近年の新車には「エアロワイパー」が装着されていることが多くなってきました。「ワイパーなんてどれも一緒でしょ?」なんて思う方もいるかもしれませんが、高速走行での使用性に優れたタイプや撥水コートタイプなど、実は性能面で大きな差が出るカー用品です。特に高速走行時は、通常のワイパーだと風で浮き上がってしまい、フロントガラスのふき取りが甘くなってしまうことが多く発生します。しかし空力特性を活かしたエアロワイパーなら浮き上がりを防止し、逆にワイパーがガラス面に押し付けられるため、ワイパーの性能が十分に発揮される設計になっています。さらにワイパーには、デザインワイパー・フラットワイパーと呼ばれる種類がありどれを選んでいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。そこで、今回はエアロワイパーの選び方を解説した後、人気のおすすめ商品を5つ厳選して紹介します。愛車にフィットするエアロワイパーを見つけて、雨や雪の日も安心して運転できるように備えておきましょう。
車用エアロワイパーは2つの種類が存在しています。
■ デザインワイパー
日本のクルマに多く採用されています。ワイパーは樹脂によってカバーされており流線型のデザインが特徴です。
■ フラットワイパー
海外車種に多く採用されている傾向にあります。その名の通り形は平らで一直線。均一に圧がかかり、取り性能が高いことが特徴です。
エアロワイパーは見た目やデザインを重視する方が多いと思われますが、実際にガラス面を拭くのはゴム部分。デザインよりも、むしろゴム部分の性能が大事になってきます。ワイパーゴムの種類は、大きく分けて次の3種類です。
■ ノーマルタイプ
新車についてくる一般的なゴムタイプを採用。
■ グラファイトタイプ
ゴムにグラファイトを混ぜ、ガラスとゴムの摩擦抵抗を減らしたタイプ。特にフロントガラスをコーティングしたクルマの場合、ビビリやすくなるためそれらを防ぐためにもおすすめです。
■ 撥水コートタイプ
シリコンが配合されていて拭き取るたびにコーティングが施されます。その分値段は比較的高いですが、「フロントガラスをコーティングしたいけどいちいち作業するのが面倒…」という方におすすめです。
最も大事なポイントは「愛車に合ったサイズ・形状のものを選ぶ」ということ。当然と言えば当然ですが、愛車に合ったサイズでないと十分にガラスが拭き取られず、運転に支障をきたしてしまうことも考えられます。長さはもちろんですが、ガラスの曲面にきちんとフィットしているかどうかも確認しましょう。素材や見た目よりも、愛車に合っているものを選ぶことが何より重要です。多くの場合、エアロワイパーの適合表がありますので、各メーカーの公式サイトや店頭で確認してください。ここまでの要素を踏まえた上で、次から紹介していくエアロワイパーを参考に選んでみてください。
「NWB」から発売されているデザインワイパー。日本ワイパーブレードという名の通り、日本の新車に多く採用されているメーカーであり、その信頼度は抜群です。たくさんあって迷うワイパーですが、こだわりが無ければNWBを選んでおけば間違いない、と言っても過言ではありません。日本のデザインワイパーのスタンダード商品です。
上でも紹介したNWBの「撥水コートタイプのデザインワイパー」です。ワイパーブレードの形状は全く同じですが、こちらは付属のワイパーゴムが撥水コートタイプになっているもの。ノーマルタイプを使っていたけど撥水コートにしたい、という場合でも替えゴムが販売されていますのでご安心ください。
ガラスの撥水加工で有名なガラコから発売されている「SOFT99ガラコワイパー」。私自身も使用しているモデルで、その撥水性能は抜群です。デザインはシャープと言うよりも丸みが強いぷっくりとした形。もちろんデザインは好みですが、確かな撥水性能を求めるならおすすめのワイパーです。
独特のデザインが目を引く「PIAAのエアロヴォーグ」。スタイリッシュなデザインでありながら、独自の「エアスルー構造」と「エアロシェイプ」によって高速走行時のワイパーの浮き上がりを抑制。ワイパーゴムも撥水コートがなされているのはうれしいポイントです。
コメント