北海道鈴木直道知事と札幌市秋元市長は4月30日に連名で緊急メッセージを出し臨んだ共同会見で、ゴールデンウイーク期間中に「都市封鎖並みの外出自粛」の要請を訴えました。
「ゴールデンウイーク緊急メッセージ」の内容は以下の通り。
・札幌市民はとにかく家にいる
・道民は札幌に行かない
・道内外の住民は都道府県間の行き来はしない
このメッセージについて鈴木知事は、「札幌市の状況が日本の中でも非常に厳しく、この取り組みを徹底していかなければ、179市町村に感染拡大する恐れがある」として、「都市封鎖に相当する行動自粛をお願いし、何とか危機的状況を乗り越えていきたい」と述べました。
会見冒頭で札幌市の秋元市長は、感染者が4月急激な増加が続いていて、老人福祉施設や医療機関のクラスターに加え、どこで感染したかわからない人が増えている状況を説明し、このままではゴールデンウイーク期間中にも医療体制がひっ迫する恐れがあることを説明しました。
秋元市長の説明した主な内容は以下の通りです。
・札幌は本州の他の都市と比べ10日から2週間ずれて発生している
・4月6日の入院患者20人くらい→278人(29日現在)へ急増
・感染経路不明の患者が増加傾向にあること
・重症患者のベッド32中、現在15床が埋まり連休中に不足する恐れなど
秋元札幌市長はひっ迫する医療現場の窮状を説明し、感染拡大を防ぐため「人と人との距離をとるお願いをしなければならない」と訴えました。
あわせて医療機関への緊急メッセージも出し、ゴールデンウイーク期間中の医療提供へ最大限の協力を求めました。
一方、5月7日以降の小中学校などの学校再開については、鈴木知事も秋元札幌市長も「札幌市での7日再開は難しい」としながらも、国の緊急事態宣言に合わせて判断するものとして、30日時点での方向性は明言しませんでした。