2020年5月7日、ASUS JAPANは14インチクラスで世界最軽量を謳うノートPC「ExpertBook B9」を発表しました。本日より発売となります。今回は事前に実機をレンタルし、試用する機会を頂きました。
ExpertBook B9450の主なスペック
- OS:Windows 10 Home 64bit
- CPU:インテル Core i7-10510 / Core i5-10210
- ディスプレイ:14インチ(1920×1080)ノングレア
- グラフィック:
- RAM:16GB / 8GB LDDR3
- 内部ストレージ:1TB SSD / 512GB SSD
- インカメラ:IR対応Webカメラ(カバー付き)
- バッテリー駆動時間(33WHrモデル):公称約16時間
- バッテリー駆動時間(66WHrモデル):公称約30時間
- サイズ:約
- 重さ(33WHrモデル):約870g
- 重さ(66WHrモデル):約995g
- キーボード:日本語イルミネートキーボード
- その他:Wi-Fi 6、MIL規格準拠、Windows Hello、NumberPad、Office H&B、USB PD充電
基本スペックは以上の通りです。個人向け・法人向けそれぞれに構成の異なるバリエーションが用意されています。
ExpertBook B9の外観
天板のデザインはビジネス向けモデルらしくシンプル。ZenBookのようなスピン加工もありません。ただのグレーではなく、じっくり見てみるとキラキラと光る粒子のようなものが確認できます。
開くとディスプレイが本体側に潜りこむ構造なので実質的な画面占有率を高められます。公称94%とのこと。
この構造をエルゴリフトヒンジと呼んでいます。本体側に角度がつくことでキーボードの入力しやすさ、冷却性能、音響性能が向上するメリット豊富のASUSイチオシ機能です。
ディスプレイはほぼ180度まで開くことができます。タッチパネルは非搭載ですが、テーブルの真ん中に置いて複数人で画面を共有するなんていう使い方もできます。
角度が自由につけられるので膝上での使用もしやすく感じました。椅子でもソファでも、どんな状況でも見やすい角度に調整できます。
軽い!
重さは公称で約870g。私が今まで使ってきたノートPCの中では断トツで軽量です。小さくて軽量なら納得がいくのですが、14インチクラスでそれなりに存在感のあるサイズ感でありながら極端に軽量だとまるでモックを持っているのではないかと不思議な感覚に陥ります。
巨大なタッチパッド
開いて最初に目についたタッチパッドの大きさ。ノートPCのタッチパッドってこんなに大きかったっけ?と思って、現在愛用中のZenBook 13 UX331UNと比較してみました。
並べて撮ったら本体サイズも気になりだしました。ほとんど大きさ変わりませんけど、画面サイズは0.7インチ違います。
狭額縁化バンザイ!
左:ZenBook 13 UX331UN(13.3インチ)
右:ExpertBook B9(14インチ)
2台を並べて置いてみました。ディスプレイ周辺の額縁が非常に狭くなってます。画面サイズが大きいのにコンパクトという不思議。デザイン的にも無駄が無くてスッキリして見えます。
賢いテンキー機能 NumberPad 2.0
タッチパッドがテンキーとしても使える「NumberPad 2.0」を搭載しています。タッチパッド右上がオン・オフ、左上が輝度切り替え用のセンサー式ボタンです。
テンキー機能をオンにしたままでもタッチパッドとして使えます。数字入力とタップによるマウスクリックで誤動作しないのかなと気になっていたのですが、ミス無く使えます。賢い。
キーボードもバックライト搭載なので薄暗い場所でも使いやすいですね。
Windows Helloが便利 使わないときは物理シャッター
顔認証「Windows Hello」に対応する製品は初めてですが、使ってみると便利さがわかりました。また、普段はインカメラとして使うことは皆無なので物理的なシャッターで閉じられると安心感があります。
軽さのために耐久性が犠牲になってない?
超軽量モデルということで、剛性感や頑丈さを犠牲にしてるのではないかという不安がありましたが、変にたわんだりキーボードがふにゃふにゃだったりということはありませんでした。
ASUSによればMIL規格準拠のタフネス試験に加え、独自の耐久試験も行いクリアしています。インターフェースの各ポートはステンレスのブラケットで補強。マザーボードには衝撃を吸収するラバーが装着されています。
デモンストレーションでは実際に成人男性が乗って耐久性をアピール。
水滴テストはコーラー、コーヒー、水の3種類で行っているそうです。
USB-C PD充電対応は大歓迎だけど…
ExpertBook B9はUSB-Cポートを利用し、USB PDによる充電に対応しています。ACアダプターの記載によれば最大65Wまでいけるみたいです。
一方で付属のACアダプターがかさばる印象を受けました。33WHrモデルでもバッテリー駆動時間は公称約16時間。基本的に充電器は持ち歩かない方向で、必要ならスマートフォンと共用できるモバイルバッテリーや、USB PD対応のコンパクトなサードパーティ製充電器を購入したいところ。
ZenBlog雑感
ノートPCって持ち運ぶ際にはリュックサックに入れるし、使う時はテーブルの上とかに置くのでシビアに軽量化する必要ってあるのかな?という考えでした。1gを競い合う超軽量ノートPCって素材へのこだわりなどもあってコスト高になりがちで、それならスタンダードに1.2kgくらいの製品で十分じゃないかと。
ところが実際に触って、使ってみると印象がガラッと変わりました。軽いって良いですね!持ち出すことにためらいがなくなりました。現在愛用中のZenBook 13 UX331UNは重さ約1.14 kgで、これはこれでそれなりに軽量な製品なのですが、比べると段違い。ノートPCを毎日持ち歩いて通勤・通学してる方はこの恩恵をさらに大きく受けるんじゃないでしょうか。
ASUS Store リンク:ExpertBook B9 特設サイト
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