「攻殻機動隊 SAC_2045」とは何なのか 神山×荒牧両監督へのインタビューから浮かび上がった“攻殻機動隊”

 ともあれ、試写で全話を何度も繰り返し見た上で本稿の結論を先に記すと、確かに変わった部分もあれば変わらなかった部分もあり、結果的にS.A.C.シリーズの再確認ができる内容でした。以下では、神山監督と荒牧監督へのインタビューを通して、「攻殻機動隊 SAC_2045」とは何なのかを確認します。なお、ネタバレになるような記述は可能な限り避けました。

●「攻殻機動隊 SAC_2045」の世界はどうなっているのか

 同作の世界観を公開されている情報で説明すると、大国が互いにWin-Winになる持続可能性を模索した結果、サスティナブル・ウォー(持続可能な戦争)とやゆされる“産業としての戦争”が勃発。しかし、AIの爆発的な進化、そして各国が自国の利益のみを最優先させようとした結果、全世界同時デフォルトが発生し、資本主義はグローバルで破綻。その結果、産業としての戦争は激化し、先進国でも暴動やテロ、独立運動、内乱が勃発するなど、緩やかに人類滅亡へ向けて歩を進めているのが劇中の2045年です。

 そんな中、全身義体のサイボーグ・草薙素子をはじめ、バトーやイシカワ、サイトーといった元・公安9課のメンバーたちは、ディストピア感のある海外を拠点に戦場を転々としながら、自分のスキルを生かして自分の好きなことをやる傭兵集団としてこの世の春を満喫。そこに、“ポスト・ヒューマン”と呼ばれる脅威的な知能と身体能力を持つ存在が現れ、事態が大きく動き出すというストーリーとなっています。入口こそ攻殻機動隊らしくないなと感じるものの、そこから新生公安9課の設立に至っていく流れはやはり攻殻機動隊そのものでした。

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2020年4月23日の芸能総合記事

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