前回までで明かりを作ってキューに記憶することができるようになりました。
ただ、新しいキューを作るたびにインテンシティを打ち込んでカラーピッカーを操作して色を選んで……という操作を繰り返すのは面倒です*1。他のキューで作った明かりの一部分(SSのLEDのカラーやバックサスに使うムービングのポジションなど)を使い回すことができれば便利だと思います。そういった場合に使うのがパレットの機能です。
パレットにはカラーパレット、ビームパレット、フォーカスパレット、インテンシティパレットの4種類があります。そういったパレットにパラメーターの状態を記憶し、それぞれのキューで呼び出すことでそのパレットの内容がキューに反映されるという仕組みです。キューを記憶してしまった後でも、パレットを上書きすることでそのパレットが含まれたすべてのキューに反映させることができます。
パレットの記憶/呼び出し
まずはカラーパレットに記憶してみます。チャンネル7から10のLED灯体のカラーをカラーパレット5番に記憶させる場合のコマンドは次のようになります。
7 スルー(T) 10 レコード(R) カラーパレット(alt + C) 5 (Enter)
記憶したカラーを呼び出すコマンドは次のようになります。いちどカラーピッカーでカラーを変えてから実行してみてください。
7 スルー(T) 10 カラーパレット(alt + C) 5 (Enter)
そうするとカラーが先ほど記憶したものに戻ります。
すべてのチャンネルのインテンシティをインテンシティパレット3に記憶するコマンドは次のようになります。
レコード(R) インテンシティパレット(alt + I) 3 (Enter)
記憶したパラメーターを、含まれているすべてのチャンネルに適用するコマンドは次のようになります。
読込 元(E) インテンシティパレット(alt + I) 3 (Enter)
ライブサマリータブで見てみると、パラメーターが適用されたチャンネルにはBP1やFP4のように適用されたパラメータの種類と番号が表示されます。IPがインテンシティパレット、CPがカラーパレット、FPがフォーカスパレット、BPがビームパレットです。コマンドのショートカットキーもalt + Bでビームパレットやalt + Fでフォーカスパレットといったようになっており、基本的に4種類とも使い方は一緒です。
また、カラーパレットやインテンシティパレットなど種類ごとのタブを開けばそれぞれのパレットに名前をつけることもできます。
パラメーターごとではなくチャンネルのインテンシティやパラメーターすべてを記憶したい場合もあると思います。そのような場合はプリセットが利用できます。またの機会にご紹介します。
今回はパレットの使い方をご紹介しました。次回は知っておくと便利ないくつかのコマンドについてご紹介します。
*1:もちろん毎回完全に違う明かりになるなら手で打ち込む必要があるわけですが