大勲位・中曽根康弘元首相は、国鉄民営化、電電公社民営化の偉業を残し、安倍晋三首相は、歴史に名を残す偉業は何も達成しておらず、「大嘘つきのシュレッダー首相」の汚名を残す

2019/11/30 ブログ
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大勲位・中曽根康弘元首相が11月29日午前7時すぎ、東京都内の病院で
老衰のため逝去、101歳の大往生だった。1982年11月27日~198
7年11月6日、首相を務め、この間「戦後政治の総決算」を掲げて、国鉄民
営化、電電公社民営化の偉業を残し、社会科教科書にその業績を留めた。これ
に対して、安倍晋三首相は、明治以来歴代最長の8年に及ぶ在任期間を達成し
ておきながら、依然として歴史に名を残す偉業は、何も達成しておらず、小中
高校生とその保護者との会話では、「大嘘つきのシュレッダー首相」の汚名で
呼ばれ、「安倍晋三首相のような大嘘つき人間になってはならない」と大きな
話題となっており、不名誉極まりない。道徳教育では、「反面教師」の手本と
目されている。おそらく、5年後、10年後、さらに100年後まで、各家庭
で子どもたちが親から「安倍晋三首相という人物を知っているか」と聞かれれ
ば、「知らない。何をした人?」と答え、親たちは「役所が作った大事な文書
をその都度シュレッダーにかけて、証拠隠滅した政治家」と教えるに違いな
い。それどころか、親たちですら「その人、だれ?」と首をかしげてしまうこ
とだろう。汚名すら忘れられている。


 中曽根康弘元首相といえば、防衛庁長官を務めたことがあり、防衛官僚から
絶大な信頼を得ていた。防衛官僚の鈴木正孝元参院議員(静岡選挙区選出、当
選1回、中央大学法学部卒、防衛庁入庁。その後、警察庁交通局等を経て防衛
庁通信課長、広報課長、教育課長、防衛審議官、内閣審議官=PKO法案準備室
次長、防衛医科大学校副校長等を歴任し、平成6年7月、防衛庁退職)が、ホ
テルグランドヒル市谷で、「政経パーティ」を開いた際、小生は、司会を頼ま
れた。来賓に招かれた中曽根康弘元首相が、登壇するとき、「大勲位・・・」
と紹介しかけたところ、あっと言う間に、「演壇」に上がり、演説を始めてい
て、その矍鑠とした雄姿に圧倒された。「政経パーティ」を仕切っていた元防
衛官僚K氏は、「退官して何年も経つのに、K君元気だったかねと声をかけて
くれた。覚えていてくれたのだ」といたく感激していた。政治家たる者、とく
に偉大な政治家は、仕かえてくれた人たちの名前を忘れてはならないという鉄
則がある。中曽根康弘元首相は、自ら実践していたのだ。

 似たような話は、大日本帝国陸軍の高級将校・辻政信元参院議員(1902
年10月11日~1968年7月20日、最終階級は陸軍大佐)にも残ってい
る。
 大東亜戦争(日中戦争、太平洋戦争など複合的戦争)の前後、ノモンハン事
件、太平洋戦争中のマレー作戦、ポートモレスビー作戦、ガダルカナル島の戦
いなどを参謀として指導した。「作戦の神様」「軍の神様」と讃えられた一
方、指揮系統を無視した現場での独善的な指導、部下への責任押し付け、自決
の強要をしたことなどで、批判された。
 敗戦後、数年間を国内外で潜伏したのち戦記を上梓し、政治家に転身、衆院
議員(4期)、参院議員(1期)を歴任した。ところが、参院議員在任中の19
61年4月に視察先のラオスで行方不明となり、1968年7月20日に死亡
宣告された。
 選挙運動中は、トラックの上で演説中、聴衆のなかにかつてのかつて戦場を
一緒に駆け巡った部下(下士官・兵たち)の姿を見つけると、「○○君、元気
か」などと官姓名を付けて声をかけるなどして、安否を尋ねて、相手を感動さ
せたという。これも選挙に強かった秘訣だったといまでも伝説的に伝えられて
いる。

 安倍晋三首相は、2015年春の「桜を見る会」に親しくしてきた関係者を
招待した。「総理大臣・官房長官枠」として招待した人を「60」の番号をつ
けて、区別して案内状を送り、招待者は、招待状を受付に提示して、確認を受
けて会場に入場していた。
 このなかに、反社会的人物のほか、マルチ商法で知られるジャパンライフ元
会長が招待されていたというので、野党各党は、事務を担当した内閣府の官僚
を厳しく追及した。
 挙句の果てに、内閣府の官僚たちは、招待状を送った先などを記した書類
は、「シュレッダーにかけて、処分した」と弁明し続けてきた。当事者の安倍
晋三首相や菅義偉官房長官は、依然として、シラを切っており、丸で「認知
症」にかかっているかのような素振りだ。
 しかし、常識的に言えば、安倍晋三首相や菅義偉官房長官の「ウソ」は、バ
レバレだ。最近、小中高校生の間では、保護者に「シュレッダーを買って欲し
い」とせがんで困らせている姿が目立っているという話が飛び交っているそう
だ。テストで悪い点数を取ったとき、親に見つかる前に「シュレッダーにかけ
て処分」してしまおうとする動きだ。子どもたちは、大人の真似をしたがるも
のだ。教師たちは、道徳の時間に何と言って、説明するのであろうか。「日ご
ろから安倍晋三首相や菅義偉官房長官の答弁の仕方をしっかり学びなさい」と
でも言って、迷答弁の練習をさせるつもりなのか? この際、萩生田光一文部
科学相、教育再生担当相に確かめてみたい。