PSG音源=ファミコン音源=8bitサウンド
ゲーム音楽は今で言えばオーケストラやハリウッド映画のようなサウンドが当たり前になっていますが、初期の頃はピコピコ音源でした。
実際の名称はピコピコ音源では無く「PSG音源」と言います。
PSG音源とはファミリーコンピュータで鳴らす専用音源なんですね。
そしてファミリーコンピュータは8bitというマシンの性能を持っています。
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bit(ビット)とは?
bitというのはコンピュータのデータ量のことで、この数字が上がるにつれてそのマシンが扱えるデータ容量が増えていき、高性能なグラフィックや音楽が扱えるようになります。
メジャーなゲーム機本体を例に上げると
8bit=ファミリーコンピュータ、ゲームボーイなど
16bit=スーパーファミコンなど
32bit=プレイステーション、セガサターンなど
64bit=ニンテンドー64、ゲームキューブなど
128bitからは色々と技術の発達により単純に処理方法が変更されていくため
プレイステーション2以降からあまりbit数で呼ばれなくなりました。
ファミコン音楽の名称
さて話がそれましたが
ファミコンは8bitなので8bitミュージックなどと呼ばれることが多いです。
スーファミであれば16bitミュージックなどと呼ばれるかと思いきや・・・
スーファミ音源とかの方がメジャーでしょうか。
海外のユーザーはよく16bitサウンドって呼び方をしますね
ファミコンサウンドはよく「ピコピコ音源」って呼ばれたりします。
なぜピコピコ音源って呼ばれるようになったのかは分かりませんが
恐らくピコピコと鳴っていたからでしょう。
冗談はさておき、PCM音源のことを語るにあたってシンセサイザーの存在を無視できませんので、少しシンセについて書きたいと思います。
シンセサイザーとは?
ピコピコ音源と呼ばれる理由の一つとして上げられるのが
このシンセの音がピコピコしたようなサウンドだから、だと思います。
実際のシンセサイザーの語源はシンセサイズ(合成)からきていますが
「音を合成する楽器」としてシンセサイザーは発売されました。
今のシンセは技術の発達により様々な自然界の音なども取り入れたり、使い手次第で何でも作れてしまうくらいになりました。
シンセは一応楽器ですが、鍵盤楽器だけでなくソフトウェア音源としてもフィールドを広げ、コンピュータ上で音を作ったりも出来ます。
まぁ最近の鍵盤型のシンセサイザーも結局は本体に小さいコンピュータが入っているので全部コンピュータといえばそうなってしまいますが。
音の種類
シンセは基本的に正弦波、矩形波 (パルス波)、鋸歯状波、三角波、ノイズなど
おおまかにこれだけの音の元、イメージがあり、これらの音を様々な加工していくことによって色々な音を作ることが出来ます。
ピコピコ音の正体はこの「矩形波」と呼ばれる音がそうです。
ファミコンのゲームなどで使われている音は矩形波だけではありませんが、
実質この矩形波の音のイメージ、存在感が強く印象に残っていたのがピコピコ音と飛ばれる原因になったのではないかと思います。
私も音楽をやっていても確かにそのイメージが強くその通りだなと思います。
用語まとめ
色々出てきた用語を少しまとめます。
MIDI コンピュータ間で情報を伝達する規格
8bit ファミコンのこと
8bit音源 ファミコン音源のこと
bit コンピュータの扱えるデータ量のこと
PSG音源 ファミコンで鳴らせる専用音源=8bit音源と同じ
シンセサイザー 音の合成装置、またはその楽器
シンセサイズ 合成すること
矩形波 ピコピコ音の正体、ファミコン音源の一般的な音のイメージ