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2020.05.02 16:00  NEWSポストセブン

コロナに便乗か 新宿で外国人風窃盗団「スリの瞬間動画」

被害者のカバンから黒い何かを取り出し、次の瞬間には自分のポケットに

被害者のカバンから黒い何かを取り出し、次の瞬間には自分のポケットに

写真1枚

 新型コロナウイルスに関連する犯罪が目立ち始めた。休業中の店舗や事務所への空き巣被害、政府の給付金をめぐる詐欺の被害も確認されているという。そんななか、東京・新宿では、飲食店関係者の間で、犯罪を思わせる動画が拡散していた。

 足下がおぼつかない男性に近づく外国人風の男。男性に話しかけるそぶりをみせたと思った次の瞬間、男の手は男性の茶色のカバンの中に伸びていた。カバンから取り出した黒い何かを、男は自分のポケットに入れたかのように見えた──。

 この動画は、小規模なバーが集まる新宿・歌舞伎町のゴールデン街の防犯カメラに捉えられたもの。商店街組合の関係者がこう話す。

「撮影されたのは3月27日の夕方。ゴールデン街には複数の防犯カメラが設置されているのですが、そのうちの一部が、被害者の男性のカバンから財布を抜き取る“スリ行為”の現場を捉えていたのです。容疑者は掘りの深い外国人風の風貌。仲間とみられる子どもを抱いたエキゾチックな容貌の女の姿も動画からは確認できます。彼らは最近、新宿で噂されている“外国人窃盗団”なのではないかと見られています」

 東京都が初めて都民に外出自粛を要請したのが3月25日。その2日後の出来事だったという。この動画はゴールデン街の店舗関係者を含め、新宿の飲食店関係者の間で共有され始めている。

「彼らは、南米出身のプロの窃盗団や、もともと六本木や渋谷のクラブや路上でスリを働いていたグループとも言われています。今やナイトクラブなどの“夜の社交場”は営業をやめているし、夜の繁華街には人がほとんどいません。都内の飲食店はアルコールの提供が19時、営業は20時までと自粛しています。一方で、昼間からの通し営業に活路を見出している店も多い。昼からお酒を飲んでいるお客さんもいるようで、行き場を失った窃盗団が、そうした酔客を狙って、夕暮れ時から活動を始めている可能性があるんです」(前出・商店街組合関係者)

 問題の動画で被害に遭った男性も、酔客だったと見られる。彼ら窃盗団にとってゴールデン街や歌舞伎町は“狙い目”なのだという。

「ゴールデン街で外国人窃盗団への警戒感が高まったのが、昨年秋のラグビーW杯の時でした。来日した外国人がゴールデン街に集まり、連日連夜どんちゃん騒ぎを繰り広げた。この時、置き引きやスリの被害が多発したのです。泥酔する人が多いし、外国人だと警察に被害届を出さないケースが少なくなく、窃盗団にとってのホットスポットになってしまったんです。それ以降、近隣では同様の犯罪が頻発するようになり、組合が防犯カメラを設置し、定期的に動画のチェックをしていました」(新宿の飲食店関係者)

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