借金の返済を免れるため元上司をハンマーで殴ったとして、愛知県西尾市でフィリピン人の男が強盗殺人未遂の疑いで逮捕された事件で、男は元上司からおよそ１００万円を借りていたことがわかりました。
　４日朝に送検された愛知県西尾市の土木作業員でフィリピン国籍のサントス・ロビー容疑者（２７）は、２日午後９時すぎ、借金の返済を免れようと、大府市長草町の住宅でこの家に住む元上司で工務店役員の坂野旭さん（３４）の頭をハンマーで殴って殺害しようとした強盗殺人未遂の疑いがもたれています。

　坂野さんは頭の骨を折り意識不明の重体で、坂野さんの母親も殴られるなどして大けがをしました。

　その後の捜査関係者への取材で坂野さんの自宅からサントス容疑者名義のおよそ１００万円の借用書が見つかったことがわかりました。

　調べに対しサントス容疑者は「コロナの影響で仕事が少なくなりお金に困っていた」「殺すつもりはなかった」と話し容疑を一部否認しているということで、警察はサントス容疑者が借りた１００万円を返せず事件を起こしたとみて調べています。