に
艦これとアズレンの対立煽りをやるとページビューを稼げる」と言う理由で、この2タイトルが絡む話題を頻繁に取り上げるようになっている(
用語集/や行の当該項目を参照)。
Twitterアカウント出現
予告犯のものか便乗かは不明ながら、不審なヒ垢が発見される。
作成日時は5月5日23:06、石川氏の事務所による被害届ツイート(20:11)の約3時間後である。
初期には、何故か「bot17986311」なるスクリーンネームを使っていたが、愚痴スレにヒ垢のリンクが貼られた直後にスクリーンネームが変更された。
相変わらず誹謗中傷に勤しんでいる模様。
書き込まれたツイートの情報から使用している端末の種類も判明。
愚痴スレに脅迫書き込みが行われるよりも前の2020年3月には「アナザーキュルル」(@kemurikusaisgod)と称するアカウントが活動していた。
この「アナザーキュルル」も石川氏やけもフレ2スタッフを中傷する内容の言動が上記のアカウントと共通していたが、短期間で削除されている。
過去の事例
女性声優に対する脅迫事件の類似例として、今回の事件以前には上坂すみれ、佐藤聡美、竹達彩奈、水樹奈々、水瀬いのり、三森すずこらがネットでの脅迫被害に遭ったことがあり、いずれも犯人の逮捕に至っている。
(以下作成中)