甘利明税制調査会長が、安倍晋三首相の「自民党総裁4選が不可欠」と発言、安倍晋三首相と麻生太郎財務相は、ガッチリ手を結び、「新しい防衛利権」を独占しようと暗躍中だ
自民党の甘利明税制調査会長(新自由クラブ→自民党山崎派→甘利グループ→麻生派)は11月11日、残り2年となった安倍晋三首相の党総裁としての任期について「世界の情勢が(党総裁を3期で辞めることを)許さないとしたら、どうなるのだろうというのは一つある」と安倍晋三首相の党総裁連続4選の可能性に含みを持たせた。東京都内で開かれた講演後の質疑で答えた。産経ニュースが11月11日午後5時41分、配信した。これは、甘利明税制調査会長が、「ポスト安倍」を窺っている事実上の「宣言」と見られている。安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相は、ガッチリ手を結び、「新しい防衛利権」を独占しようとして暗躍、目的達成には、安倍晋三首相の「自民党総裁4選が不可欠」という戦略が根底にある。これは、自民党派閥「志帥会」(会長・二階俊博幹事長)内部からのトップ情報である。「新しい防衛利権」とは、果たして何なのか?
豚コレラや鳥インフルエンザなどの細菌を防衛するには、やはり国家の病院でないとできない。そのために防衛省・自衛隊は現在、東京都練馬区、埼玉県朝霞市、和光市、新座市にまたがる陸上自衛隊の朝霞駐屯地内に細菌戦」に備えて密かに「新病院建設」計画を進めているという。かなり大きな病院の計画になっていて、その権利を、徳田虎雄元衆院議員の医療法人徳洲会病院を買っている麻生太郎副総理兼財務相が取り、子分である河野太郎を外務相から防衛相に横滑りさせた。いま埼玉県所沢市内に国立の防衛医科大学校病院が防衛医科大学校と併設してあるが、そこには細菌を研究するための設備はない。細菌の研究は特殊な設備のもと政府の機関でないとできない。加計学園がそれを担うためにつくられたといわれるが、やはり私立学校では防衛という観点での研究には至らない。防衛省の管轄の国立病院でなければならない。しかも国家でつくるとなれば、研究するための設備や機械に何兆円という国家予算を投入することになる。その利権を押さえるために、麻生太郎副総理兼財務相は河野太郎を防衛相に押し込んだのだ。細菌の研究は、文科省でもなければ厚労省でもない、防衛省の巨大利権ということで、麻生太郎副総理兼財務相と安倍晋
三首相が新たな防衛利権で再び手を組んだ。しかし、この「新しい防衛利権」には、大東亜戦争時、大日本帝国陸軍が、中国東北部「旧満州」に拠点を置いて活動した「満州731部隊」の暗いイメージが纏わりついている。表面化すれば、野党からの厳しい追及は免れない。
「満州731部隊」(部隊長・石井四郎陸軍軍医中将=京都帝国大学医学部卒、所在地・満州国ハルビン市平房区)は、大日本帝国陸軍・関東軍防疫給水部防疫給水の名のとおり兵士の感染症予防や、そのための衛生的な給水体制の研究を主任務とすると同時に、細菌戦に使用する生物兵器の研究・開発機関でもあった。このために人体実験や、生物兵器の実戦的使用を行っていたとされている。人体実験の被験者は主に捕虜やスパイ容疑者として拘束された朝鮮人、中国人、モンゴル人、アメリカ人、ロシア人などで、「マルタ(丸太)」の隠語で呼称され、このなかには、一般市民、女性や子供が含まれていた。女性マルタは主に性病治療実験の材料になったという。敗戦後、GHQは満州731部隊が、生体実験で得た極秘データを入手する必要から、石井四郎陸軍軍
医中将を戦犯として逮捕・処刑を回避した。
「志帥会」内部からのトップ情報によると、安倍晋三首相は9月11日、安倍晋三政権最後の党役員・内閣改造を行う直前、「二階俊博幹事長はもうボケてるから」という理由で降ろして、甘利明党選挙対策委員長と交代させようとしていた。「幹事長は、総理総裁予定者が座る重要ポスト」と言われてきたので、甘利明党選挙対策委員長もそのつもりだった。
ところが、二階俊博幹事長は、安倍晋三政権から降ろされ、排斥されそうになっていることに気付き、激怒した。すでに甘利明党選挙対策委員長が後任の幹事長に決まっていたという段階だったが、二階俊博幹事長は首相官邸に乗り込んで行き、大声で「全部バラす」とブチ切れた。
「なんで俺を邪魔者扱いにするんだ。3選に貢献したというのに、4選もやろうかと言っているのに。それならもう全部喋る」と恫喝した。あまりの気迫に菅義偉官房長官はビビったという。そして二階俊博幹事長は言うだけのことを言って、あとはヨタヨタと帰って行った。その後、二階俊博幹事長続投が報道された。岸田文雄政調会長も今回は、「私はどうなるんでしょうか」とはじめ
て直談判したという。
「志帥会」の情報通は、以下のように解説している。
しかし、結局は二階俊博幹事長の続投になったため、いま甘利明税制調査会長は、「次こそは」と心を決めて、「安倍晋三首相の3選に貢献し、さらに、4選も提唱していた二階俊博幹事長のマネをして安倍晋三首相におべんちゃらを使っている」とみている。
「二階俊博幹事長は、今回で終わりだろう。次の解散では三男・二階伸康氏を立候補させようとしている。上の御兄弟2人とは違い、航空会社ANAの社員をしていたとき、オペレーション統括本部旅客サービス部というところで、国内のe-チケット(電子航空券)の導入に関わる企画を任されていた経歴がある。サラリーマン生活が長かったこともあり、周囲に対しても腰が低く、評判は申し分ない。父親の二階俊博氏の元で秘書をしていたが、現在は地元に帰り、次期選挙に備えて準備をしている。このため、二階俊博幹事長は父親として、三男の地盤固めを一生懸命にやっている」
そして、二階俊博幹事長と菅義偉官房長官の関係が、ここにきて、悪くなっている。二階派を菅義偉官房長官に継がせる話があったが、渡さないのではないか。菅義偉官房長官に一旦継がせて、その後、武田良太国家公安委員長に継がせるという話があった。しかし、そうは簡単にいかないだろう。武田良太国家公安委員長に渡したら大変なことになる。亀井静香元金融担当相がカネを持っている。北九州市小倉の一番いいゴルフ場の理事長、警察庁の官僚のトップ(警察庁長官)が就任している。それこそ亀井静香元金融担当相が裏で動いて送り込んだ。これにより、武田良太国家公安委員長が実現した。
いま、麻生太郎副総理兼財務相と二階俊博幹事長と菅義偉官房長官がバトル状態で仲が悪い。安倍晋三首相の4選はさすがにない。安倍晋三首相が最後だから、次の権力争いに入り喧嘩している。そのなかで、甘利明税制調査会長が「4選」を言ったということは、もしかしたら安倍晋三首相の任期仲にもう一回選挙があるかもしれないことを想定して、いち早く先手を打ってゴマをすっ
た。
二階俊博幹事長は自分の地盤が、世耕弘成自民党参院幹事長にとられないようにと、三男に継がせようとしているが、ただし、まだ後継者として回りが固まっていない。そのため、まだ時間が必要ということで、解散はオリンピック後になるだろう。
【参考引用】
産経ニュースは11月11日午後5時41分、「自民・甘利氏『世界情勢が…』 安倍首相の総裁4選に含み」という見出しをつけて以下のように配信した。
https://www.sankei.com/politics/news/191111/plt1911110015-n1.html
自民党の甘利明税制調査会長は11日、残り2年となった安倍晋三首相の党総裁としての任期について「世界の情勢が(党総裁を3期で辞めることを)許さないとしたら、どうなるのだろうというのは一つある」と首相の党総裁連続4選の可能性に含みを持たせた。東京都内で開かれた講演後の質疑で答えた。甘利氏は、トランプ米大統領や中国の習近平国家主席らの名を挙げ「強烈な
個性の指導者とそれ以外をうまくつなぎ、世界をまとめていける人はなかなかいない。その中で、一番役割が期待されているのは、安倍首相だ」と強調した。