• nerdtronics きろく(owatax視点)

    2019-12-15 19:52
    ■まえおき
    先日nerdtronicsというイベントであれこれさせてもらいました。
    覚えているうちに色々と書き残しておきたいなと……

    ■nerdtronicsについて
    音MADとその周辺をクラブで流してたのしくあそぶDJイベントです。
    Twipla: https://twipla.jp/events/414478
    Twitter: https://twitter.com/nerdtronics_




    ■いろいろ
    2019年6月中旬に運営メンバーとして招致を受けて参加

    ⇒予てより似たような企画の相談を受けていた水無月さんを招致
    ⇒「リアルイベントやるならフライヤー頒布したいよね!」と思い、デザイン担当として1時さんを招致
    ⇒「DJライブやるなら音MAD-mixも流れた方がうれしいよね!」と思い、音MADLIVE.XXXの主催であるBaN長さんを招致
    ⇒「12/8はバトルドーム発売祭(SFC版)だから何かやりたいよね!」との思いからR.M.さんの手乗りバトルドーム(Gold Edition)を掛けたじゃんけん大会を企画 (※R.M.さん持ち込み企画)
    ⇒「麻雀って楽しいよね!」との思いから咲-全国編- をdアニメストアで全話視聴


    ■DJについて
    ・とにかく来てくれた人に楽しんでもらうことを最優先に選曲
    当初は趣味曲を大量に流して全てをおしまいにしてしまおうかとも思ったのですが、
    Estlさん/水無月さんがコアな動画を流してくれそうだったので自分はキャッチーさに全振りしてしまおうと思い極力控えめに。役割分担ですね。


    ・音MADをそのままクラブで流すと周波数特性がバラバラで音の隙間を感じがち
    流す動画は基本的に全てリマスタリングしました。

    ・前々から試してみたかった音MAD-VDJの実践
    Pioneerに納税してRekordbox videoでやりました。たのしい!
    ⇒30日間なら無料トライアルがあった気がするのでみんなやろう
    ⇒midiコンを別途導入すればもっと色々遊べそう
     ⇒二人組で音担当・映像担当を分担すれば表現が広がるかも?
      ⇒とは言ってもDJソフトの付属機能のため限界はありそう

    ▲色々あそべます。


    ■セットリスト
    1. ムネオハウス - TR-774 a.k.a チンコウタビト

    以前音MADLIVE.XXXというイベントにも参加させていただいたのですが、その際ミックスの最後に選出したのがこの動画でした。

    「音MADをライブ形式で流す」という点において本質的にはかなり似たイベントと解釈したため、「音MADLIVE.XXXの続き」感を意識して選出。「音MAD」という単語が生まれる前から動画でもあるため、その辺りの流れや文脈も意識しています。

    2. あたまのよくなるやきそばのうた - imoutoid feat. mao komiya
    3. GIRL'∫ 綴RHYTHM+頭の良い人と悪い人の物の見方の違い - 2÷す
    4. CƟNCᒧUSIƟN CƟNNE✕IƟN - 2÷す+owatax
    5. めめめのサイコロが! - ももも味

    故・imoutoidさんと2÷すさんには個人的に近しいものを感じています。

    元々上述の音MADLIVEでもこの繋がりを表現させたかったのですが、尺が足りず断念していました。それが今回ようやく実現出来た形になりますね。
    「頭の良い人と悪い人の物の見方の違い」は「ソニーコンピューターエンターテインメント合作 〜ドリーミング〜」で使われたことを契機にカルト的な人気を誇っている素材です。そのため盛り上げるための布石として組み込みました。2÷すさんごめん。

    また「めめめのサイコロが!」は曲の展開のさせ方なども含めてかなり「CƟNCᒧUSIƟN CƟNNE✕IƟN」を意識しているように感じており、ここもまた文脈繋ぎです。


    6. ポップ超ーン - ruiji

    nerdtronicsの開催日は12/8だったのですが、この日は奇しくもバトルドーム発売祭(SFC版)でもありました。そんな折にこの動画の投稿通知が流れてきてしまい、その動画を見た瞬間セトリに組み込むことが確定しました。この動画構成天才すぎませんか?すごい。


    7. .(sm21783669) - ****
    8. ... - 全てあなたの所為です。
    9. 原曲を刻む - チキチキボーンチキチキボーン

    文脈です。


    10. イカオー - しみたげ
    11. Trash箱にフタがあってよかったな~ - 大豆の可能性
    12. 1本満足テクノ - 皿

    「Trash箱にフタがあってよかったな~」はDJを行うにあたって絶対に流したいと思っていた動画の一つでした。「とにかくハコが埋まって良かったな~」、こんなに運営側の思いを組んだ発言をしてくれている動画が他にあるでしょうか、いやない。(倒置法)


    13. 「あぁ~!フロア熱狂の音ォ〜!!」 - じすみっく

    「アゲてみたいでしょ?」「うん、みた~い!」


    14. 配管兄弟 - マアム
    15. 味仙+KAMAITACHI - 皿
    16. うんち出た - マルマイン
    17. 【音MDM単品】KIRASOTIS【Death_Note×MYOSOTIS】 - エルフィン×めがっちP

    好きな動画しか流していませんが、その中でも指折りで好きな動画郡です。

    「うんち出た」の応援上演は絶対にしたかったのですがやはり盛り上がりました。「歯には歯を、うんちにはうんちだ!!」
    「KIRASOTIS」のドロップ部では夜神月がDJを行う表現がされているのも良いですね。

    18. ウソップ+true DJ MAG top ranker's song 前編 (かたぎり Remix) - 埜村武+かたぎり
    19. Luv the MatSuoka?? - 抹茶味
    20. 刻物語 - みんみん
    21. Ultra かおす Funktion Pt.2 - 竹塔

    「KIRASOTIS」で綺麗に締めて第一部完。場が静かになったタイミングで第二部開演です。ウソップ応援上映(?)楽しかったですね。

    そのままかたぎりさんのRemixをMashupして倍速→刻み感の強い動画へ繋げてます。

    22. Oshama Scramble! (Club Mix) - Various Artists
    ※Oshakasama Scramble!+Kinmosa Scramble!+Gochiusa Scramble!+Akuma Scramble!+Ouen Scramble!【松岡修造】+Mania Scramble!+Gachimuchi Scramble!+Youtuber Scramble!+Morning Scramble!

    フル尺のOshama Scramble!とOshakasama Scramble!をベースに各動画を組み込んでいます。

    元々は「Oshakasama Scramble!」をクラブの音響に合わせてリマスタリングしたかっただけなのですが、ゲーム尺の高音質音源が見つからず調整が難航。そこでCDを持っているフル版音源をベースに組み替えることにしたのですがどうせなら他のリスペクト動画郡も混ぜてしまおうと思い、複数動画のミックス動画を流す形になりました。

    元々似たようなアイデアは以前から温めていたので今回結果的にこれを実現することが出来て運が良かったなぁと。
    一方で各動画によって音の特性が全く異なっていたためマスタリングは死ぬほど大変でした。ただその甲斐あって箱に合わせた音+繋ぎ部分に違和感のない音源に仕上がったと思います。




    23. Atamad Scienstein - owatax
    24. That's Me - owatax

    自分の曲を流したかったんです。それは私です。


    おまけ.(休憩時間用動画)




    ■反省点
    ・PCスペックが足りなかった
    プロジェクター側の解像度を800*600まで落としたもののそれでも重かった。Ryzen3-2300U/8GBでは厳しい!

    ・やりたいこと自体は他に色々あったものの、ライブで出来る完成度まで持っていけなかった
    結果的にはDJに専念出来たので良かったのかも。機会があれば……

    ・事前準備が遅すぎ
    最終的な仕込みが全て完了したのは開演直前の13時55分でした。この人なんでそんなギリギリに生きてるの?

    ■かんそう
    全く同じことをmasさんが書いていたので引用です。
    もちろん楽しみ方は千差万別なので各々好きな楽しみ方をしてもらえれば大丈夫だったのですが、盛り上がってほしい場面でしっかり盛り上がったのは素直に嬉しかったですね。

    ■かんそう2
    月並みな感想ですが、この企画は運営メンバーだけでなく現場に来てくださった方々・盛り上げてくださった方々のお陰で成功させることの出来たのだと思っています。
    本当にありがとうございました!!

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  • 2017.04.30 音MAD座談会 議事録(前編)

    2019-03-17 17:57

    Q. これなに?
    A. 2017年4月30日に行った音MAD座談会の議事録です。録音ファイルを紛失したため後編はありません。

    【備考】
    ・この時点では音MAD宇宙論はまだあまり煮詰まっていません。
    ・この座談会におけるowataxの意図としては『音MAD拡張派(宇宙論者)としての立場からの論点の提示』と『それに対しての意見が聞きたい』という部分が大きかった、ような……
    ・あくまで2年前の解釈なので、その前提のもとお読みください。


    ◆音MADの演奏について #1:00
    owatax
    「ドラえもんバトルピアノを使って曲を演奏した場合、それを音MADと言うか?」
    ※参考:【音MAD研究】音MADの定義と境界と精神性、リアルタイム音MADとドラえもんバトルピアノ - Togetter

    owatax
    「既存の曲の演奏をした場合、あるいはオリジナルな曲を演奏した場合にそれを音MADというのか?」
    「また、(今はドラえもんバトルドームをサンプリングしているが)音MADっぽくない素材で演奏した時に音MADと言えるか?」

    R.M.
    「音MADは音楽の一分野だと思いますか?」
    「サンプラーを使う、という部分でまず思い当たるのは演劇」
    「演劇に合わせてサンプラーで音を鳴らすが、少なくともそれは音楽ではない」
    「その前提を踏まえると、(バトルピアノを)鳴らした時点では音楽ではない」
    「音楽とも違う、ただサンプラーを鳴らすのとも違う、という観点から進めると、音MADになり得る要素が見つかるのでは」

    ニュトーイ
    「音楽かどうか、を議論するよりも先に音MADの定義から考えるべき」
    「音楽的な意識を持って鳴らしたら音MADになる」

    R.M.
    多くの人は、『音⊃音楽』であると思っている
    「つまり、音じゃない音楽は無いと思っている」
    音MADが属する部分は、『音⊃音MAD』なのか、『音楽⊃音MAD』なのか?というのが一番気になっている
    「なので上記のような言い方をした」


    ◆揚げ物の音 #5:50
    R.M.
    (唐揚げ船が着港したのを受けて)
    「今、揚げ物の音に興味がある」
    「揚げ物の音は、拍手の音、あるいは雨の音と同じ破裂音である」
    「音MADは映像で嘘をつく事がある(音の素材と映像の素材が違うあることがある)」
    「唐揚げの映像を出しながら唐揚げの音を出す、拍手の映像を出しながら拍手の音を出す、雨の映像を… というのを繰り返していく内に、分からなくなる、みたいなのをやりたい」

    owatax
    「おめでとーございまー!(唐揚げを揚げる音)」


    ◆音MADの内包関係 #7:45
    owatax
    音MADは音楽に内包されると思う
    「だからその反例が欲しい」

    R.M.
    「概ねそう思っていた。だから慣らしただけではまだ音MADではなさそう」

    ニュトーイ
    「音MADとは、音楽の1ジャンルではなくMADの1ジャンルである」
    「MAD⊃音MADである」

    R.M.
    「それを踏まえると、音楽ではない音MADがあるはず」
    「ただ、結果的にもう絶滅してるだけかもしれないし、最初から音と音楽の区別をしていなかっただけかもしれない。正しくは音楽MADなのかもしれない?」
    『音声MAD』としての括りだと、つぎはぎニュース的なものも入る。音楽ではなく、音。
    あれを音MADとして定義するのであれば『音⊃音MAD』の音MADもあり得る
    「しかし、多くの音MAD作者はあれを音MADとは思わない。プロの実況解説を付けてみた、も広義には音MADだと思うが、ただ『音MAD』ではない『音声MAD』なのではないか

    ニュトーイ
    「プロの解説は単なる『MAD』なのではないか」

    すかい
    「サイクロップス先輩とかも、野獣の喘ぎ声が流れているだけの部分もある。しかしこれを音MADと言い張る人がいる」
    「しかし、音声を使ったMADであるが、これは音系MADではない」
    「リズムが存在して、それに音を繋ぎ合わせる行為があってこその音MADなのではないか」

    owatax
    「『MAD』というものはそもそもテープで作られていた。つまり『音以外のMAD』は元来存在しなかった」
    (我々が『音MAD』と認識しているものは『音楽MAD』であり、それ以外の『MAD』とされているものこそが『音MAD』足り得るのではないか、ということが言いたかった)


    ◆継ぎ接ぎニュース、ヤンデレ妹などについて
    (上記のものは台詞合わせ系音MADとも言えるのでは?という話)

    R.M. #12:55
    「(継ぎ接ぎ系を音MADに感じるかどうかは)素材に依る部分が大きいと思う」
    「『超作権法第三D条を読み上げてみた』はかなり音MADっぽく感じる」
    「つぎはぎニュース系だから、括りとしては『音MADとは違う何か』としておきたいが、音MADだと思っている人も少なからず居ると思う」



    ◆音MAD風味について #13:35
    owatax
    「(前述の流れを受けて)定規バトル音MAD風味などは音MADっぽく感じる」
    何を持って音MADっぽく感じるか、というとやはり映像編集の部分が大きいと思う」

    ニュトーイ
    「音の編集が無かったら音MADではない?」

    R.M.
    音の編集がなかったら、少なくとも音MADではなさそう

    owatax
    「ではこの部分(空中に浮いた定規を眺める所作)だけを切り抜いたらそれは音MADかどうか」

    R.M.
    音MAD風味は風味であり、あくまで音MADではない、という方向に結論を持っていきたい
    「しかしそれを進めすぎると再帰的に全部音MADではなくなってしまいそう」
    「定義は緩やかだと思うが、定規バトルは際どい」

    R.M.
    「映像が音声に合うから楽しい、といったVJ的な分野のMADがあればそれに当たる」
    「それが無いならば、映像が音に合う、というものも音MADの重要な要素になり得る」

    owatax
    「もし仮に、定規バトルの該当部分を音MADとして定義するのであれば、世にあるMADは全て音MADになってしまう」

    R.M.
    「『音MAD風の編集をしているMAD』と『音MAD』は別物、あたりが限界?」

    owatax
    「しかしそれを言い出すと『音MADっぽい編集』とは何か、という話にもなる」


    ◆そこまで原曲に合わせていないが、音声も載っているMADの扱いは? #16:50
    ニュトーイ
    「曲には載せているが、リズムに乗っていない映像は?」


    ニュトーイ
    「これは音MADに入る?」

    R.M.
    「入れないように定義したい(笑)」

    owatax
    もし仮に、作者が曲に合わせようという意思を持っていたとしたら音MADになる

    R.M.
    「逆に、合わせないようにしようとしていたとしても『モーレスター』という反例がある

    R.M.
    「また逆のアプローチとして、今のこの会話を録音して、それに合わせて曲を作ったとしたら?」

    owatax
    「自分で曲を作ったとしたら音MADではないが、既存の曲を会話に合わせたとしたら音MADになる。実際あるし。」

    R.M.
    「やったし。」

    (笑う)

    R.M.
    「(修造の夏影は)主観的に言うと、音MADっぽくない」
    「しかし、そういうものは概ねどの芸術も直面している」
    「(仮に同動画が音MADであると主張された場合)キャンパスの上にリンゴがポン、と置いてあって、これが芸術です。と言われるようのに近い釈然とし無さ
    「しかし、同動画の作者がそうは思っていなさそうだからこれは違う?」

    ???
    「うまい!(テーレッテレー)」

    R.M.
    「ロックと同じ、『僕は音MADだと思います』の世界になってしまいそう。これは不毛だから避けたい」

    すかい
    「切り貼りっていう行為そのものが音MADの源流では?」
    「breakcoreも音MADであると言えると思う」

    owatax
    「広義の意味で言ったら、ブレイクコアもナードコアも音MADだし、最終的に音MADは宇宙に行ってしまう」


    ◆音MADの定義について #24:00
    owatax
    「作者か視聴者、どちらかが音MADだと言ったら音MADになるのではないか」
    ・https://soundcloud.com/owatax00/dveroose-miso-nicomi-records-bite-2-beat-demo



    owatax
    「いつも音MADを作るような手法でオリジナル曲を作った」
    「この曲は『音MADの製法を知り、それを意識して作った』から音MADと呼べると仮定する」
    「一方『音MADを知らないが、こういう風に組んだら面白いのではないか』と思って作った場合、これを音MADと言うか?」
    「R.M.さんのTTR2016の逆パターン」

    R.M.
    「他人の空似だ」
    「(つまり)たまたま音MADっぽかった場合、視聴者が音MADだと思ったからと音MADに含めて良いのか」


    ◆Hexstaticについて #25:55
    owatax
    (サンプリングした音を使って曲を作っている。加えてその音が鳴っているシーンの映像が音に同期したPVが付いている)
    「我々はこれを見て音MADだと感じる。つまり(20年近く前に作られた)この作品も音MADになってしまう」

    「逆に、こういったサンプリング音楽を見てきた人が『げんしのちから』などを見た際に、Hexstaticっぽいと感じる」
    「立場の違いで定義が変わる」

    「(muneo house infoの方の言葉を引用して)サンプリング文化を知らないで育った人たちが、自分たちの持っているMADなどの言葉を使って定義しようとした結果、音MAD(音系MAD、音声MAD)という言葉が生まれた


    ニュトーイ
    「音MADという言葉が先にあった訳ではなく、元々あったものを総称するために音MADという言葉が出てきた」

    R.M.
    だから後から音MADと言っても全くおかしくはない

    ニュトーイ
    「ニコニコの外にも音MADに属するものは有ると思う、しかしそれを分類する言葉としての音MADが通用するのはニコニコ動画だけ」

    R.M.
    「逆にこういったものを音MAD以外では何と言う?」

    ニュトーイ
    「名前をつけようという発想が無かったのでは?」

    R.M.
    「名前をつける必要がないということは、既存の概念でも説明出来るということでもある。またはメジャーではないから。とすると、メジャーになった時に、メジャーになった場所で読んでいた言葉が、ジャンル名として定着するのはアリだと思う。そうするとこれを音MADと呼んでも良い。」

    ニュトーイ
    「音MADという言葉が出来る前まではカットアップと呼んでいた?」



    ◆音MADは「ウソをつく」 #32:50
    R.M.
    「例えば、この映像は本当にこの音が出ている場面のものを使っているのか?」
    音MADの興味のある点として『映像にウソをつける』
    →「ex.その台詞を言われたシーンとは違うシーンの映像を使う」

    「もしこのMVの映像でウソをついているのであれば、余計に音MADっぽい」
    「絵を活かすためにウソをつく」

    「この部分でカットアップと音MADの区別は出来ると思う」

    ※鳴っている「音」とそれに付随する「映像」に差異があるか否か、で「音楽としてのカットアップに映像がついているもの」と「音MAD」を分けられる、という考え。

    ニュトーイ
    MAD映像黎明期は、映像にウソをつくことこそが「MAD」だった。違うアニメの主題歌に違うアニメの映像を合わせる。こういう発想が最初のMAD映像だった」

    R.M.
    音MAD以外のMAD分野を見るとそこが本質の一つであるように感じる。関係のない2つの素材を繋ぐ、これは原曲と素材の関係でもあるだろうし、映像と素材の関係でもある」
    「ソニーのCMや第九のものは、素材に一貫性を持たせているが曲は無関係なものを繋いでいる。あれでもし曲がオリジナルなら(音MADかどうか)かなりキツい線」

    ニュトーイ
    「Aの曲とBの素材を組み合わせるというのが音MADの前提ではあるが、カットアップ的な音MADはそうではない?」

    R.M.
    「オリジナル曲の台詞合わせは音MADなのか?と視聴者に言われるが、概ね感じている要素はそこだと思う」

    ニュトーイ
    「原曲と素材を組み合わせるという要素がない」

    R.M.
    「そこでやはり、技法で音MADと判断している要素がある」
    「関係ない2つの要素を繋ぐ、ということで考えると、たとえ1キャラクターであっても関係のないシーンを繋いでる時点で2点間を繋いでいると言える」
    「だから、Memeのようなシーン丸ごと台詞合わせしているものは、曲がオリジナルだとキツい」


  • 音MAD雑アダン 議事録メモ #3

    2019-03-17 05:32
    Q. これ何?
    A. 以下の放送のログです。


    ●関連記事
    音MAD雑アダン 議事録メモ #1
    音MAD雑アダン 議事録メモ #2
    音MAD雑アダン 議事録メモ #3



    #1:25:40 megaさんより「これは音MADですか?」


    R「音MADだとは思わなかった」
    オ「自分も思わなかった」
    ボ「megaさん本人はどう思ってるんだろう」
    ボ「(タグ確認後)本人も迷ってるってことは音MADではない…?」
    オ「アプローチとしては、歌の最後にZERO-ONEを付ける系統に近い。ドラえもんの『飛~び出しゃ!アイテテー』のやつとか」

    R「何故作ったのか、という部分も思いつきの一発ネタだから、MAD動画とかの文脈にも沿ってる」
    R「長い前振りを持っているとか、構造的な部分とか…」
    R「動機であるWhyの部分も音MADに似てて、手法(How)の部分も似てて、成果物(What)の部分も似てるなら音MADと言わざるを得ないんですけど……音MADとは思わなかった

    オ「普通の音MADでも、確かにこういうやり方はある。そういう手法を音MADの手法として定義するのであれば、上記動画のオチの部分だけは音MADである。」
    オ「だから、この動画の2秒くらいだけ音MAD
    R「必要最低限の前振りの部分から音MADだよね」
    R「例えば、この動画は、動画のオチが成立するために必要な長さだったと個人的には思う。megaさんがそのノリをやるために、『この前振り部分が必要だった』と言うのであれば、迷わず音MADと言ってください。ただ、我々は音MADとは思わなかっただろう」
    R「『一方で、必要なかったけど、面白いかなと思った』の場合、その部分は音MADではないと思う。それは『音MADとして面白い』ではなく『動画として音MADとして面白い』なんじゃないかなと。」
    R「言い方を変えるとowataxさんと一緒で、最後の部分だけ音MADだと思う」

    オ「『ワインの樽の中に泥水一滴垂らしたら泥水』理論(ショーペンハウアーのエントロピーの法則)の逆。」
    オ「泥水の中にワイン一滴垂らして、それをワインと呼ぶか?というような話。99%泥水(=前振り)の中に、1%のワイン(=音MAD)が入っています、というような状態
    ボ「加えて、泥水とワインがそれぞれ混ざらずに分離している状態」
    R「エンターテイメントとして必要な前振りとして仮定しても、その必要性の要求が音MADではないので、やっぱり音MADじゃなさそうかなって感じですね」


    オ「それ関連でいうと、『スイーツおなら』はあのシーンだけ切ってるから音MADらしく感じる。」

    R「大分感じる」
    オ「ただ、もしアレが10分20分のローソンのPVの後にネタが入っていたら、それは違う。というような感じ。」

    R「直感的に思ったことを説明するとこういう感じになります。ただ、これを『音MADだ』と思う人がいても全然おかしくない。それはそれで良いと思います」



    #1:31:51 官房長シリーズも音MADか怪しくなってくる
    R「テンプレ化には少し思うところがある」
    R「直感で答えて欲しいんですけど、膳はあのテンプレいる?
    オ「いるでしょ」
    ボ「音MADを音楽ジャンルとして考えた時には別にいらない。『膳の動画』としてはいる。
    オ「その考え方は同意」

    R「『音MADはファン活動』みたいな話があったと思います。間違ってないと思いますが、例えば真島茂樹で音MADを作っている人がいたとして、『真島茂樹のファン』かと言われると結構違うんじゃないかと」
    オ.ボ「『パチンコのグルメレース』のファン」
    R「『音MAD素材』としての真島茂樹のファン」
    R「ただ、松岡修造や原西は純粋なファンが結構居ると思う。一方で、『素材として』好きな人もいると思う。」
    R「カビキラーの素材が好きな人が、カビキラーを会社として応援するに至っている人は、多くないのではないか。いるけどね」
    R「バトルドームは逆にそういう人しかいなくて怖いなって」
    R「何が言いたいかっていうと、それそのもののファン活動をしてるんじゃなくて、『音MAD素材』のファン活動をしている
    R「そう考えると、あの前置きは必要である。それは一種の自分の愛を示す部分でもあるから」

    オ「大別すると、『純粋なファン』『素材としてのファン』『音MADのための音MAD』に分類される」
    R「エア本なんかは『素材としてのファン』になってると思う。」
    オ「小馬鹿にする感じから始まってたけどなんか愛着湧いちゃった系の素材は結構ある」
    R「クッキーとかもそういう人居るんじゃないですか」
    オ「ガチで声優好きになった人結構いると思う」
    R「素材としてのポテンシャルを評価してる人も」
    #1:37:22 「前に影莉央さんが「素材に愛がない動画は音MAD自体に愛がある」って言ってたけど、それだ~って思った」

    #1:38:48 最小限リスペクトは必要だと思う
    R「大事なことだと思う。けど、最初期のエア本や代ゼミなんかもそういうことは思ってなかったんじゃないかなぁ」

    #1:39:56 「この素材のこの音、この曲に合いそうだから作った」は音MAD自体の愛に入りますか?
    ボ「それこそ音MADのための音MAD」

    #1:41:23 最近だと行って来まぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!は素材じゃなくて音MADに対する愛っぽく感じる
    オ「最近のこの手のブームはその傾向が強いと思う。ただスタートが『音MADに対する愛』で始まっただけで、シリーズとして続いていくとじわじわ素材としてのポテンシャルが見いだせられるって流れは他の素材と同じになるんだと思う。それまで流行ってればだけど」

    #1:41:37 例のアレ系はファンアートになっていくと面白みが薄れて数字が出にくくなる印象がある、アニメは逆なイメージ
    ボ「だからこそ、淫夢とかは定期的に新しい素材が出てきてちょっと流行ってまた別のところに行く、みたいなところで続いているところがあると思う」

    #1:42:54 該当のアニメが好きだと「なんでその素材でしか作らねぇんだよ」ってなります
    オ「凄く分かる。それはやっぱり素材として好きか、アニメとして好きかの差
    R「アニメMADとかそこで衝突しそう」
    オ「『純粋なファン活動』と『素材としてのファン活動』は意外と壁がある」
    R「例えば、俺キルミーベイベー好きなんですけど、キルミーのYTPMVはあまり好きじゃない。台詞合わせものの方が好き」
    オ「あれはやっぱり『YTPMV素材として』の愛がある人が追従している感じ」
    R「誤解を恐れずに言うと、原作のことをそこまで考えていないと思う」
    オ「『キルミーのYTPMV』のファン。」
    R「僕はどっちかっていうと素材の愛駆動で動画を作る」

    #1:43:44 「発想を披露したい目的で作られる音MAD」もあると思う
    R「あるとは思う、けど、その時の素材の選び方は上の3つのどれかに入るんじゃないかなぁ」
    オ「比重としては『音MADのための音MAD』が一番高い」

    #1:44:50 めちゃくちゃマイナーな素材のYTPMVとかはどうなんだ
    オ「『マイナーな素材を使いたい』が先行しているのであれば『音MADのための音MAD』」
    オ「あとは、愛を表現する媒体をYTPMVしか知らないからそこに落とし込んだパターンもありそう。その場合は純粋なファン活動だと思う」



    #1:33:06 人それぞれ定義は違うから自分が音MADだと思ったら10選に入れればええんや
    R「マジでその通り」
    オ「正解」
    R「それを知るために10選マイリス見てる節がある」

    #1:59:00
    R「自分の知り合いが突然音MADに興味を持ったとする。その際に『じゃあこれ』と言えるような動画が、その人の持っている素朴な音MAD観ではないか



    ~1:59:00頃までYTPMVの話題。詳しく語れる人がおらずやや不毛な話題だったのでカット

    ※終盤はリク生だったので平常時のボト生でお楽しみください。



    ★おまけ
    リクエストされた動画群です。



    ★おまけ2
    配信のコメントログです。NCV等のコメントビューアーで開いてください。
    http://whitecats.dip.jp/up/download/1552754385/attach/1552754385.xml
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