熊本日日新聞社、熊日グループからのお詫び

     熊本日日新聞社(熊本市中央区世安町)のグループ会社の一つである熊日都市圏販売(同)が作製し、一部地域に配った「熊日de充実すごもりライフ」と題したチラシに、「男=青系」「女=赤系」と性差を色分けし、家庭内の役割分担を決めつけるような不適切な表現が含まれていました。ジェンダーや性的少数者をテーマに報道してきた新聞社のグループ会社で不適切な表現を使ったことをお詫びします。以下の通り、経緯を報告するとともに、今後、グループ全体で理解と意識向上を図る取り組みを進めていきます。

     今回のチラシは、新型コロナウィルスの感染拡大による緊急事態宣言を受けた外出自粛の呼びかけがある中、新聞の配達と販売を担うグループ会社である熊日都市圏販売が大型連休を自宅で過ごす世帯向けに新聞購読を提案する目的で作製しました。

     チラシには家族とペットのイラストを入れていました。そのイラストの女性2人の絵の上には「断捨離して大掃除」「いつもより手の込んだ料理」と、男性2人の絵には「映画鑑賞」「ゆっくり読書」と記載していました。イラストの色も男性は青系、女性は赤系と分けていました。男女の役割を固定化させる意図はありませんでしたが、熊日都市圏販売の社内でも理解や意識が十分でなくチェックできませんでした。今回のチラシは17,100枚印刷し、配布を始めていました。29日にFacebook上で指摘を受け、差し止めましたが、熊本市内を中心に7,638枚の配布が済んでいました。

     今後、熊日都市圏販売では社員の意識と理解を向上させるため、研修を実施するとともに、社内のチェック体制を強化します。さらに熊日グループ全体としても理解と意識を向上させる取り組みを進めていきます。



    2020年4月30日
    熊本日日新聞社