安旨ウイスキーの第二弾は、ニッカウヰスキーのブラックニッカクリアです。
(写真は、キャンペーン期間中のボトルです。)
ブラックニッカは、1956年に特級ウイスキーとして発売されました。
当時のウイスキーには等級がつけられていて、特級、1級、2級に分かれ、それぞれウイスキー原酒の混和率、アルコール度数を条件に酒税の税率を決めていました。
特級ウイスキーでは原酒の混和率は30%以上、アルコール度数は43度とされました。
最初のブラックニッカは、当時としては高級なウイスキーだったのです。
1965年にブラックニッカは一級ウイスキーとしてリニューアルしました。この二代目から、ヒゲのおじさんことW.P.ローリーの肖像画がラベルとしてつけられるようになりました。
この前年には、二級ウイスキーとしてハイニッカが発売され、安くてうまいウイスキーとして人気を呼びました。
ブラックニッカは、ハイニッカよりもワンランク上のラインナップとなりました。
時代が進み、1997年には現在のブラックニッカクリアの前身となる、ブラックニッカ・クリアブレンドが発売されました。
ニッカでは、加熱によって大麦麦芽の成長を止める(発芽でデンプンから分解された麦芽糖が成長に使われないようにするため)モルティングという工程において、ピート(泥炭)のスモーキーさをしっかり香り付けするのが特徴でしたが、このクリアブレンドではピートを使わずに加熱を行って出来た「ノンピートモルト」を初めて採用しました。
これによって、すっきりした香りと味わいを実現することが出来ました。
2007年にリニューアルが行われた後、2011年に、「ブラックニッカクリア」と改められました。
ハイニッカ自体が1000円を超える価格帯になったことで、ニッカのエントリーモデルとしてコンビニにも並んでいます。
では実際に飲んでいきます。
一方でアルコールからの刺激は鼻に通ってきません。
味わいは、アルコールからの辛みはそこそこあるものの、後からすぐにほろ苦さが広がります。
後味として甘酸っぱさを残します。
ブラックニッカクリア自体、あまり長期熟成の原酒を使っているわけではありませんが、若さから来るアルコールの刺激は少なく、ストレートであってもきつさをそれほど感じずに飲めると思います。
味わいとしては、チョコレートを思わせるほろ苦さを持ちつつも、奥から甘みがあふれ出てきます。
ストレートに比べると、甘くて飲みやすく、ゆっくり夜を楽しむのに向いているかも知れません。
味わいは酸味が強くなり、香りと共にフレッシュな雰囲気を楽しめます。
次に1:4で割って飲むと、アルコールっぽさが目立ち、お酒を飲んでいるな、という感覚はあるものの、リンゴの香りがほのかに漂う程度になります。
味わいも、却ってアルコールからの辛みが目立つようになり、味わって楽しむものにはなりません。
味わいは甘みが少々目立ち、フルーツを思わせる柔らかい酸味も得られます。ほろ苦さはかなり減ります。
どちらかと言えば、割って飲むよりもストレートやロックの方が甘みがあって好まれるように思えます。
食中酒としてハイボールで、食後のひとときはロック、ストレートで楽しむのがいいかもしれません。
ノンピートモルトを使ったエントリーモデル
ブラックニッカは、1956年に特級ウイスキーとして発売されました。
当時のウイスキーには等級がつけられていて、特級、1級、2級に分かれ、それぞれウイスキー原酒の混和率、アルコール度数を条件に酒税の税率を決めていました。
特級ウイスキーでは原酒の混和率は30%以上、アルコール度数は43度とされました。
最初のブラックニッカは、当時としては高級なウイスキーだったのです。
1965年にブラックニッカは一級ウイスキーとしてリニューアルしました。この二代目から、ヒゲのおじさんことW.P.ローリーの肖像画がラベルとしてつけられるようになりました。
この前年には、二級ウイスキーとしてハイニッカが発売され、安くてうまいウイスキーとして人気を呼びました。
ブラックニッカは、ハイニッカよりもワンランク上のラインナップとなりました。
時代が進み、1997年には現在のブラックニッカクリアの前身となる、ブラックニッカ・クリアブレンドが発売されました。
ニッカでは、加熱によって大麦麦芽の成長を止める(発芽でデンプンから分解された麦芽糖が成長に使われないようにするため)モルティングという工程において、ピート(泥炭)のスモーキーさをしっかり香り付けするのが特徴でしたが、このクリアブレンドではピートを使わずに加熱を行って出来た「ノンピートモルト」を初めて採用しました。
これによって、すっきりした香りと味わいを実現することが出来ました。
2007年にリニューアルが行われた後、2011年に、「ブラックニッカクリア」と改められました。
ハイニッカ自体が1000円を超える価格帯になったことで、ニッカのエントリーモデルとしてコンビニにも並んでいます。
では実際に飲んでいきます。
ストレート
先に蜂蜜の甘い香りが先に来て、その後はバニラ、リンゴ、カカオと続いていきます。一方でアルコールからの刺激は鼻に通ってきません。
味わいは、アルコールからの辛みはそこそこあるものの、後からすぐにほろ苦さが広がります。
後味として甘酸っぱさを残します。
ブラックニッカクリア自体、あまり長期熟成の原酒を使っているわけではありませんが、若さから来るアルコールの刺激は少なく、ストレートであってもきつさをそれほど感じずに飲めると思います。
ロック
バニラや蜂蜜の香りがさらに広がります。その間にリンゴとマスカットの香りが強くアクセントになって鼻を刺激します。時間が経つとビスケットのような香りが後を引きます。味わいとしては、チョコレートを思わせるほろ苦さを持ちつつも、奥から甘みがあふれ出てきます。
ストレートに比べると、甘くて飲みやすく、ゆっくり夜を楽しむのに向いているかも知れません。
水割り
トゥワイスアップ(1:1)だと、リンゴとマスカットの香りが共に先立ち、かなりフルーティに感じられます。バニラやカカオは、後々になってやっと感じられる程度です。味わいは酸味が強くなり、香りと共にフレッシュな雰囲気を楽しめます。
次に1:4で割って飲むと、アルコールっぽさが目立ち、お酒を飲んでいるな、という感覚はあるものの、リンゴの香りがほのかに漂う程度になります。
味わいも、却ってアルコールからの辛みが目立つようになり、味わって楽しむものにはなりません。
ハイボール
1:3で割ると、リンゴの香りが先に立ち、後からナッツも現れてきます。その後はバニラの甘い香りが締めてきます。味わいは甘みが少々目立ち、フルーツを思わせる柔らかい酸味も得られます。ほろ苦さはかなり減ります。
総評
ニッカは伝統的にスコッチウイスキーに倣った製法にこだわりを持っていることで、ピートから来るスモーキーな香りを身上にしているところがありますが、ブラックニッカクリアはノンピートモルトを使うことで、どういった飲み方でもスモーキーさの少ない、ライトでフルーティな香りと味わいを楽しめるボトルになっています。どちらかと言えば、割って飲むよりもストレートやロックの方が甘みがあって好まれるように思えます。
食中酒としてハイボールで、食後のひとときはロック、ストレートで楽しむのがいいかもしれません。
- メーカー:ニッカウヰスキー
- 容量:700mL
- アルコール度数:37度
- 香り:蜂蜜やバニラの甘い香りが先立ち、リンゴ、マスカットのフルーティさが続く。
- 味わい:ほろ苦さが前に出るも、すぐに甘みが全体に広がる。酸味はほのか。
- ストレート B: アルコールの辛み、刺激は若干あるものの、気になるほどではない。
- ロック A: キツさが取れて香りや味わいを楽しめるバランスが絶妙になる。ゆったり飲める。
- 水割り D: 逆にアルコールっぽさが目立ってしまい、とりあえずお酒を飲んでいる気にはなる。
- ハイボール B: リンゴの香りが前に出るようになり、フルーティなハイボールになる。