札幌市は4月29日、新たに感染が確認された26人の感染者の詳細を発表しました。

 28日に判明した介護老人保健施設での集団感染者が新たに15人増えたほか、院内感染の北海道がんセンターの患者と医師、さらに中学校教員、警察官、消防職員の感染もわかりました。10代と10歳未満の小学生男児の感染も判明しています。

 詳細は以下の通りです。

■茨戸アカシアハイツ

・70代男性

・80代男性2人(いずれも中等症)

・80代女性7人

・90代女性4人

・100代女性

 高齢者施設で感染が相次いでいる中で、札幌市は感染経路については、調査中としました。

29日は北海道でも5人の感染が確認されていて、茨戸アカシアハイツ関連の感染者は35人となりました。

■北海道がんセンター

・50代女性患者

・20代男性医師

これで北海道がんセンター関連の感染者は67人となります。

■札幌市立中央中学校

・40代女性 学校教員(すでに感染判明70代女性との同居家族)

 22日夜に発熱やのどの痛みなどが出て、28日に陽性が判明。症状が継続した23日以降は在宅勤務などを続けていました。学校は休校中で、今後速やかに消毒作業をするということです。

■札幌市消防局

・50代男性 消防職員

 札幌北消防署の出張所 消防隊所属で、23日に発熱やけん怠感などの症状が出て、28日に陽性が判明しました。

発症以降は自宅待機していて、一般市民との接触はないということです。

すでに感染判明の60代男性消防職員と14日に同じ出張所で勤務をしていたということですが、札幌市は発症日の関係で濃厚接触者とは見ていません。

【その他の感染者情報】

・40代 男性会社員

・10代 男子小学生

・10歳未満 男子小学生(上記3人は同居家族)

・10代 女子高校生(すでに感染判明の50代女性アルバイトとの濃厚接触者)

・10代 女性アルバイト(すでに感染判明の10代男性会社員と10代女性専門学校生との濃厚接触者)

・50代女性

・20代男性 警察官(北海道警察本部勤務)

 札幌市で新たに感染判明26人中、感染経路がわからないのは3人です。

 札幌市で過去最多に並ぶ1日26人の感染者が確認されるのは2日連続3回で、札幌市の担当者は、「何としても市中感染のリンク切れを防ぐことをしなければ、いつまでも感染者が出ることになる。東京のように100人を超えるようなことになりかねない」と危機感をあらわにし、極力接触を避けることの重要性を訴えました。