「ソフトバンクの倒産」情報が、株式市場や金融界に流布されてきたなかで、7-9月期(第2四半期)決算は、ビジョンファンドからの営業損益が初めて9703億円の赤字となった
「11月6日の日経平均 大引け 続伸、米株高や円安で利食いを吸収し連日の新高値-日経平均株価は、始値23343.51、高値23352.56(09:07)、安値23246.57(10:19)、大引け23303.82(前日比 +51.83、+0.22% )売買高13億8852万株(東証1部概算)売買代金 2兆4823億円 (東証1部概算)とkabutan.jpが11月6日16:55配信した。つまり、東京証券取引所が好調であるにもかかわらず、ブルームバーグが、11月6日午後5時1分、「ソフトバンクG社長、『判断まずく
反省』-WeWorkで巨額赤字」(日向貴彦、古川有希)という見出しをつけて、以下のように配信した。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-06/Q0JDHFDWX2PU01
「6日に発表した7-9月期(第2四半期)決算は、ビジョンファンドからの営業損益が9703億円の赤字となった。前年同期は3925億円の黒字。期末時点の投資先88銘柄のうち、米ウィーワークやウーバー・テクノロジーズなど25銘柄の公正価値減少が響いた。ビジョンファンド事業の収益は2017年4-6月期から公表されており、赤字は初めて。孫社長は会見で、『ぼろぼろ。台風というか大嵐で、これだけの赤字を出したのは創業以来ではないか』と総括し、『私自身の投資判断がまずかった。反省している』と述べた」。
1か月前から「ソフトバンクの倒産」情報が、株式市場や金融界に流布されてきたけれど、「ついに来るものが来た」という感が強いのに、孫正義会長兼社長は、相変わらず、いつもながら強気だ。しかし、いま最も懸念されているのが「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2」に出資をした大手金融機関の危機だ。上皇陛下のごく近くにいる吉備太秦は、以下のように解説する。
ソフトバンクの倒産に伴い、みずほ銀行が破綻するという噂が一部出ているけれど、みずほ銀行が破綻することは絶対にない。なぜなら、みずほ銀行の実質的なトップはA氏であり、元興銀の人がA氏の下について仕切っており、第2日銀構想に基づいて、MSA資金はみずほ銀行で動かすため、基本的にMSA資金はみずほ銀行に入る。だから、みずほ銀行が潰れることは絶対にない。ただし、その他の金融機関はみずほ銀行のようにはいかない。
三菱や三井、とりわけ、三菱はいま、世界銀行の最上部にある「世界の王族と財閥からなる300人委員会」のメンバーからも外されているので、そこは今後、金融の変革に対応できなければ潰れることがあってもおかしくない。
三菱を300人委員会から外したのには、いろいろな理由がある。1つには、三菱マテリアルがゴールドバーをロシアに闇で売っていたとか、戦闘機F35の問題もある。三菱財閥自体が、存在価値がないと見做されている。そういう状態になっている。
新機軸へ向けた変革のなかで淘汰されるのは、金融機関だけのことではなく、あらゆる業種がそういう岐路に立たされている。大企業であろうが、潰れるところは潰れる。
新しい時代が9月28日から本格的に始まって、F氏がフィリピンに行って帰ってきてから最初のミーティングで、概ねこれまで決まっていることの確認と実務的なことを決めた。個々についての具体的なことは、これからのミーティングで固まっていくため、個々の企業がどうなるかというところまでの話は出ていない。
ドイツ銀行が破綻するかもしれないという話だが、実は、破綻しようがしまいが、世界の体制、つまり新機軸の流れには影響はない。ただ、メルケル首相は中国との貿易に力を入れてきたのが、それがここへきて止まって、経済的には3割落ち込んでいる。EUにおいては、リシャをはじめ、いろんなところの国債を買ったのはドイツであり、移民も積極的に受け入れてきた。これのツケが回ってきて、ドイツ銀行の危機を招いているのは間違いない。
いずれにせよ、新機軸の流れのなかで、金融システムはここ2年で大きく変革する。その変革についていけない金融機関は、世界中どこの金融機関であれ、潰れて淘汰されるということは想定されていることだ。それはギークリーであろうが、ドイツ銀行であろうが、三菱UFJであろうが、世界中の金融機関はすべて、例外なく金融システムの変革への対応に迫られる。それができないところは潰れる運命にあるということだ。