音MADにおける「音圧」という言葉の意味について
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音MADにおける「音圧」という言葉の意味について

2016-12-24 02:38
    調べればすぐ出てくるので改めて書くほどの内容でも無いんですが、以前書いたマスタリングについての記事の補足ということで。書くの遅すぎですね。



    まず、「音圧」という言葉は大まかに分けて3つの意味合いを持ちます。
    1. 音の大きさ
    2. 音量レベルに対して体感的に得られる音の大きさ
    3. 音の迫力
    複数の意味があるせいで解釈が異なり、言ってることが間違って伝わってしまうことがままあるので注意しましょう。以下詳細について。


    1. 音の大きさ
    これは読んだままの意味合いです。
    音の大きさを測定する時にデシベルという単位を用いますが、10デシベルよりも100デシベルの方が音が大きくなります。
    純粋に「音量」と言うことの方が多いですが、たまに音圧と表現されることもあります。

    使用頻度は低め。というよりこの意味では基本的に使われません。素直に音量って言おう


    2. 音量レベルに対して体感的に得られる音の大きさ
    前回の記事で触れた「音圧」はこの意味合いで用いています。所謂「ラウドネス」です。
    RMSLoudness(LU=Loudness Unit)と言った単位で表されます。

    これについては実際に見聞きした方が早いので、まずは以下の動画を参照ください。



    1つ目のお尻よりも2つ目のお尻の方が大きいですね。波形としても後者の方が太く表示されています。
    しかしながら、ピーク値(=最大時の音量レベル)はどちらも0dBとなっています。これが、「前者よりも後者の方が音圧が高い」状態となります。

    ちなみに音圧が高けりゃいいのかって言えばそんなことは無いです。興味のある人は「音圧戦争」とかで調べてみてみると面白いかもしれません。


    3. 音の迫力
    音MAD的によく言われがちな「音圧」の意味合いはこれです。
    「迫力のある音」に対して「音圧が高い」と表現します。当初は誤用ないしは勘違いから言われたものと思いますが、今や普通に通じる言葉なので全然用いて良いと思います。ただややこしい。
    YOU WA SHOCK!を掛けリバーブをうっすら乗せるとお手軽にウケの良いサウンドになりますが作り手にはすぐバレる諸刃の刃。

    作り手でない人が「音圧が~」とか言っていたら大体これだと思います。と言うよりDTMer以外は大体この意味合いで使ってるんじゃないでしょうか。ラウドネスがどうこうとか普通に暮らしてたら必要ない知識だし!




    このように、音圧という言葉は複数の意味合いを持っていますが、どれかが間違っている、どれかが正解とかいうような問題ではないので文脈に合わせて読み解く能力を身につけると良いと思います。

    ■関連
    音MAD音圧論(前編)
    https://ch.nicovideo.jp/mad/blomaga/ar1737401
    https://ch.nicovideo.jp/mad/blomaga/ar1737416


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