米国ETF

米国ETFでおすすめは?人気ETFを徹底比較(2019〜2020年)

米国ETFの中でおすすめのものを知りたいです。リターンや利回りなどを比較すると、どのETFが良いんですかね?

このような疑問を持つ方に向けて記事を書きました。

今回の記事の内容
  • そもそも米国ETFの特徴とは?
  • 米国ETFのおすすめ4選とは?
  • おすすめの米国ETFの比較は?

投資歴20年のかいまるです。米国ETFのVTIを含め米国株を中心に1千万円以上を資産運用しています。

米国ETFの中で自分がおすすめするのはズバリ株価指数に連動するタイプのものです。株価指数の組み入れ対象である銘柄に丸ごと投資できる、長期的に見れば大きなリターンが期待できるため。

もちろんETF自体には株式タイプだけじゃなく、債券、REIT、金などに連動するさまざまな商品があり、日本から投資できるものだけでも何百にもなります。

ただ、手数料の低さや長期的な高い期待リターンを考えると、基本的には株価指数に連動するタイプが鉄板ですね。

今回は、そんな米国ETFの中で自分が最もおすすめする株価指数に連動するETFについて紹介します。

なお米国株や米国ETFに関連するページについて、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。

目次 [show]

そもそも米国ETFの特徴とは?

「米国市場全体の株式を保有する」

大げさに聞こえますが、実際のところ非常に簡単にできてしまいます。日本にいながらネット証券でポチポチっと米国の株価指数に連動するETFを買えば良いだけですね。

金融業界で「20世紀最大の発明」とも言われるETF。S&P500やダウ工業株30種平均といった代表的な株価指数全体に低コストで投資できる商品として機関投資家のみならず、個人の投資先としてもはや定番の商品です。

これらETFの特徴を簡単にまとめると、

・1つの商品で分散投資が可能

・価値がゼロになることは無い

・米国市場や株価指数を丸ごと買える

ということ。

例えばバンガードの主力ETFであるVTIは3600以上の米国の大中小すべての銘柄をまとめたETFです。個人で3600を超える銘柄を持つことはほとんど不可能。しかし、ETFならできてしまうんですね。

ETFに含まれる企業のうち1社が倒産したとしても、他の企業の成長でカバーできます。なので、米国経済が成長を続けるならば、米国株式市場も成長を続けることになるんです。

個別株では倒産により株が紙切れになることはありえても、ETFの価値がゼロになることは米国経済自体が破綻しない限りないでしょう。

そんな米国ETF。次に株価指数に連動するETFの中でもおすすめ商品を紹介します。

米国ETF:おすすめ4選とは?

米国の株式市場は年率7〜9%近くで成長しているので、長期の成長をしっかりと狙えるという点で株価指数などに連動するETFは外せない投資先といえます。

米国株式市場には様々な株価指数があり、S&P500、NYダウ、ナスダックあたりが世界的にも有名ですね。

その株価指数に連動するETFの中でも、定番中の定番である米国ETFのおすすめ4選をご紹介します。

米国ETF おすすめ①:VTI

一言で言ってしまえば”米国株式市場に丸ごと投資するETF”です。

以下のツイートのとおり米国株式市場の約3600銘柄へ分散して投資しているETFです。株式に連動する米国ETFの中で最もオススメするのがこのVTIですね。

VOOなどの株価指数に連動するETFとの大きな違いは、大型株だけでなく成長の期待される無配の小型株も構成銘柄に含まれる点ですね。カバー率は米国市場に上場する銘柄の99%にもなります。

歴史的に小型株の方が大型株よりもパフォーマンスが良くなるので、長期的に資産を大きく育てたいとう用途にはぴったりの米国ETFです。

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米国ETF おすすめ②:DIA

世界で最も有名が株価指数であるNYダウに連動するETFです。

特徴は以下のツイートのとおり。構成銘柄は、世界的なグローバル企業がほとんどなので、米国経済だけを反映したというより世界経済を反映させた指標と言えます。

NYダウの方が、S&P500よりも最近のパフォーマンスが優れていることもあり、おすすめ2番目に持ってきました。

ETFという観点で特徴的なのが、銘柄数30銘柄と少ないことと、単純に平均を取って算出されているところです。なので、例えばボーイングのような株価の高い銘柄が航空機事故のニュースなどの大きく下げると、ダウ指数全体を大きく引き下げることになります。

日々のニュースの中でS&P500はプラスなのにNYダウはマイナスになっているというケースは良くありますね。DIAは、個別の構成銘柄の影響が大きいということです。

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米国ETF おすすめ③:VOO

S&P500に連動する米国バンガード社のETFですね。あまりにも定番すぎるETFで、もはや細かい説明は不要でしょう。

特徴は以下のツイートのとおり。

NYダウと比較すると、構成銘柄が多くて中型株も含まれるところが大きな違いですね。どちらが良いかは、もはや好みの問題でしょう。

他の会社もS&P500に連動するETFを運用していて、スパイダー社のSPY、ブラックロック社のIVVあたりが有名ですね。むしろ、これら2つのETFの方が歴史が古く運用総額はVOOより大きくなっています。

ただ信託手数料はSPY:0.09%、IVV:0.04%となっていて、VOO:0.03%が最もリーズナブル。当然のことながら、これらETFの運用成績はほぼ同じ。

なので、好みの問題はあるかもですが手数料が最も低いVOOを選んでおけば間違いないかと。

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米国ETF おすすめ④:QQQ

世界最大の新興市場(ベンチャー)向けの株式市場であるナスダック市場に連動するETFですね。

特徴は以下のツイートのとおり。

最近のパフォーマンスが最も良いものの、信託報酬が0.2%と他のETFに比べて高いこと、配当利回りが低いことから第4位としました。

QQQは、正確に言うとナスダック市場の時価総額上位100社の株価に連動するETF。完全ではないもののナスダックへの連動性が極めて高いものになっています。

今をときめくGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)とマイクロソフトだけでQQQ構成比率の約45%を占めます。新興市場と言っておきながら、実はITの巨人が席巻しているんですね。

なので個別銘柄の投資はためらうけど、GAFA全体に集中投資したい人に取ってはおすすめのETFといえますね。

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番外編:SPXL

株価指数に連動するETFにもレバレッジ型のものがあります。SPXLはS&P500に連動したレバレッジ3倍の米国ETF。リーマン後の10年間で株価は何と18倍(⁉︎)にまで上昇しているんですね。

リスクが極めて高く万人にオススメできるETFではありませんが、S&P500が今後も右肩上がりで成長を続ける限りは、それ以上にSPXLは上昇します。

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おすすめの米国ETFの比較は?

これらVTI、VOO、DIA、QQQをパフォーマンスや手数料などの商品性の観点から簡単に比較してみると、

  1. 過去5年のパフォーマンスはQQQ圧勝
  2. 手数料や分散などの商品性はVTIやVOO

ということですね。クイックに見て行きます。

過去5年のパフォーマンスはQQQ圧勝

以下のチャートは過去5年間の株価推移を比較したものです。

赤:VTI 緑:DIA 青:VOO 紫:QQQ

これを見ると、全体傾向として同じような株価推移ですが、GAFAの比率の高いQQQのリターンが極めて高いことがわかりますね。ここ数年のITセクターの好調さが株価にも表れているということでしょう。

意外だったのがNYダウに連動するDIAがVOOよりもリターンが高いこと。5年という短い期間を見ると、アップルやマイクロソフトなどの大型株に資金が流れたんですね。なお、20年で比較するとS&P500の方がパフォーマンスが高くなります。

VTIとVOOのパフォーマンスはほとんど変わらないですね。分散が効いているので5年という短い期間だと差がほとんど出ないということでしょう。

手数料や銘柄数などの商品性はVTIやVOO

ここはクイックに。利回りや手数料をまとめました。

利回り 手数料 銘柄数
VTI 1.74% 0.03% 3600
VOO 1.91% 0.03% 515
DIA 2.07% 0.17% 31
QQQ 0.77% 0.20% 103

VTIやVOOの商品性が極めて優れていることがわかりますね。ちなみVTIは増配率も高くて、5年平均で年率9%にもなります。

値上がり益だけじゃなく、長期的なインカムの上昇にも期待できる。VTIはそんな商品と言えるでしょう。

なお、米国株に投資する魅力は高配当で長期間連続増配している個別銘柄が多いことです。中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。

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「米国ETFのおすすめは?」まとめ

今回は、米国ETFのおすすめは?ということで、株価指数に連動するETFの特徴とおすすめ4選、パフォーマンス比較について取り上げてきました。

現在の米国株式市場は、世界的に一人勝ちの状況。人口が増え続け、優秀な頭脳が集まり、イノベーションが絶え間なく起こる。将来的に米国市場の成長は揺るぎないものと言えます。

この成長を丸ごと取り込める商品が、株価指数に連動する米国ETFということ。リーマンショック以降、過去10年で10%以上のリターンを誇っており、長期的な資産形成にはもはや欠かせないですね。

最後に米国株や米国ETFを賢く運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

取引手数料ゼロで米国ETFを購入できる証券会社

今から米国株の投資を始める方には”取引手数料ゼロ”のDMM株が圧倒的にお得でおすすめです。

米国株は、大手のネット証券であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入することが可能ですが、手数料は3社横並びで約定代金の0.45%(最大20ドル)。

日本株の売買手数料よりも、かなり割高な状態なんですよね。

その点、DMM株なら取引手数料ゼロで米国株を購入することが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

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米国株に関する情報を効率よく収集するには?

日本ではアクセスしずらい米国株の情報を日本語で配信するモトリーフールメールアドレスを登録するだけで鮮度の高い情報が無料で送られてきます

自分も登録してみたところ、おなじみのバフェット銘柄に関する内容や、業績良好な医薬品株・機械株に関する内容などがタイムリーに送られてきます。モトリーフールの情報はエコノミスト誌のような海外メディアからも高い評価を受けているんですよね。

米国株の情報はどうしても乏しくなりがちなので、この機会に登録してみるとよいです。登録は無料です。

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なお、モトリーフールの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。

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米国ETFに手間をかけずに自動運用する方法とは?

株式への資産運用が最もパフォーマンスが良いことは、過去のデータから明らかですが、コロナショックのように短期間で大暴落することも。

やはり資産運用の基本は米国株、日本株を保有しつつ、債券や金、不動産などに資産を分散して長期運用するというのが合理的な手法です。

自分でポートフォリオを作って運用するのも良いですが、ウェルスナビを活用して長期投資すれば、ロボアドバイザーが世界中の市場の株、債券、金、不動産などの米国ETFに分散投資してくれます。

自分も活用していますが、口座にお金を振り込めば基本的に何もしなくても良いんですよね。忙しい会社員や主婦の方に特におすすめです。詳しくは以下の記事にまとめています。

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最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

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