「攻殻機動隊 SAC_2045」とは何なのか 神山×荒牧両監督へのインタビューから浮かび上がった“攻殻機動隊”

荒牧 神山監督の作品を見ていて、モーションキャプチャに対する適性をすごく感じていたんです。きっとモーションキャプチャでドラマを作るメリットを理解してくれるだろうと。

神山 モーションキャプチャは役者さんを介するので、演出をダイレクトに伝えることで、それがすぐに具現化されます。やりやすいというと語弊がありますが、何か面白いことができるんじゃないかと話をいただいたとき最初に思いました。

―― アニメーターとのやりとりでもそうではないですか?

神山 もちろん、アニメーターともダイレクトに打ち合わせますよ。でも、“描く”時間が必要なのと、彼らが描きたいものもあるので、絵に起こしていくのは必ずしもイメージ通りのものにはなりません。まあ、役者も言いたくないせりふは言いたくないものですけど、それでもレスポンスは圧倒的に早い。そこが大きいですね。

荒牧 実写と違うのは、セットもなければ、屋外で撮るわけでもなく衣装も着ていない。役者が「これはどういう状況か」を把握するのがブルースクリーン以上に難しいんです。だから、彼らに何をしてもらいたいかを克明に伝えなければならないという意味では、実写の監督より、CGシーンを作る監督に近いです。加えて、ドラマを表現してもらうことも伝えていくので、伝えなきゃいけないことはたくさんあります。

 それでも、それらを伝えて「よーいスタート」となった瞬間にお芝居としてレスポンスが返ってくる。そうすると、良い/悪いだけじゃなくて、「俺が考えていたことが違ったな」など、その場で判断できるのがモーションキャプチャのいいところですね。

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2020年4月23日の芸能総合記事

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