日本語がうまくしゃべれるわけではなく、
勉強も好きになれず、気持ちも揺れ、
言葉も揺れている子どもたち。
でも信愛塾に来るとみんなはじけてしまいます。
中国語、韓国語、タガログ語、
英語、日本語とさまざまな言葉が飛び交い、
子どもだけでなくさまざまな思いを抱えた大人たちも訪れ、
ありのままの自分でいられる空間。
大人も子どもも信愛塾という「居場所」を共有しています。
あゆみ
信愛塾は1978年秋、横浜市中区にある中華街の一角で生まれました。
それは何よりも、子どもたちが自分たちの文化に誇りをもちながら自立してほしい、
基礎学力をきちんと身につけてほしいという保護者たちの強い願いによるものでした。
こうして信愛塾は在日外国人と日本人が出会い交流し、共に支え合い、
共に生きる社会をめざす具体的な活動の場として成長してきました。
さらに、2004年には、日本に居住する外国人の教育生活相談や
学力・進路保障事業などを行いながら在日外国人との共生社会の実現に
寄与することを目的としたNPO法人の設立に至りました。
現在、相談センター・信愛塾は在日外国人の子どもたちを中心とした子ども会、
学力保障の場としての補習クラス、母語クラス、日本語クラス、
そして在日外国人の人権や教育・生活相談等、
在日外国人とともに生きる社会を築くための様々な活動を展開しています。
沿革
1978.10 | 中区中華街に信愛塾誕生 |
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1983.4 | 子ども会活動の他に補習教室、韓国朝鮮語講座、地域学習会などの活動を始める |
1991.4 | 高校生学習会、日本語教室、信愛塾文庫の活動がはじまる |
1992.7 | 第1回ヨコハマハギハツキョ(夏期学校)開催 |
2001.8 | 南区中村町1丁目(現在の場所)に移転 |
2001.12 | 「かながわボランタリー活動推進基金21 奨励賞」受賞 |
2004.11 | NPO法人在日外国人教育生活相談センター・信愛塾設立 |
2006.11 | 横浜弁護士会「第11回人権賞」受賞 |
2007.9 | スタッフ育成研修(かながわ民際交流基金助成事業) |
2010.11 | 「神奈川新聞地域社会事業賞」受賞 |
2014.11 | 「横浜文化賞」受賞 |
2016.1 | かめのり財団「第9回かめのり賞」受賞 |
2018.9 | 毎日新聞社会事業団「第48回毎日社会福祉顕彰」受賞 |
2018.11 | 設立40周年記念集会開催/社会貢献支援財団「社会貢献者表彰」受賞 |
- 第1回ヨコハマハギハツキョ
- 新しい信愛塾の前にて(現在の場所に移転)
- 設立35周年記念集会
ロゴマークとロゴタイプ
信愛塾が子どもに寄りそい、親に寄りそい、家族に寄りそう。親子同士が寄りそう。
学校の先生が生徒に寄りそう。地域の人が信愛塾に寄りそう。行政が状況に寄りそう。
寄りそう2人のシルエットは肌で感じて体で行動する信愛塾の在り方、
信愛塾に関わる人の在り方を表しています。
そしてもう1つ。
「子どもの居場所を作る」
「日本にきた家族が生活を営むことができる環境を築けるよう、社会や行政に発信する」
という信愛塾の‘両輪’としてずっと続けてきた2つの活動も表しています。
寄り添い、手をとりあっているような2人の人の形をしたロゴマークには
それらの意味合いが込められています。
日本語、中国語、英語、韓国語の4つの言語をデザインとして併記したロゴタイプ。
それはいろいろな国の子どもたちの居場所となり、様々な国の大人たちが相談に訪れる、
そんな信愛塾の多様性を表しています。
また、横浜においても増加の一途をたどる外国人のなかでも、助けを必要とする人たちがいます。
4つの言語が使われていることで信愛塾のことを認識できる可能性は高くなり、
助けを必要とする人たちが覚えやすくなる、そんな実用性も兼ねたロゴタイプです。