2008.03.01 Saturday
『虎 虎 虎』 黒澤明が撮影したフィルムが残っていた!
トラトラトラ! (ベストヒット・セレクション)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
黒澤明が撮影した『トラトラトラ!』のフィルムが残っているというニュースが入ってきました。見たい!記録しておきましょう。
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黒澤未完成作品 完全版製作へ(スポーツニッポン) - goo ニュース
2008年3月1日(土)06:00
故黒澤明監督が生前約50分だけ撮影した未完成作品「現代の能」が、生誕100年にあたる2010年に完全版で公開される。記念企画を計画している「AK100プロジェクト実行委員会」が発足し、29日に都内で発表した。また、黒澤監督が撮影途中で降板した日米合作「トラ・トラ・トラ!」(1970年)の未公開映像約10分が見つかり、こちらも公開の予定だ。
「現代の能」は83年、「乱」の製作が資金繰りの問題などで中断期間中に監督する予定だった作品。世阿弥原作で平家物語をもとにした能「八島(やしま)」の舞台を撮影するドキュメンタリー。岩手・平泉の能楽堂で約50分だけ撮影されていた。
撮影は「乱」の再開に伴ってストップ。死後、フィルムを所有していた黒澤プロダクションが国に寄贈。関係者によると、台本上ではあと1時間分の撮影を残しており、これを新たに撮影して当初の予定通り約1時間50分の新作として公開する。生誕100年の目玉企画だ。
その一部が、この日の発表会で初めて上映された。黒澤作品には「蜘蛛巣(くものす)城」など能を題材にした映画が多い。それだけに、ドキュメンタリーは来場者の注目を集めた。会場では、「どん底」など5本の作品に出演した女優香川京子(76)も興味深そうにスクリーンを見つめていた。
一方、真珠湾攻撃を日米双方の視点で描いた「トラ・トラ・トラ!」で、黒澤監督が製作方針をめぐり映画会社と対立して、降板前に撮影した8~12分の未公開フィルムがあることも判明。関係者によると、東映京都撮影所で撮影された近衛文麿首相(千田是也)と山本五十六連合艦隊司令長官(山村聰)のシーンだという。こちらも記念企画の一環で公開されるという。
黒澤監督の長男で黒澤プロダクション代表取締役社長の久雄氏(62)は「これが最後の親孝行。若い人にもぜひ、黒澤明を見ていただきたい」と話した。
**********
気になるのは、黒澤が撮っていたときの山本五十六は、素人俳優がやっていたはず。でも、とりあえず見てみたいものです。
なお、黒澤の監督降板の真相については、次の本が幸便です。

黒澤明vs.ハリウッド―『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて
田草川 弘
(レビューは、こちら!)
マイケル・ベイ監督の『パールハーバー』をBDで見るたびに思うのが、ベイ並みの予算で黒澤に本作を撮らせてあげたかったということです。
『トラトラトラ!』の中に『パールハーバー』の戦闘シーンを入れて編集してもらえないでしょうか。前者の脚本は、基本的に黒澤のもの。相当重厚なものになると思うのですが・・・。
黒澤未完成作品 完全版製作へ(スポーツニッポン) - goo ニュース
2008年3月1日(土)06:00
故黒澤明監督が生前約50分だけ撮影した未完成作品「現代の能」が、生誕100年にあたる2010年に完全版で公開される。記念企画を計画している「AK100プロジェクト実行委員会」が発足し、29日に都内で発表した。また、黒澤監督が撮影途中で降板した日米合作「トラ・トラ・トラ!」(1970年)の未公開映像約10分が見つかり、こちらも公開の予定だ。
「現代の能」は83年、「乱」の製作が資金繰りの問題などで中断期間中に監督する予定だった作品。世阿弥原作で平家物語をもとにした能「八島(やしま)」の舞台を撮影するドキュメンタリー。岩手・平泉の能楽堂で約50分だけ撮影されていた。
撮影は「乱」の再開に伴ってストップ。死後、フィルムを所有していた黒澤プロダクションが国に寄贈。関係者によると、台本上ではあと1時間分の撮影を残しており、これを新たに撮影して当初の予定通り約1時間50分の新作として公開する。生誕100年の目玉企画だ。
その一部が、この日の発表会で初めて上映された。黒澤作品には「蜘蛛巣(くものす)城」など能を題材にした映画が多い。それだけに、ドキュメンタリーは来場者の注目を集めた。会場では、「どん底」など5本の作品に出演した女優香川京子(76)も興味深そうにスクリーンを見つめていた。
一方、真珠湾攻撃を日米双方の視点で描いた「トラ・トラ・トラ!」で、黒澤監督が製作方針をめぐり映画会社と対立して、降板前に撮影した8~12分の未公開フィルムがあることも判明。関係者によると、東映京都撮影所で撮影された近衛文麿首相(千田是也)と山本五十六連合艦隊司令長官(山村聰)のシーンだという。こちらも記念企画の一環で公開されるという。
黒澤監督の長男で黒澤プロダクション代表取締役社長の久雄氏(62)は「これが最後の親孝行。若い人にもぜひ、黒澤明を見ていただきたい」と話した。
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気になるのは、黒澤が撮っていたときの山本五十六は、素人俳優がやっていたはず。でも、とりあえず見てみたいものです。
なお、黒澤の監督降板の真相については、次の本が幸便です。
黒澤明vs.ハリウッド―『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて
田草川 弘
(レビューは、こちら!)
マイケル・ベイ監督の『パールハーバー』をBDで見るたびに思うのが、ベイ並みの予算で黒澤に本作を撮らせてあげたかったということです。
『トラトラトラ!』の中に『パールハーバー』の戦闘シーンを入れて編集してもらえないでしょうか。前者の脚本は、基本的に黒澤のもの。相当重厚なものになると思うのですが・・・。