安倍晋三首相は、政権が3つくらい一度に吹っ飛んでしまう事態を抱え、「第2次イラン・イラク戦争」→「第3次世界大戦」を防ぐ外交力はなく、口から出任せを言っている

2020/01/07 ブログ
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「安倍晋三首相はいま、政権が3つくらい一度に吹っ飛んでしまうような事
態を抱えている。『桜を見る会』は、安倍晋三首相自身が公職選挙法違反(有
権者買収)容疑・政治資金規正法違反容疑者として東京地検特捜部の捜査対象
となっており、完全にアウトだ。IRカジノでの買収事件は、自民党現職議員
12人が逮捕されるので、これも内閣が吹っ飛ぶ話。さらにホルムズ海峡への
海上自衛隊護衛艦(260人乗り組み、ヘリコプター1機搭載) 派遣は、国会
承認を得ておらず、巡航ミサイル攻撃を受ければ、全員戦死する危険があり、
完全にアウトでこれも内閣が吹っ飛ぶ。深刻なのはイランだ。イランもイラク
もシーア派で、トランプ大統領は無人爆撃機でイラン革命防衛隊コッズ部隊の
カセム・ソレイマニ司令官(62)たちを殺害し、『第2次イラン・イラク戦
争』→『第3次世界大戦』を惹起させようとしている。安倍晋三首相は1月6
日、三重県伊勢市の伊勢神宮に参拝後、記者会見し、このなかで『中東地域が
緊迫の度を高めており、現状を深く憂慮している』と述べ、『事態のさらなる
エスカレーションは避けるべきであり、すべての関係者に緊張緩和のための外
交努力を尽くすことを求める』と訴えたけれど、トランプ大統領とイランの最
高指導者ハメネイ師・ローハニ大統領との間に立って『関係改善』を図るつも
りのようだが、そんな外交力があるとはだれも信じていない。いつものように
口から出任せを言っていると見抜かれている」とは、上皇陛下の側近である吉
備太秦の手厳しい見解である。吉備太秦は、以下のように続ける。


 米国は、イラクに米軍を駐留させているけれど、それに対して米国はカネ払
えと言っている。しかし、いまのイラクは、そんなカネを払えるわけがない。
中国とロシアは、早々とイラン支持を表明した。これで、米国の有志連合・イ
スラエル対イラン・イラク・中国・ロシアという対立構図ができてしまった。
イランもイスラエルも核兵器を持っている。中国の最長老は、戦争は絶対にさ
せないと言ってきたが、まだ「上皇陛下と小沢一郎衆院議員がかかわってきた
「MSA資金の運用益」は動いてない。
 結局のところ、カネの問題だ。だから、1月中旬までカネが動かなかった
ら、「第3次世界大戦」になる可能性は高い。実質、戦争になっていると言っ
てよい。
 イランは、「目には目、歯には歯」の法理に従い、絶対に報復する。1977年
のホメイニ革命のときに米国大使館に人質52人ずっと拘束していたが、今回ト
ランプ大統領は、イランが報復したら52か所に立ち直れないくらいの攻撃をす
る。イランは、米軍の軍事施設に報復をするし、それはイスラエルも含まれて
いる。今回、先に米国が先制攻撃をしてしまったわけだ。それに対してイラン
が報復をする。そのくらいのことは、いくらでもできる。そうなると、報復の
報復のさらに報復と、負の連鎖が続いていく。
 となると、イランと密接な関係にある北朝鮮も2019年末までは我慢した
が、正月になったこれからは独自路線でいくと発表した。ここで忘れてはなら
ないことは、イラン=北朝鮮ということだ。しかも後ろ盾の中国とロシアが完
全にイランに付いた。これで完全に構図は固まった。こういうちょっとしたこ
とで、世界大戦までいってしまう。
 第1次世界大戦にしても、セルビアの皇太子が暗殺されたことが始まりだっ
たし、第2次世界大戦はベルサイユ条約で莫大な賠償金をかけたられたドイツ
でナチスドイツがあれよあれよと台頭していった。最初のうちは、みんなそん
な大きな戦争にまではいかないだろうと思っていた。今回も、第3次世界大戦
にはならないでしょうと思っている人が多いだろうが、私の感触として、いろ
んな前提が崩れてきているので、ここ一週間が勝負だろう。

 トランプ大統領の場合は、何をやるにしても合理的な理由というのはあまり
ない。レベル的には安倍晋三首相や麻生太郎副総理兼財務相と変わらない。イ
ラクの駐留米軍を撤退すると言っていたのが、逆に「増やす」と言っている
し、「その分のカネを払え」とまで言っている。
 ただし、ロシアと米国と中国が直接戦争をするということはないだろう。あ
くまで代理戦争になる。その戦場になるのが、中東ということになる。
 イランの敵国であるイスラエルのネタニヤフ首相にとっては、これ幸いだ。
ネタニヤフ首相は、検察から逮捕状が出ていて、それを検察審議会に却下する
よう要求しているところであり、中東が有事ということになれば、緊急事態で
対応しなければならないという理由で、戒厳令でも出せば、まさにこれ幸いで
ウヤムヤになる。もとは宗教戦争なのだから、ネタニヤフ首相やリクード党の
支持も回復するだろう。
 この背景にあるのは、米国の白人の30%を占めている福音派と呼ばれている
ユダヤ教徒が、トランプ大統領の最大の支持基盤であり、大統領選挙を前に、
その取り合いを民主党としている。つまり、イランのカセム・ソレイマニ司令
官殺害は、米国の大統領選挙が絡んでいる。そういうことを総合的な考えなけ
ればならない。
米国という国は、全国民含めて、外に敵をつくり、外敵に対して世界1でなけ
れば嫌だという国民性の国で、そういうときに国民が結束する。つまり米国と
いう移民の国は、4年に1回、大統領選挙の年は国民が結束する。イラン攻撃の
大義名分は、トランプ大統領にある。

 我々としては、ここまで積み上げてきたものが、トランプ大統領の行動ひと
つのズレで、ガタガタと崩れてしまうのは、大変困る。世界の128の王族と
いっても、基本的にはバカで、ただ口を開けて資金を待っているだけだ。新機
軸だなんだといったその本質や理念など、基本的にわかってはいない。これで
お金が入ってくる、贅沢が続けられる。ただそれだけだ。
 ところが、いろいろ中国の長老からの通達はきているが、年が明けても一向
にカネが入ってこない。一体、日本は何をやっているんだ。いま、世界はそん
な状態だろう。
 しかも、日本国内では、逮捕された秋元司衆院議員が、ベラベラ喋ってい
る。11人くらい名前が出ており、だれにいくらのカネがいったということを喋
りまくっている。安倍晋三首相は、成長戦略の中心にIRを据えてきた。そん
ななか1月6日の株価は500円近く下がった。
 中東で本当に戦争が起きれば、それに関連して東京オリンピックに参加でき
なくなる国が出て来る。すでにドーピングの問題でロシアは参加できない。韓
国も参加しないと言っている。中東が戦争状態になれば、少なくともイラン、
イラク、アラブ首長国連邦、サウジアラビアといった地域の国は、東京オリン
ピックどころではない。そうなると、世界中の人が東京オリンピックに来て、
お金を落としていってもらうことを見込んでいた東京オリンピック景気がダメ
になる。オリンピック後に落ち込むだろうといわれていた不況が、東京オリン
ピックが始まる前から始まってしまうということも無きにしも非ずだ。それだ
けでも安倍晋三政権はピンチだ。
 今週、国民民主党の玉木雄一郎代表と立憲民主党の枝野幸男代表が話し合っ
て、野党の合流をどうするか決めるといわれているが、ここへきて枝野幸男代
表は、新党などは一言も言っていないと言い、吸収合併を主張している。これ
に対して玉木雄一郎代表は、対等でないとダメだと言っている。どうなるかは
不透明だ。
 一方、れいわ新選組は、景気が落ち込めば消費税を5%に戻すということ
で、共産党と連携しようとしている。それも、枝野幸男代表と玉木雄一郎代表
の話し合いの結果次第で決まるだろう。いずれにしても、すんなりいくとは考
えられない。流れは、あまりよくない。
 一方の自民党は、「桜を見る会」と「IRカジノ汚職」で蜂の巣状態になっ
ている。秋元司衆院議員は、恐らく司法取引で全部喋っている。「僕は370万
円しかもらっていないけど、あの人は2000万円もらっていて、電話かけても出
ない」などと言っているという。すでに
 3人の名前が出ているが、実際は他に11人いるという。その11人は、370万円
どころじゃない。桁がひとつ上だと暴露している。
 1月20日に通常国会が召集されるが、安倍晋三首相はあれだけ臨時国会を逃
げたわけで、状況はさらにひどくなっている分、どう考えても通常国会も審議
に耐えられない。
 これは、私の個人的な感触だが、冒頭解散は十分にあるだろう。ここまで
粘ったのだから、素直に辞任するタマではない。しかも、枝野幸男代表と玉木
雄一郎代表の会談が不調になれば、解散のチャンスと考えるだろうし、国会で
あれこれ言われたくない。
 河野太郎防衛相が先遣隊でジブチに行って、そこを拠点にして情報収集しま
すと言って、ドンパチやっているところに行って、何を収集してくるのか。し
かも集団的自衛権があるから逃れられない。
 陸上自衛隊が南スーダンに行ったとき、当時の稲田朋美防衛相が、日報があ
るとかないとか発言して問題になった。今回も同じことになる。あのときは、
陸上自衛官59人自殺している。あのときは陸上自衛隊で日報のあるなしで隠し
通したが、今回は海上自衛隊だ。船に大砲が当たったら、隠しようがない。
 繰り返すけれど、MSA資金の運用益については動いておらず、上皇陛下の側
近F氏のところに世界中の王族が来て説明に追われているが、いつ動くのかと
いう目処は立っていない。慎重にタミングをみてやっているということらしい
が、9月に動かすといっていたものが、年が明けても動いていない。どうなっ
ているんだと押しかけてくるのは当然だろう。
 いずれにしても、今年が本当の分岐点だ、今年世界がどうなるかによって
2021年以降のすべてが決まる。そういう意味では、年が明けてから激動に入る
ことは想像していた。まだ6日だ。結局、イランと米国との関係が解決しなけ
れば、イラン=朝鮮半島の問題も動かない。そういう意味では、避けては通れ
ないことではある。