そんな彼女のいつもは、髪と髪の間に隙間がありながら、まっすぐ下に伸ばされた髪のシャープさが印象的。いつもと違ったヘアメイクに最初は戸惑っていたのかもしれない。周囲から可愛いと声をかけられると、なかなか本心を見せぬ彼女の反射的なコミカルな動きがいつものように現れて、くるっと回ってみせたりする。そんな姿がかわいらしいのはもちろんであるが、最後に向けてくれた何ともない笑顔がとても素敵だ。
笑顔は、美しいとき、幸せなとき、嬉しいときなどの明るい心理状態から現れてくるものだと想像できる。しかし、周りの空気を読むことが得意な私は、周囲へ配慮する心の動きから笑顔を作って見せたりするときもある。それは明るい心理状態とは限らない。なんて経験は、もしかしたら誰にでもあることなのかもしれない。笑顔ってすごく複雑で繊細なものだと思う。
彼女は私より8歳年下であるが、笑顔の複雑な繊細さを知っている。だからこそ、彼女の何でもない笑顔はより輝いている。でも、もちろん、繊細な彼女の笑顔だって忘れることはない。