2年ぶり、2回目の登場。
時代劇研究家の春日太一さん!
前回のAV男優論(インタビュー論)の中でも
名前が出た春日局員。
時代劇に関する多数の著書。
仲代達矢さん、松方弘樹さんなど、
名だたる大物俳優へのインタビューも。
深めたい話はたくさんありますが、
まずは、年末イベントで話した仕事論に絡んだ話を。
例えばマキタ局員は、
ヒット曲の法則でテレビに出たら
いつしか音楽がとれてしまい、
「法則を話せる人」、法則おじさんになった。
鹿島局員は、プレゼン仕事をしていたら、
先日、「5分でわかるスターウォーズ」という発注が。
スターウォーズはわからないから やらなかったけど、
プレゼンおじさんから、5分でまとめるおじさんに。
タツオ局員は、国語辞典についての本を出したら
英和辞典についての仕事が!
日本語を教えてはいるけど、英語はなぁ・・・
春日さんにも同様のことがあるそう。
時代劇の本などで批判の論調を書いていたら、
何でも批判ができる批判おじさんだと思われ、
「春日さん、あれの批判してください!」という発注が。
つまりは平成の張本であると。
春日 :そういう仕事を受けてタレント化すれば
世界は広がるかもしれないけど、
いずれは消費され捨てられる。
出版の世界で生き残るなら、
そこに乗っからず
「お金を払って僕の意見を聞いて下さい」という状況を
絶えず作っていないと、食べていけない。
続いて、話はAV男優=インタビュー論に。
春日さんが語る、インタビューの成功の法則とは・・・
春日 :マキタさんの話の続きで言うと...
インタビューアーは、いいAV女優になること。
自分が男優になっちゃうのはダメ。
自分が転がそう転がそうと思う聞き手は下手。
インタビューアーの基本はリアクションであると。
春日 :リアクションをしながら相手を乗せていく。
でも、相手=男優が乗り過ぎたら、
「私、そこ感じてないわよ」と、リアクションで温度調整する。
先週 話した、あまりにマグロなインタビューアーについては・・・
春日 :十把一絡げの風俗嬢みたいな
「はい、〇分で、こういうことやれば終わりですね~」という態度では、
男も乗ってこない。その時間は擬似恋愛をする。
タツオ:でもインタビューアーも お金のためで、動機がないことも。
動機がお金だと、十把一絡げになるでしょう?
春日 :いい風俗嬢は、「お金のため」とは見せない。
それで言うと、もう1つインタビューのコツは、
処女のフリをすること。
私は処女で、どうすればよいのかわからないので、
そちらから始めてもらえませんか?
という姿勢で臨んでみる。
春日 :相手がどう始めてくるか。荒々しい?丁寧なタイプ?
処女になると相手の出方がわかって、
その出方に合わせられる。
タツオ:鹿島さんなんて、永遠のトーク童貞じゃないですか?!
毎回 初めての気持ちで話してる!
鹿島 :へっ?わかんないぃ。
春日 :役者さんで、いますよ。何回でも童貞で来て、
同じ話を何回聞いても面白くて、
こっちも新鮮なリアクションができますね。
タツオ:童貞のフリと処女のフリ。
春日さんと鹿島さんが同じことずっとしゃべってても
成り立ってるのってそういうことか!
日常会話にも通ずる話が詰まっています。
詳しいニュアンスは、是非ポッドキャストで聴いてみて下さい。
そんな春日太一局員とタツオ局員の共著
『俺たちのBL論』もよろしくお願いします!