本日紹介する銘柄は世界中に資産運用サービスを展開している米国企業で、インベスコ(ティッカー:IVZ)という銘柄になります。
今や世界時価総額TOP30の優良企業はほとんどアメリカに集中しているという点も魅力的ですね。
今回はちょっとマイナーな銘柄ですが、QQQという投資家に人気のあるETFを運用しているインベスコ(IVZ)という銘柄について紹介したいと思います。実際に私も投資をしている米国株ですね。
この記事のポイント
- インベスコは増配年数11年の資産運用会社です。bloomberg(ブルームバーグ)では株式、債券、分離勘定、上場/合同型/バランス型の投資信託を提供していると解説しています。
- インベスコは2010年以降は配当金の推移が右肩上がりですが、2020年の新型コロナの経済後退懸念を受けて、株価が大きく下がってしまっただけでなく、2020年5月権利落ち日で減配を発表しています。
目次
インベスコ(IVZ)の企業について
インベスコ(ティッカーシンボル:IVZ)はアメリカにある世界有数の独立系資産運用会社であり、世界各地(約20カ国)で投資サービス(投資信託)を行っているグループ会社です。1935年に設立された歴史のある企業です。
株式、債券、分離勘定、上場/合同型/バランス型の投資信託を運用しています。
2019年時点では8900人もの従業員数を誇り、アメリカ合衆国 ジョージア州 アトランタに本社を置いています。
人気のあるETFであるQQQを運用しており、日本においては「インベスコ・オフィス・ジェイリート」という都内でオフィスを中心に投資しているJ-REITを展開しています。
その他、インベスコが運用しているETF・投資信託のリストはこちらのURLから確認することができます。結構な数の投資信託を運用しています。
http://www.invesco.co.jp/funds/lists.html
インベスコ(IVZ)の投資情報
ホームページ(英語) | https://www.invesco.com/ |
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ホームページ(日本語) | http://www.invesco.co.jp/ |
PER | 5.55倍 |
EPS | 1.53 |
企業時価総額 | 3,772.14万ドル(約4,091億円) |
株価 | 7.81ドル(2020年04月04現在) |
配当利回り | 7% |
1株の配当金 | 0.775ドル(約100円) |
自己資本比率 | 31.87% |
権利落ち日 | 2月、5月、8月、11月(配当金支払いは翌月) |
インベスコ(IVZ)の株を保有している有名な米株投資家
こちらの2名のビリオネアの米株投資家はインベスコ(IVZ)に投資しているようで、取得単価はそれぞれ異なるようです。
- レイ・ダリオ氏
- ジョージ・ソロス氏
レイ・ダリオ氏の場合は平均取得コストが18ドルで、ジョージ・ソロス氏は24ドルの平均取得単価となっています。
新型コロナによる株価暴落で、今はおそらく大きな含み損を抱えている状態かも知れません・・
インベスコ(IVZ)はQQQを運用していることで有名である
インベスコはナスダック100指数に連動するETF(ティッカーQQQ)を運用しており、その他にも200以上の投資信託を運用しています。
QQQはどのようなETF(上場投資信託)というと、アメリカのNASDAQ100に上場している企業に投資している銘柄で、アップル(AAPL)、マイクロソフト、アマゾン、フェースブックなどの大型企業がQQQのポートフォリオに含まれています。
純資産は8.8兆円と総ETFの中では純資産6位です。
ナスダック100指数は、ナスダックに上場する、金融銘柄を除く、時価総額上位100銘柄の時価総額加重平均によって算出される株価指数です。
日本におけるインベスコ(IVZ)の事業展開
インベスコグループは日本においてこちらの事業を展開しています。
- インベスコ・アセット・マネジメント株式会社
- インベスコ・グローバル・リアルエステート・アジアパシフィック・インク
- インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人
その中でもインベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人は国内の証券会社に上場しているJ-REITですので、個別株として投資することは可能ですね。
インベスコ・オフィス・ジェイリートは2万円以内で購入することができ、年に2回ほど、配当金を貰うことができる銘柄です。
配当利回りも今の時点では5%を超えており、インカムゲイン銘柄としては保有しようと考えている候補銘柄です。
こちらの記事に詳しく解説していますので、興味がありましたら一度チェックしてみてください。
インベスコ(IVZ)の株価と売上高
インベスコ(IVZ)の株価
直近20年のインベスコの株価のチャートとなります。ここ12年の間、下落が主に目立つのはリーマンショック、2020年の新型ウイルスショック。
2015年には株価が回復し、40ドルまで上昇しています。2017年以降、株価は凄まじい勢いで下落しており、2020年04月現在ではたった7ドル(800円)まで下落していますので、新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。
私は始めてインベスコに投資した時、2019年の8月あたりで株価は16ドルでその時は利回りが7%くらいでした。
現在は新型コロナの影響で株価が7ドルへと大きく下落したことにより、配当利回りは15%と一時的に上昇していますが、その後はあっけなく減配となり、インベスコの配当利回りは再び7%に逆戻りしています。
インベスコ(IVZ)の売上高
2020年予想 | 48億ドル(5,301億円) |
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2019年 | 43億ドル(4,782億円) |
2018年 | 53億ドル(5,820億円) |
2017年 | 51億ドル(5,652億円) |
2016年 | 47億ドル(5,194億円) |
インベスコは2019年、株価下落と共に売上高も大きく落ちていますが、2020年予想の売上高は新型コロナウイルスが世界で蔓延する前に発表された数字のため、下がる可能性があるかも知れません。
インベスコ(IVZ)の配当実績
ご参考までに、過去3年間のインベスコの配当金支払いの履歴を載せておきます。
2020年の新型コロナウイルスによる経済後退の懸念を受けて、配当支払いは0.31ドルから0.155と半分まで下がっています。
無配に転換した銘柄が多い中、何とか配当支払いを続けてくれるのは嬉しいですね。
権利落ち日 | 配当金 |
2020年05月08日 | 0.155ドル |
2020年02月12日 | 0.31ドル |
2019年11月08日 | 0.31ドル |
2019年08月14日 | 0.31ドル |
2019年05月09日 | 0.31ドル |
2019年02月13日 | 0.30ドル |
2018年11月09日 | 0.30ドル |
2018年08月15日 | 0.30ドル |
2018年05月10日 | 0.30ドル |
2018年2月14日 | 0.29ドル |
2017年11月13日 | 0.29ドル |
2017年08月15日 | 0.29ドル |
インベスコ(IVZ)の配当金の推移
2008年のリーマンショックではさすがに減配していますが、2009年以降にかけて、配当金の支払いの増配を2019年までちゃんと続けています。
2020年では世界を震撼させた新型コロナウイルスショックの影響により、株価が大きく下落してまい、利回りは一時的に8%から14%に急上昇しています。
そして2020年の5月の権利落ち日では配当支払いが0.31ドルから0.155ドルへと半分になっていますね。
これにより、予想として1株あたりの年間に受け取る配当金は1.23から0.775ドルという予想です。
インベスコ(IVZ)に投資しているETFについて
インベスコに直接しなくても、そもそもインベスコに投資している有名な米国ETFがいくつかあります。
ETFは多くの個別株に一括して投資している上場投資信託のため、例え一社が倒産したとしてもETF自体はなくならないため、リスク分散にもなるので、初心者には勧めやすいでしょう。
インベスコに投資している主な米国ETFはこちらです。
バンガード・S&P 500 ETF (VOO)
VOOは純資産13兆円と全てのETFの中において3位です。とても驚きですね。
バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
VYMはアマゾン、マイクロソフトといったITの巨人が含まれていませんが、その他時価総額が大きいS&P500の米国株に投資している初心者にもおすすめできるETFです。
インベスコがさりげなくポートフォリオに入っているのもインベスコの株主として安心しているところです(笑)
SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)
SPYDはVOOやVYMの後に設立されたETFであり、純資産は1,900億円と負けていますが、運用コストの低さ(0.07%)は魅力的であり、利回り5~6%とこれから成長してくれるETFだと信じています。
どれもこれも有名なETFですね。
SPYDやVOOに投資している米国株投資家は多いため、気付かないうちに間接的にインベスコに投資していることになります。