前回は灯体のパッチの仕方を紹介しました。パッチが終わったら、実際に各チャンネルのインテンシティを操作してみたいと思います。インテンシティというのはそれぞれの灯体の明るさのことです。LED灯体やムービングライトの場合は明るさとは別にカラーやビームなどのパラメーターがあり、明るさのみをインテンシティで操作することになります。チャンネルフェーダーと同じだと考えればいいと思います。
まずはライブモードに移動
チャンネルのインテンシティの操作をするにはライブモードに入る必要があります。パッチをした画面のままではチャンネルの操作ができません。コマンドが表示されるところの左端にパッチ チャンネルやブラインドなどと表示されている場合はF1キーを押すか、ライブサマリーやライブテーブルというタブを開いてください。そうするとオレンジ色でライブと表示されると思います。
ライブモードに入ると、実際にコマンドを打ってチャンネルの操作ができるようになります。
インテンシティを操作するコマンド
例えば、チャンネル5にパッチされたディマーを70%で点灯させたい場合、コマンドは次のようになります。
5 @(A) 7 (Enter)
70%や50%など、10で割り切れるパーセンテージの場合は2桁めの0を打ち込む必要がありません。85%のように細かい値を指定する場合は
5 @(A) 85 (Enter)
のように2桁で入力します。
フル、つまり100%で点灯したい場合、100を指定することもできますが、フルにするコマンドも別に用意されています。
5 @ Full(F) (Enter)
操作した結果はライブサマリーやライブテーブルというタブで確認できます。並んだ数字がチャンネルの番号で、その下にインテンシティの状態が表示されています。
消灯するコマンド
灯体を消灯したい場合、インテンシティで0を指定することもできますがフルにする場合と同じように、消灯させるコマンドも別に用意されています。チャンネル7を消灯させたい場合のコマンドは次の通りです。
7 @ アウト(O)
この場合エンターを押す必要はなく、Oを押した時点でチャンネル7が消灯します。
複数の灯体を一緒に操作する場合
別々のチャンネルを同じインテンシティにしたい場合もしばしばあると思います。そのような場合はスルーを使います。例えばチャンネル3から6と9を80%にする場合のコマンドは次のようになります。
3 スルー(T) 6 +(=) 9 @(A) 8 (Enter)
3スルー6で3,4,5,6の4つのチャンネルを選択し、それに9を加えて一緒にインテンシティを操作しています。+コマンドがキーボードの+キーではなく=キーに割り当てられていることに注意が必要です。
今回の内容で一応インテンシティの操作ができるようになりました。ディマーだけでなく、LED灯体やムービングライトのインテンシティも同じように操作します。次回はLED灯体やムービングライトの操作の仕方を扱います。