この記事では、すでに完結しているライトノベルの中から、
声を大にしておすすめしたい作品を、
8タイトルに厳選してご紹介していきます!
これまで300冊は読破してきたと思いますが、
その僕が断言します。
どの作品も、ハズレなしです。
ではさっそく、ご紹介していきましょう。
バカとテストと召喚獣(18巻・完結)
出版社:ファミ通文庫
著者:井上堅二
イラスト:葉賀ユイ
ジャンル:ラブコメ/ギャグ/学園/ファンタジー
あらすじ
物語の舞台となるのは、文月学園高等部。
この学園でおこなわれる試験には、「試験召喚システム」というものが採用されている。
二年次以降の振り分け試験によって、主人公・吉井明久は最低ランクと呼ばれるFクラスに所属することになった。
教室Fクラスの設備は、腐った畳に卓袱台があるだけ。
とても学び舎とは言い難い環境である。
その教室で始まったHRのなか登場したのは、なんと、学年トップクラスの学力を有する姫路瑞希。
彼女はもとから体が弱く、振り分け試験中に体調を崩しリタイアしてしまい、無情にもFクラスに振り分けられたのだった。
そんな瑞希に密かに憧れを抱く明久は、クラスのまとめ役である悪友・坂本雄二を煽り、瑞稀をFクラス(最低な環境)から救うべく、「試験召喚戦争」を勃発させた。
それは学園最強を誇るAクラスに戦争を挑み、最高ランクの設備を手中に収めようとするリスキーな賭けだった!
※参考文: Wikipedia
おすすめポイント
・とにかく爆笑できる
・個性豊かなキャラクターが多数登場
(補足)ギャグ線が非常に高いため、電車などで読まないことをおすすめします。
吉永さん家のガーゴイル(15巻・完結)
・作者:田口仙年堂
・イラスト:日向悠二
・ジャンル:コメディ/ファンタジー
あらすじ
物語の舞台は、御色町(ごしきちょう)という平和な街。
この街に住む吉永家の長女・双葉が主人公となる。
ある日、双葉は商店街の福引で、3等賞を引き当てた。
その賞品はなんと、喋る犬の石像だった!
犬の石像が吉永家に来てからは、吉永家を中心に、御色町に住む住人の生活は、がらりと変わる。
石像は、自らを門番だと主張し、吉永家の門柱の上に鎮座すると、訪問者がくるたび誰何(すいか)しては、不審者と決めつけて攻撃を繰り出し、これに双葉は激怒。
どうにかして、双葉はこの犬の石像を排除するべく、チェーンソーで破壊を試みるも、超硬質な石像にはかすり傷ひとつつけられない。
しかし石像は、双葉を始めとする吉永家の人々や街の住人たちとの触れ合いの中で、正しく物事を判断することを学んでいく。
やがて街の住人たちからの人気者となった犬の石像は、【御色町の守護者】と呼ばれることとなった。
主人である双葉、兄である和己、そして自らの創造者のひとりである高原イヨたちと協力しながら、次々に襲いかかる敵や困難と戦っていくこととなる。
※参考文: Wikipedia
おすすめポイント
・家族愛がたくさん盛り込まれている
・主人公と同じくらい、敵キャラも好きになる
・「日常系」がベースとなっているが、ファンタジー要素も強い。
(補足)スピンオフとして、『ガーゴイルおるたなてぃぶ』全4巻+番外編1巻があります。
文学少女シリーズ(16巻・完結)
出版社:ファミ通文庫
著者:野村美月
イラスト:竹岡美穂
ジャンル:ミステリー/ラブコメ/文学
あらすじ
主人公となるのは、過去に大きなトラウマを抱えている高校2年生・井上心葉。
ある日、文学少女である天野遠子の秘密を知ってしまった井上心葉は、彼女に強制的に文芸部に入部させられた。
部長を務める天野遠子先輩、そして井上心葉…部員はこの2人だけである。
それから毎日、文芸部の2人きりの部室のなかで、心葉は彼女に「三題噺」を書かされるのだった。
「これは事件よ!」
遠子先輩の口から突拍子もなく出たこの一言に振り回され、心葉は彼女と共にさまざまな事件に首を突っ込んでいく。
そうして関わっていく人物たちに、心葉は次第に心を開いていき、やがてトラウマの元となる一人の少女と再会する。
その後、心葉たちの運命が、徐々に動き出すのであった。
※参考文: Wikipedia
おすすめポイント
・(著)太宰宰の『人間失格』が題材になっている。
・上記に伴い、日本文学に興味を抱くきっかけとなるライトノベルといえる。
・シリアスな内容だが、ロマンチックな描写も多いため、ラブロマンスが好きな方にもかなり楽しめる。
(補足)著者・野村美月先生の書く文章は、とにかく綺麗です。
文学少女が好きな方には、同著・『ヒカルが地球にいたころ(全10 巻)』もおすすめしたい。
とらどら!(10巻・完結)
出版社:アスキー・メディアワークス
著者:竹宮ゆゆこ
イラスト:ヤス
ジャンル:青春/ラブコメ
あらすじ
主人公・高須竜児は、家事が得意で心も優しい。
しかし目つきが悪いというだけで、高校2年の新しいクラスでも、周囲から「高須=ヤンキー」と誤解されていた。
そんな竜児は、小柄だけど凶暴な【手乗りタイガー】と恐れられる、逢坂大河と出会う。
そして彼女の秘密(=想いを寄せる相手)を知ってしまったことにより、竜児の青春に大きな転機がやってくる。
竜児と大河は、それぞれの想い人と距離を縮めるべく、“戦友“ として行動を共にしていくのだ。
さて、周囲に避けられる竜児にも、少なからず親しく声をかけてくる者がいた。
爽やかだけど超マイペースな女の子・櫛枝実乃梨、それから文武両道だがちょっぴりズレてる委員長・北村祐作である。
この個性的なふたりと竜児&大河を入れた変なメンツができあがり、
やがて、竜児と大河の青春は、思わぬ方向に向かっていくのだった!
おすすめポイント
・話のテンポがいい。
・王道な設定だが、キャラの個性が突き抜けている。
・アニメ版から入ってもGOOD!
(補足)スピンオフ(全3巻)も合わせて読んでほしいです!
ゴールデンタイム(本編8巻・完結)+(外伝・番外・列伝各1巻)
出版社:KADOKAWA アスキー・メディアワークス
著者:竹宮ゆゆこ
イラスト:駒都えーじ
ジャンル:学園ラブコメ
あらすじ
大学への進学を機に、晴れて上京してきた主人公・多田万里。
しかし彼は、高校時代までの人生そのものの記憶が全くない。
高校卒業後に交通事故にあった万里の体は、魂を失った。
代わりに、“全く新たな魂“ が空っぽの体に宿り、“多田万里として“ 生活していたのだ。
そんな秘密をもちながら、万里はキャンパスへ移動中に道に迷った末、2人の人物と出会う。
ひとりは、万里とおなじくキャンパスへの道に迷っていた青年・柳澤光央。
ひとりは、柳澤光央をストーカーのごとく入学する大学まで追いかけてきた女性・加賀香子だ。
光央と共にいることを最優先に行動する加賀香子に、振り回されていく万里だが、楽しいキャンパスライフを実感していく。
しかし、多田万里として生きていた彼の身に、突然、信じられない異変が起きる…!
おすすめポイント
・前作の『とらドラ!』を超える作品。(僕個人の感想)
・サークルなど、大学ならではの青春が描かれているため、キャンパス・ライフを体験できなかった、中卒や高卒の読者にもおすすめ!
・記憶喪失の主人公に、ある異変がたびたび起こる場面には、特に期待してほしい。
登場人物たちの緊張感が伝わってくるので。
(補足)本編最終巻(8巻)を読む際は、ハンカチのご用意をお忘れなく。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12巻・完結)
出版社:アスキー・メディアワークス
著者:伏見つかさ
イラスト:かんざきひろ
ジャンル:ホームドラマ/ラブコメ
あらすじ
主人公・高坂京介は、妹とほとんど言葉を交わさなかった。
なぜなら妹・桐乃は、常に兄を見下し、態度もすこぶる悪いために、妹を毛ぎらいしていたからだ。
だがある日のこと。
京介は、妹が家族にも隠し続けていた、ある重大な秘密に関する地雷を踏んでしまったのである。
さらに京介は、夢にも思っていなかった。
まさか不仲つづきであった妹から、突然、「人生相談」をされることになるとは…!!
おすすめポイント
・“ツンデレ妹好き“ にはかなり楽しめる。
・本当に面白くなるのは中盤から。
・兄(京介)のかっこいい勇姿も見どころ。
(補足)後に「妹」というワードを含めた題名のライトノベルが続出してきたのは、この作品のメガヒットが影響したように思います。
ココロコネクト(本編8巻・完結)+(短編集3巻)
出版社:ファミ通文庫
著者:庵田定夏
イラスト:白身魚
ジャンル:学園青春
あらすじ
文研部の5人は、超常現象に直面していた。
主人公・八重樫太一、稲葉姫子、永瀬伊織、青木義文、桐山唯たちの間で、次々と【人格入れ替わり】が起こりはじめたのである。
その異常すぎる日常のなかで、彼ら彼女らの心の傷が浮かび上がり、5人の関係は次第にその形を変えていく…!
第11回えんため大賞特別賞受賞作品。
※参考文:amazonページより
おすすめポイント
・キャラクター設定がしっかりしている。
・人と人との繋がり、関わり方を考えさせられる。
・超常現象と深い関わりを持つ、ある存在(謎)が物語の緊張感を引き立たせている。
(補足)続編からも、様々な【超常現象】が5人を襲います!!
ゼロの使い魔(22巻・完結)+(外伝5巻)
出版社:KADOKAWA
著者:ヤマグチノボル
イラスト:兎塚エイジ
ジャンル:異世界ファンタジー
あらすじ
ごく普通の高校生である主人公・平賀才人は、ある日を境に、別世界での暮らしを余儀なくされた。
彼は、【ハルケギニア】という異世界に “召喚“ されたのである。
そして、才人を召喚したその女の子はルイズという。
彼女は、トリステイン魔法学校の生徒であるが、魔法の才能が全く無いことから、周囲から『ゼロのルイズ』と呼ばれていた。
才人を召喚してしまった彼女が失笑を買ったのは言うまでもない。
ツンツンした性格のルイズは、才人を “犬“ と呼び、それに彼は反発する。
そんな剣呑な関係から、ふたりの付き合いがはじまった。
だがルイズと共に困難に抗っていくうちに、才人のなかで葛藤が生まれる。
「元の世界(=地球)に帰りたい」という希望と、
「このままルイズをおいて帰りたくない」という意思がせめぎ合った末、才人はこの異世界で戦い抜くことを決意するのだった。
おすすめポイント
・キャラクターが斬新。
・「異世界ファンタジー」の古典といえる。
・“ M男“ の方は必見!美少女に犬扱いされる主人公が、羨ましくてしょうがない!
(補足)(著)ヤマグチノボル先生は、2013年4月4日にお亡くなりになりました。
そしてこのとき、まだ『ゼロの使い魔』は完結しておりませんでした。
しかし、完結までのプロットがすでに出来上がっていたため、ヤマグチノボル先生ご本人と遺族の意向により、ライトノベル作家「志瑞祐」先生が引き継ぐ形で続巻(21巻・最終巻22巻)が刊行されました。
ちなみに、作品独自の味が変わるのではないか、と僕は危惧していました。
しかし、まるで亡きヤマグチノボル先生自ら手掛けたのではないかと思えるほど、『ゼロの使い魔』の作風・クオリティが見事にトレースされていたのです。
闘病中でありながら、最後まで力を尽くされたヤマグチノボル先生、そして、当時は名を伏せておられた代筆者・志瑞祐先生に心からの感謝を、ここに記します。
本当に、お疲れ様でした。
ありがとうございました。
【完結】おすすめライトノベル・まとめ
この記事では、すでに完結しているライトノベルの中で、僕が特におすすめしたい8タイトルをご紹介しました。
ここからは余談ではありますが、
さらにこの8タイトルのなかから、個人的に最もおすすめしたいライトノベルをご紹介させてください。
それは、『吉永さん家のガーゴイル』です。
理由は、著者の作品に対する「情熱」がハンパないからです。
具体的にいうと、
本作では、ギャク寄りの日常系からはじまり
刊数を重ねた後半からは、シリアスな話に突入します。
そのシリアスな話では、僕たちが体験していない「第二次世界大戦」を迎えた日本が舞台となっているのです。
それも、まるで著者自身が、戦時中の日本を体験していたのではないかと疑ってしまうほどに、当時の世界観が生々しく描かれています。
そして、そのリアルな世界が描かれた文章を裏付けているのは、
圧倒的な「取材量」であることに他なりません。
そんな多大なる感動と、命の尊さを学ばせてくれた『吉永さん家のガーゴイル』は、ライトノベルの枠を超え、学校の教科書として読み継がれてほしい!と、
僕は切に願っています。