「10万円給付遅い」青森市に苦情殺到

東奥日報2020年05月02日08時52分

「10万円給付遅い」青森市に苦情殺到

 新型コロナウイルスの緊急経済対策で、国が全国民に一律10万円を配る「特別定額給付金」の給付時期をめぐり、青森市の小野寺晃彦市長は1日の会見で、すでに給付を始めた西目屋村や先行するむつ市と比較する市民から「給付が遅い」など多くの苦情が寄せられていることを説明。比較的早く受給できるホームページからの申請書類ダウンロード活用などを呼び掛けながら理解を求めた。

 同市の給付金申請受け付けは、11日午後1時から順次開始し、給付は最も早くて5月下旬の見込み。マイナンバーカード交付者を対象にしたオンライン申請に加え、独自の方式として市ホームページから申請書をダウンロードすることで、5月下旬に郵送する書類での申請より半月ほど早く受給できるようにした。

 小野寺市長は同市の申請受け付け開始時期について「書類による申請に限れば、東北の30万人都市では最速、全国の中核市では4位タイのスピードだ」と強調。

 「(人口)千人の村や5万人の都市と28万人の都市でできることは異なる。同じ土俵でスピードを競わされるのは、非常につらい」と恨み節も口にし「どうしても(書類の)印刷に時間がかかる。一刻も早く給付金が必要だという方は、(ダウンロードによる)自己申告型で申請をお願いしたい」と述べた。

 同市の給付金に関する問い合わせは、市新型コロナウイルス感染症特別対策室特別定額給付金チーム(電話017-734-2297)へ。

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