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岐阜

シジュウカラ、電柱カバー内で子育て 多治見

電柱カバーの中にいるひなにえさを運んできたシジュウカラの親鳥=多治見市虎渓山町で

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 多治見市虎渓山町で、野鳥のシジュウカラが電柱を支えるワイヤに付けられた保護用カバーの内部に営巣し、子育てをしている。

 シジュウカラは渡りをしない留鳥で、体長は一四・五センチほど。顔の横が白く、くちばしの下にかけて黒い線がのびているのが特徴。

 電柱のカバーに巣を作った親鳥は、五~十分おきに虫などをくわえて巣に戻ってはカバー上部の穴から出入り。親鳥が近づくと、中からひながえさを求める「ちゅんちゅん」という声が響く。

 野鳥に詳しい市土岐川観察館アドバイザーの富田増男さん(72)によると、市内では木の穴などで巣をつくることが多く、電柱のカバーの中に巣を見つけたのは初めてという。内部を見ることはできないが、通常は一度に七~十羽のひなを育てるという。

 近所に住む主婦(62)は、カバーの中で子育てをしていることに驚き、「安全なところを見つけたと思う。近くにはマムシが出るので襲われないといいけど」と目を細めて心配していた。

 (真子弘之助)

 

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