隕石家族 第4話 羽田美智子、泉里香、北香那、中尾暢樹、ブラザートム、中村俊介… ドラマのキャスト・主題歌など… New!


出典:『<オトナの土ドラ>・隕石家族 #04【それは先生】』の番組情報(EPGから引用)


<オトナの土ドラ>・隕石家族 #04【それは先生】[字]


美咲(泉里香)は、田舎に疎開した森山(遼河はるひ)を追いかけるため家を出る事を決意。驚く久美子(羽田美智子)たちだったが、別れを決める多数決が行われることに。


番組内容

巨大隕石衝突まで、あと123日。その前触れなのか、直径80cmほどの隕石がいくつか落下。その衝撃は地面を揺らし、全国各地で電波が一時不通になってしまう。

「もし、数キロもの隕石が落ちてきたら、こんなものでは済まない…」門倉家の皆に、隕石の実感が迫る。

そんな中、久美子(羽田美智子)は、和彦(天野ひろゆき)と片瀬(中村俊介)が密かに会っていることを知り、正子(松原智恵子)は物忘れが多くなり…。

番組内容2

結月(北香那)は翔太(中尾暢樹)から「姉妹なのに全然似てない」と言われ、美咲(泉里香)に「貰われっ子」疑惑があることを話す。

久美子は片瀬に、和彦が自分の夫だと打ち明ける。唖然とする片瀬。そして久美子は、二人が週末に鎌倉に行ったこと、和彦が片瀬とずっとそばに居たいと言ったことを知る。「あの人の夢は、家族で一緒にその時を迎えることでは…」疑心暗鬼になる久美子。

一方、美咲は、

番組内容3

教師を辞めて田舎に疎開するという森山(遼河はるひ)に自分の気持ちを打ち明けるが、「さよなら」と冷たく言われてしまう。帰宅した美咲は「この家を出る」と宣言。最後の時に先生の側に居てあげたいという美咲に驚く久美子たちだったが、別れを決める多数決が行われることになり…。

片瀬は和彦が自分に近づいた真意を聞くも、偶然だと言う和彦。さらに片瀬に対し思いもよらぬ衝撃の告白が…。そしてその時巨大隕石が!?

出演者

羽田美智子 


泉里香 


北香那 


中尾暢樹 


ブラザートム 


中村俊介 


松原智恵子 


天野ひろゆき

スタッフ

【企画・チーフプロデューサー】

市野直親(東海テレビ)


【原作・脚本】

小松江里子


【音楽】

富貴晴美


【主題歌】

PassCode「STARRY SKY」(ユニバーサル ミュージック)


【音楽制作】

藤田雅章(インスパイア・ホールディングス)


【プロデューサー】

松崎智宏(東海テレビ) 

千葉行利(ケイファクトリー) 

宮川晶(ケイファクトリー)


【演出】

竹村謙太郎

スタッフ2

【制作】

東海テレビ 

ケイファクトリー

ご案内

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【公式サイトURL】

https://www.tokai-tv.com/io/insekikazoku/


【公式ツイッター】

@tokaitv_dodra


【YouTube】

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隕石家族 第4話 羽田美智子、泉里香、北香那、中尾暢樹、ブラザ
  1. 結月
  2. 美咲
  3. 和彦
  4. 翔太
  5. 正子
  6. 片瀬
  7. パパ
  8. 先生
  9. 家族
  10. キャプテン
  11. ママ
  12. 一緒
  13. 自分
  14. お姉ちゃん
  15. 最後
  16. 大丈夫
  17. 店長
  18. 隕石
  19. お母さん
  20. 気持


『<オトナの土ドラ>・隕石家族 #04【それは先生】』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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(結月)これ 見てほしい。

(翔太)やっぱり
伝えておかないとと 思って。

(久美子)えっ?

(片瀬)あと 4カ月。 どう
過ごしたら いいんでしょうね?

(和彦)私が 一緒に います。

(片瀬)えっ?
(和彦)私が ずっと そばにいます。

(久美子)どうして
2人が 会ってるの?

(結月)だから それは…。

(結月)あっ。 あっ。 何!?

何!? 隕石!?

(片瀬)危ない!?
(悲鳴)

(片瀬)隠れましょう。
大丈夫です。

(森山)
《疎開することにしたの》

《私は 一人で
そのときを 迎える》

♬~

(翔太)もう 大丈夫みたいです。
うん。

怖かったね。
≪(ドアの開く音)

≪(正子)誰か!?
はっ!? お母さん!?

お母さん!? 大丈夫ですか?

(美咲)ちょっと。 みんな 大丈夫?
美咲。 ケガ なかった?

(美咲)おばあちゃん!?
お母さん。 お母さん 助けて。

お母さん 座りましょう。

(結月)待って。 テレビ つかない。
(一同)えっ!?

(翔太)ラジオも。
えっ? 何で?

(片瀬)落ち着いたみたいですね。

(片瀬)パノラマさんは
すぐ 家に帰った方が。

ご家族も 心配されてるでしょう。
(和彦)はい。

(和彦)これ 私を かばったときに。

(片瀬)ああ。 これくらい
大丈夫ですよ。 さあ 早く。

(和彦)はい。
ありがとうございます。

(片瀬)気を付けて。
皆さんも 大丈夫ですか?

(和彦)ケガしたんですか?
大丈夫ですか?

(結月)ねえ。 翔太。 行かないでね。
(翔太)ああ。

(翔太)駄目だ。 つながらないな。

(田中)ねえ? 門倉さん。
門倉さん。 大丈夫でした?

ええ。 でも 何が起きたのか
分からなくて。

(田中)そうなのよ。
携帯も つながらないし

テレビも 映らないし。
やっぱり?

(結月)きっと 電波が
おかしくなってんだよ。

(翔太)隕石の影響かもしれない。
(一同)えっ!?

(田中)私たち どうなるの?

(翔太)ああ。 きたきた きたきた。
(結月)マジ?

(和彦)ママ。 みんな 無事か?
ええ。

(和彦)結月も 翔太君も?
(翔太)はい。

(和彦)お母さんも 美咲も?
(正子・美咲)はい。 うん。

(和彦)よかった。
みんな 無事か。

(正子)あっ。 始まりますよ。

(アナウンサー)緊急ニュースを
お伝えします。

午後 7時20分ごろ

隕石が 東京都 多摩地区付近に
落ちたもようです。

(一同)えっ!?
(アナウンサー)ただ これは

現在 地球に近づいている
巨大彗星とは

関連のない 隕石だと
いうことです。

(結月)別の隕石なんだ。

(アナウンサー)隕石は
和歌山県 南東部から

静岡 東京へと
進入していったものと

みられており
その大きさですが

衛星写真からの 推測によると

直径 80cmから 数m規模の
隕石が

複数個 落ちたとの情報が
報告されており

重いものでは 10t程度は
あるのではないかということです。

(アナウンサー)また 隕石落下と同時に
全国各地で

電波が 一時 不通となる
通信障害が起き

原因の究明と…。
(一同)ああ!? えっ。

(結月)80cmから 数mって。
80cmって こんぐらいだよね?

(正子)もうちょっと 大きいかな。
それで この騒動?

数kmもの 隕石が
落ちてくるっつったら…。

≪(物音)
(和彦)おい。 まだ 揺れてないか?

(結月)待って。
(翔太)ゆ… 揺れてないです。

(和彦)揺れてない?
そう?

(翔太)びっくりした。

(結月)[最後のときの
実感が 迫ってきた]

(和彦)ママ。 そばに いなくて
悪かったな。 不安だったろ?

あっ。 ううん。

ああ!?

よかった。 壊れてない。

大事な 借り物なんだ。

下の方 片付けてくるね。
ああ。

♬~

(森山)《私は 一人で
そのときを 迎える》

(美咲)先生。

(美咲)許さない。

[地球が終わるまで
あと 4カ月]

[最後の そのとき…]

[私たちは どこで
何をしているのだろう?]

(アナウンサー)昨日 夜
多摩地区に 落下した

隕石に関する 最新情報です。

隕石落下による 衝撃波や
火災による 負傷者は…。

(正子)あら。 今日は
リンゴが 入ってないわね。

お母さん。 日本のは高くて
買えなくなったって

前に言いましたよ。
輸入は もう 絶望的だし。

(正子)あら。 そうだったかしら。
もう しっかりしてくださいね。

(結月)最近 物忘れ
多くなっちゃったね。

(美咲)ごちそうさま。
行かなきゃ。

えっ? もう いいの?
全然 食べてないじゃない。

(美咲)昨日の騒動で 緊急に
朝の職員会議 開くんだって。

用意してくる。

(翔太)前から 思ってたんだけど
まるで モデルさんみたいだよね

結月の お姉さん。
スレンダーだし 美形だし。

(結月)それに比べて 私は
かわいくないって 言いたいの?

(翔太)いや。 そうじゃなくて。
姉妹なのに 全然 似てないなって。

(翔太)えっ?
何か 変なこと 言いました?

うちでは 禁句なのよ。
(翔太)はい?

(結月)あのね 子供のころ
手の指の形が 私と お姉ちゃん

違うことに 気付いちゃって。
(翔太)うん。

(結月)そんで 面白がって
意地悪して

「お姉ちゃんだけ ホントの家族じゃ
なかったりして」って 言ったら

お姉ちゃん 家出しちゃって。
そう。

自分は もらわれっ子だって。
(翔太)もらわれっ子?

子供心に 家族と自分は どこか
違うって 思い込んでたらしいのよ。

何を言っても
かたくなに 信じていたからな。

(正子)そうね。 それからも
どうせ 私はって

何か あるたんびに
すねちゃって。

(結月)パパが いけないんだよ。
(和彦)えっ?

(結月)お姉ちゃんに 一度も
がつんと言ったことないんだから。

(結月)門限には うるさいのに
お姉ちゃんが 破っても

「今度から 注意するんだぞ」とか
言うだけ。

なのに 私に
がんがん 説教してきて。

あれは よくなかったわよね。

ママだって そうだよ。
えっ?

(結月)私の部屋に 勝手に入って
掃除して 片付けて。

お姉ちゃんに そんなこと
したことないじゃん。

だって 美咲は 自分で ちゃんと
整理整頓できるから。

そうだ。 お前が 時間に
ルーズ過ぎるんだぞ。

そうそう。
(正子)娘たちの

えこひいきは いけません。
久美子さん。

えこひいきなんて してませんよ。

いいえ。 あなたの子育てが どこか
間違ってたんじゃないかしら?

だから 美咲 一人だけ

家族に よそよそしい子に
育っちゃって。

そんなこと ありませんって。
そうですよ。 お母さん。

そんなこと ありませんから。

≪(美咲)じゃあ いってきます。
(一同)いってらっしゃい。

いってらっしゃい。
≪(ドアの開閉音)

(和彦)さてと。
パパも そろそろ 行こうかな。

あっ。 私も ここ 片付けたら

お風呂 掃除して
パートに 行かないと。

うん?

(結月)パパと キャプテン。
ほっといて いいの?

しかも キャプテンに 家 出て 一緒に
暮らそうって 言われてんでしょ。

はぁ。
それは できないって 言った。

だって ママが欲しいのは
家族と純愛。 両方なんだもの。

はぁ。
はぁ。

(結月)この期に及んで まだ
2つとも 手に入れたいなんてさ

ママも 欲深いよね。

(店長)欲深い女。 タイプ。

(香)店長?
どこ 行くんですか? 店長。

(翔太)絶対条件なんだよ。
お母さんの 今の人生の。

(結月)でも それより
気になんのはさ。

(翔太)うん。
(結月)パパの復讐だよ。

(翔太)復讐って
まだ 決まったわけじゃない。

(結月)絶対 復讐だって。

だから キャプテン 捜し出して
近づいたんだよ。

パパの復讐だよ。
絶対 ヤバい。

♬~

♬~

分かった。 うん。 はい。

(結月)ママが 直接
どういう いきさつで

パパと知り合ったか
キャプテンに 聞いてみるって。

(翔太)えっ? じゃあ
自分の夫だって 話すんだね?

(結月)そう。 こうなったら
隠してなんかいられないよね。

何 たくらんでるか
分かんないんだから。

私は パパを
犯罪者にしたくないの。

だから…。
(結月)パパにとって

キャプテンは 邪魔者なんだよ。
(翔太)だから…。

(悲鳴)
(結月)びっくりした。

(香)危ないですって。
(翔太)ああ。 ごめん。

(翔太)おかえりなさい。
(香)どうしたんです? それ。

(店長)ついに 転売屋
諦めたらしいぞ。

いまさら ブランドのバッグ
買うやつ いないってさ。

これ 全部 タダ。 はい。

(香)ありがとうございます。
やった。

(店長)皆さんも どうですか?
どうぞ どうぞ。 プレゼント。

あっ。 それとな 渋谷のピエロ
暴力行為 やめたらしいぞ。

まだ どこか 希望があるうちは
世の中に対して

暴力で アピールする気も
あったんだけど…。

(店長)80cmで あの揺れじゃな。

(結月)やっぱ みんな
口には出して 言わなかったけど

心のどこかで 助かるんじゃ
ないかって 思ってたんだね。

(店長)愛の裏返しは
憎しみではなく 無関心。

希望の裏返しは
絶望ではなく 虚無感ってことか。

みんな 何もする気 起きないよ。
(結月)わが家以外はね。

(店長)あっ!?
(翔太)うん?

(店長)あっ。
(翔太)何すか?

(店長)ああ…。
(結月)えっ? 何?

(芳子)何か むなしいよね。
昨日のことで もう 実感。

終わりが くるんだなって。
だったらさ

あの 旅館の おもてなしドラマ
『花嫁のれん』

4シーズン 全部 見て
ポテトチップス 食べて

コーラ 飲んで ぐだぐだして
太るだけ 太って…。

ごめん。 今日は もう
上がらせてもらっていいかな?

(芳子)どうぞ どうぞ。
どうせ お客も来ないしね。


(風間)ゆうべのことで ますます
マッサージチェアが 売れてるようだな。

(久保田)そりゃ そうっすよ。
現実味 帯びましたもんね。

(風間)ああ。 今までは どこか
考えまいとしていたが

そんなこと 言ってる場合じゃ
ないもんな。 ああ。 あと 4カ月。

(久保田)逃げる場所もない。
そしたら 自宅で これっすね。

俺も 1台 買っとこうかな。

ってか 課長。
これ もらっていい?

(久保田)あれ? いない。

♬~

(トメ)私たちは とっくに
夢も 希望も ないからね。

(正子)半年先でも
一週間先でも 同じこと。

(昭三)そうそう。
(武夫)そう。

(トメ)聞いた? 生命保険会社が
つぶれそうなんだって。

(正子)どうして?
(トメ)解約が殺到してるんだって。

(昭三)もう 保険なんて
必要ないって

心底 思ったんだろうよ。
ほら。 昨日 あれで。

(トメ)早く 解約しないと
積立金 戻ってこないよ。

私は 早速 済ませたけどね。

≪(足音)

(片瀬)あっ。

(片瀬)考え直してくれる気に
なった? 昨日の騒動で。

家族より 僕と 一緒に。

今日 来たのは
そのことじゃないの。

(片瀬)えっ?

(片瀬)まさか パノラマさんが
君の ご主人だなんて。

やっぱり 知らなかったのね?

(片瀬)当然だろ。
もし 知っていたら

会うはずないじゃないか。

じゃあ 君の ご主人は…。

分からないの。 知らずに
会っていたのか それとも…。

どこで 知り合ったの?
ネットだよ。

趣味の 電車の模型の。

メールの やりとりしてるうちに
会いましょうってことになって

それで 会ってみたら
年も近いし すぐに 意気投合して。

お互い 本名も知らない。
ハンドルネームで 呼び合ってるんだ。

キャプテン。 パノラマさんって。

夫は 私が
家を出たときの相手が

高校時代の テニス部の
キャプテンだって 知ってるわ。

この前の週末 鎌倉に 一緒に
行ったのも じゃあ あなたとね?

ああ。 江ノ電 見に行こうって。

(和彦)《いいですね これ》

(和彦)《きますね》
(片瀬)《きますよ》

(和彦)《晴れて よかったですね》
(片瀬)《いやぁ。 ホントですね》

(片瀬)《こんな感じです》
(和彦)《入ってる 入ってる…》

(片瀬)《完璧ですよ》

《じゃあ いきますよ。
はい チーズ》

(シャッター音)
(和彦)《どうですか?》

(片瀬)《ああ。 ちゃんと。
完璧じゃないですか》

《これ 送ってください》
(和彦)《もちろん もちろん》

《僕は キャプテンに憧れます》
(片瀬)《えっ?》

《僕は キャプテンに
なれない男だから》

《せいぜいが 副キャプテンで。
しかも 吹奏楽部の》

《みんなの後ろで クラリネットを
吹いてました。 こんなふうに》

《いつも 後ろから 部員の
みんなを 見守っていたんですね》

(和彦)《えっ?》
(片瀬)《大事な役目です》

《ありがとうございます》

《そんなふうに
言ってくれるなんて》

(片瀬)《だって 副キャプテンの方が
大変じゃないですか?》

(和彦)《いやいやいや。
キャプテンの方が 大変ですって》

(片瀬)《いやいやいや》

♬~

彼には 君とのことは
全て 話してる。

君に 家族の元に
残ると 言われたことも。

それで あと 4カ月

どう 過ごしていいか
分からないって 言ったら…。

《私が ずっと
そばに います》

えっ!? パパの…。
ああ いえ。

あの人の夢は
家族と 一緒に あの家で

最後のときを 迎えることなの。

なのに どうして あなたに
そんなことを?

(生徒)さよなら。
(美咲)さよなら。

♬~

(美咲)これ お返しします。

(美咲)こんな お見合いなんか
させて 私を遠ざけて

その隙に 一人で いなくなる
つもりだったんですか?

(森山)最後のときは
一人で迎えるって 決めたの。

会えて よかったわ。
門倉先生。

今 他の先生方にも お別れの
挨拶を してきたところなのよ。

(美咲)ホントに 辞めるんですね?

ええ。

(森山)じゃあ。

私の気持ち 知ってるくせに!

(美咲)先生!

(森山)さよなら。

(正子)そうです。
生命保険を 解約したいんです。

途中解約だと 半分しか
戻ってこないってことは

分かってます。
それでも 結構ですから。

えっ? 順番待ち?

えっ!? その間に
つぶれるかもしれないって?

(通話の切れる音)
(正子)あっ。 ちょっと。 ちょっと。

もう。 やっと つながったと
思ったら

「もう どうでも
いいじゃないですか」だって。

こんなことだったら
その お金で

久美子さんの ジェットバスでも
買っておくんだったわね。

おかしいわね。 朝から。

(結月)やっぱ
知らなかったんだって。 キャプテン。

(翔太)だろうな。

(結月)後は パパか。 偶然か。
それとも…。

(正子)あっ。 ねえ。
久美子さんの様子が

おかしいんだけど。 和彦!
(和彦)えっ?

(正子)あなたも 何か 変よ。
(和彦)そんなこと ありませんよ。

(正子)何か 気がかりなことでも
あるの?

(和彦)何も ありませんよ。
今の状況じゃ

変で 当たり前なんです。
お母さん。

(正子)そうだけど。
できましたよ。

(正子)はい。

(結月)お姉ちゃんが まだだよ。

(正子)そういえば
美咲も 変だったわね。

いつもの食欲が なくて。
≪(ドアの開く音)

≪(美咲)ただいま。
あっ。 帰ってきた。

(一同)おかえりなさい。
おかえり。 おかえり。

(美咲)私 この家を出る。

(一同)えっ!?

(美咲)私 この家を出る。

(一同)えっ!?

疎開するの。
荷物 まとめなきゃ。

(和彦)ちょっ…。 待て 待て…。
いきなり 疎開だなんて。

(美咲)もう 決めたの。
(和彦)ちゃんと 説明しなさい。

何か 理由が あるなら 話して。

(美咲)私の勝手でしょ。
好きにさせてよ。

ああ。 ちょっと。
(和彦)駄目だ。 この家のことは

家族の多数決で 決めるんだ。
勝手はするな。

そうよ。 美咲は
うちの家族なんだから。

家族って。
私は もらわれっ子でしょ?

何 言ってるの。
ちょっと 座りなさい。

お姉ちゃん まだ 根に持ってる。
(翔太)えっ? 俺?

ねえ? 疎開って どこに?
どこへ 行くつもりなの?

(美咲)森山先生の田舎。

先生 中学 辞めて
実家に帰るの。

森山先生が?
(正子)森山先生って?

ああ。 美咲の 中学のときの
担任の先生です。

よくしていただいて。
その先生が いるから

美咲も 中学の先生になるって。

(和彦)じゃあ 森山先生が辞めて
田舎へ帰るから

お前も 一緒に
ついていくっていうのか?

(美咲)そうよ。
森山先生が

一緒に 来てって 言ってるの?

先生が そんなこと
言うわけないじゃない。

(和彦)じゃあ どうして
ついていくんだ?

最後のときは この家で みんな
一緒にって 言ってるだろ。

そうですよ。 申し訳ないけど
その先生は しょせん 他人。

嫁と違って
れっきとした 他人です。

(結月)そうだよ。 家族と
一緒に いるのが 一番だよ。

ねえ? 翔太も そう 思うよね?
(翔太)あっ。 うん。

(和彦)みんなの意見は
今のとおりだ。

(美咲)私は 先生が 好きなの。
えっ?

だから 最後のとき
そばに いたいの。

森山先生は 一人で
そのときを迎えるって 言った。

でも 私は
そばに いたいの。

森山先生が いたから
今の私は ある。

一番 つらいとき
いつも そばに いてくれた。

だから 今度は
私が そばに いてあげたいの。

(正子)けど 他人は 他人よ。
(美咲)他人じゃない!

他人なんかで あるはずがない。

私の気持ちを
一番 分かってくれてる人なの。

なのに あんな 見合い話なんか
持ってきて。

(和彦)何を言ってるんだ?
(結月)お姉ちゃん?

(美咲)私は 先生さえいれば
他に 何もいらない。

もう こうなったら
私も ママのように

自分の気持ちに 正直になる。
美咲。

私は 最後のとき
先生と 迎えたいの。

(正子)ねえ? どういうこと?
久美子さん。

先生は 女性でしょ?
えっ。 ええ。

(正子)担任の
いい先生だったんでしょ?

はい。
(正子)えっ。 よく 分からないわ。

部屋で ちょっと
頭の整理してきます。

(結月)おかしいと
思ってたんだよ。

お姉ちゃんが 中学の先生に
なりたいって 言ったとき

一番 向かない職業だと
思ってたから。

けど あの先生が いたからか。
でも まさか 好きだなんて。

(翔太)好きでも 色々 あるから。

でも あの告白のしかたは
ラブだよ。

(翔太)知ってる?
この宇宙では

女性だけしかいない
惑星が あるんだ。

ほら。 映画にも なったろ?
『ワンダーウーマン』

そんな星では
パートナーは みんな 女性。

女性同士で 家庭を つくって
家族になるんだ。

宇宙じゃ 男も 女も ないんだ。

♬~

(結月)何となくだけど
言ってることは 分かるよ。

でも…。
そしたら お姉ちゃん

行かせてあげた方が
いいってこと?

(翔太)いつも クールな
お姉さんが

あんな 気持ちを ぶつけたんだ。

(美咲)《他人じゃない!
他人なんかで あるはずがない》

でも…。 そしたら 最後のとき
別々に なっちゃうんだよ。

お姉さんは
その先生と いたいんだよ。

(翔太)結月のそばには
俺が いるから。 ずっと。

(結月)翔太。

♬~

(和彦)まさか 美咲がな。

私は 分かる気がする。
えっ?

あの子 意地っ張りで
負けん気が 強いから

中学のとき 少し

いじめられていたことが
あったでしょ。

そうだったな。

ああいう子だから 私たちにも
何にも 言わなかったけど。

(和彦)変に 聞き出そうとすると

ますます かたくなに
なっちゃって。

そんな あの子の 心の殻を

初めて 破ってくれたのが
森山先生だった。

うん。

人って 立場とか 年齢や
男とか 女を 超えて

その人だけに つながるものって
あるような気がするの。

きっと 2人にしか
分からないもの?

それが 愛かもしれない。

美咲は それを見つけたのよ。

私たち あと どれくらい
生きられるのか 分からないけど

あの子は 精いっぱい
自分の人生を 生きようとしてる。

だから 最後のとき
そばに いてあげたい。 ううん。

一緒に いたいんだと 思うの。

♬~

だから 私は
美咲が そう 決めたんなら

賛成してあげたい。
パパは?

《昨日 言ってた 何か 書類
持ったの?》

(美咲)《持った。 そうそう。
消しゴムさ

5個ぐらい
買っといてほしいんだけど》

《分かった。 何に使うの?》
(美咲)《生徒が忘れてきちゃうの》

≪黙って 出ていくつもり?

(美咲)ママ。
多数決は まだでしょ。

(結月)そうだよ。 お姉ちゃん。
(美咲)結月。 翔太君。

≪(正子)まだ 賛成とは
言いかねますが

美咲が 決めたことだから
信じて 送り出してあげるわ。

(美咲)おばあちゃん。

≪(和彦)母さん。
いつもので 決めますよ。

(美咲)パパ。

(和彦)では 多数決を取ります。

美咲が この家を 出ていくことに
賛成の人?

♬~

みんな。

(和彦)全員 賛成。
これで 決まりだな。

今まで ありがとう。

もらわれっ子で よかった。

(結月)だから お姉ちゃんは
もらわれっ子なんかじゃ…。

(美咲)分かってる。 そんなこと。

♬~

今まで お世話になりました。

♬~

(美咲)甘ったれのとこある
妹だけど

結月のこと よろしくね。
(翔太)はい。

じゃあ 行くね。

森山先生は 知ってるの?

(美咲)知ってるはずないじゃない。
押し掛けるんだから。

(正子)こういうのって
押し掛け女房って いうのかしら?

お母さん。 もう。
(正子)どっちでも いいけれど。

(和彦)自分で 言ったんですよ。

(美咲)じゃあ!

(結月)何 それ?

[こうして お姉ちゃんは
家を出ていった]

はい。

(和彦)離れても 美咲が 俺たちの
娘であることに 変わりない。

ええ。

2人とも 本当の娘として
育ててきたんですものね。

いってくる。
いってらっしゃい。

(結月)お姉ちゃんから連絡ないね。
(翔太)大丈夫だよ。

そう。 ちゃんと 先生と会えて
一緒に いるわよ。

(結月)何で 分かんの?
うん?

何でも話す 結月と違って
美咲は 問題がないときは

いっつも 前だけを見てるから
何にも言わない。

(結月)ふうん。
何?

やっぱ ママは 娘たちのこと
分かってると 思って。

当然でしょ!

(翔太)でも ホントに
いいのかな? この部屋 使って。

(結月)これも 多数決で
決めたんだから。

翔太君は もう この家の
家族の 一員よ。

はい。

ああ。 これね。

これが 宇宙まで
電波を飛ばせる 機械なのね。

(結月)そう。 でもね
まだ 録音できるだけ。

(翔太)あと少ししたら 一般の
サービスが 開始されます。

そしたら 宇宙ステーションに
向けて 送ろうと 思ってるんです。

へぇ。 でも そうなったら
地球が なくなっても

この ボイスメモに 吹き込んだ
思い出だけは ずっと残るのね。

(翔太)はい。
すごいわね。

[自分の気持ちに
正直になった ママが

お姉ちゃんを
送り出したのは 分かる]

《今しかないと 思うの》

《私 自分の気持ちに
正直になりたい》

[でも パパまで]

[あんなに 家族で 一緒に

この家で 最後を
迎えたがっていたのに]

ねえ? パパは 絶対
引き留めると 思ってたのに

どうしてかな?
それがね…。

《美咲が そう 決めたんなら

賛成してあげたい。
パパは?》

(和彦)《人を好きになる気持ちは
誰にも 止められないんだ》

えっ?
パパが そんなこと 言ったの。

ママも 驚いた。

今まで 知らなかった パパが
いるみたい。

何か そう 思うの。

[ママの 言うとおりだった]

(通知音)

[パパには 私たち 家族が
知らない 秘密があった]


キャプテン。

ちょっと 出ていい?
(結月)うん うん。

はい。 もしもし。

これから 君の ご主人に 会うよ。

会って はっきり
真意を 聞いてみる。

えっ!?
(片瀬)じゃあ また 連絡する。

ちょっと待って。
えっ?

(結月)どうしたの?

パパと これから 会うって。
(結月・翔太)えっ!?

♬~

よかった。 なかなか
返事を くれないから

心配してたんですよ。

(和彦)どうしたんです?

偶然ですか?
(和彦)えっ?

(片瀬)あなたが 僕に
近づいたのは。 それとも…。

(和彦)いったい 何のことです?
(片瀬)答えてください。

何が言いたいのか 分かりませんが
ネットで 知り合ったんですよ。

偶然以外 何があるって
いうんです?

(和彦)そうでしょ? お互い
本名も 知らないんですから。

(和彦)でも それでいいと
思っているんです。

こうして 会えてるだけで
十分なんです。

(翔太)ほらほらほら。
心当たりなんて ないんだけど。

(結月)思い付くとこで いいから。
早く。

何か あってからじゃ 遅いよ。
そんな!? 何かって?

(翔太)いいから。
行った方が いいです。

(結月)ほら。 早く。
ちょっと。 どこ 行くの?

(和彦)このケガ
私のためにですよね?

キャプテン。
あなたと いると

私は 安らぐんです。

こんな気持ち 初めてなんです。

私も 自分の気持ちに
正直に 生きたい。

(翔太)うわ!?
何してんの? 大丈夫?

(結月)びっくりした。 左 行こう。
左?

(和彦)今だから。 あと 半年も
ないから 言えるんです。

好きなんです。
キャプテンが。

好きなんです。

[そのとき 隕石の向きが
少し ずれた]

(アナウンサー)緊急速報 緊急速報。
たった今 入った情報です。

巨大彗星が 向きを変えました。

ということは?

(アナウンサー)これにより 巨大彗星の
地球衝突は 回避され

人類は 滅亡の危機から
免れた可能性が あると

政府が 発表しました。

[ということは?]

[その日を境に 続々と
人が戻りだしてきた]

(和彦)どうして 向きを
変えるんだよ?

あんなこと 言っちゃったのに。

何で 地球に
ぶつからないんだよ?

[みんな それまでの自分を
取り戻したのだ]

[パパ以外は]


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