外国人が描写した李氏朝鮮の首都・韓陽は、不潔で伝染病が蔓延し、嘘と陰謀と収奪が横行する辺境の地だった。女性は、男性の奴隷であり、両班のために奴隷を産んでくれる生産道具だった。一割の両班が九割の同族を奴隷としてこき使い、搾取していたのが李氏朝鮮だった。
こうした未開の国を治めた日本は、わずか30年余で、道路を整備し、鉄道を作り、ダムを建設して電気を供給し、各地に学校や病院を建てて、近代化を進めた。著者の池氏は、この世界において、他国にこれほど価値ある財産を譲ってくれた国は日本以外に知らないと述べている。
大韓民国は「五・一八光州事件」の亡霊に支配されている。池氏は2002年から現在まで18年間、五・一八の真実を突き止めるために20万ページにも及ぶ膨大な記録にあたり、五・一八ドキュメンタリーの本9冊を書いた。「光州事件」は純粋な民主化運動ではなく、北朝鮮が起こしたゲリラ戦だった。
左翼勢力は池氏の科学的な研究結果に反論できる理論的な根拠を何一つ出せなかったが、敗北を認めず、集団暴行と訴訟が執拗に続いた。事務所も自動車も破壊され、暴行を受けたにも拘わらず、加害者として起訴され、賠償金を払わされた。韓国では、異論者は常に迫害されるのである。
文在寅ら従北主義者は国民に歪曲した歴史観を植えつけ、反日感情を助長し、昨今の日韓関係は急激に悪化している。これは韓国の共産主義者たちと日本国民との戦争であり、この戦争は1日も早く終わらせなければならない、と池氏は主張する。
この書で特に印象的な話を挙げると、ハーバード大学出の韓国系の女医がオーストラリアでホテルに泊まろうとしたところ、慰安婦扱いされ、押し問答になったという話である。
池氏は、韓国内の至る所に設置されている慰安婦問題を象徴する少女像を見るたび、韓国の女性が韓国内外で先の女医と同じ目に遭うのではないかと、嫌な気分になるという。自分の妻や娘が外国人観光客からどんな目で見られているのか。さらに彼女らが外国に行ったとき、蔑んで見られるのではないかと懸念してきたが、オーストラリアで現実のものとなった。共産主義者たちが全世界に喧伝してきた慰安婦問題が、日本に非難の眼差しを向けさせるのではなく、大韓民国の女性を慰安婦視させる結果を生んでいるのである。
韓国人に自尊心があるのなら、自分自身、そして自分たちの娘が世界の人々から心の中では「慰安婦」視されるこのような情けない状況に「NO」を突き付けなければならない、と述べている。
韓国で正しい主張をすれば、必ず迫害される。勇気ある人が報われてほしいと願うが、先日の選挙では、残念なことに与党が圧勝した。韓国はどうなってしまうのだろう。
- 単行本(ソフトカバー): 312ページ
- 出版社: ハート出版 (2020/4/13)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4802400926
- ISBN-13: 978-4802400923
- 発売日: 2020/4/13
- 梱包サイズ: 18.6 x 12.8 x 1.6 cm
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